FreeBSD QandA 1999年11月3日 更新分
管理番号 932 (新規)
更新履歴
Q. Dell の 440BXチップセットを使った PC に FreeBSD 2.2.7-RELEASE (以前)
をインストールしたところ、PS/2マウスを認識してくれません。
A. キーボードコントローラの互換性に問題があります。
src/sys/i386/isa/psm.c の ver. 1.55 (3.0-RELEASE) と
ver. 1.25.2.13 (2.2.8-RELEASE) で修正されています。
src/sys/i386/isa/psm.c を入れ換えるか、もっと新しい RELEASE に upgrade
しましょう。
この問題に当てはまる場合、FreeBSD 起動時に Boot: プロンプトに対して -v
オプションを与えると、
psm0: current command byte:0047
kbdio: TEST_AUX_PORT status:00fa
kbdio: DIAGNOSE status:0055
kbdio: TEST_KBD_PORT status:00fa
psm: keyboard port failed.
psm0: the aux port is not functioning (250).
psm0 not found at 0x60
というメッセージが出るでしょう。
管理番号 509 (更新)
更新履歴
Q. Xlib を用いた C プログラムをコンパイルすると
% cc file.c -lX11
file.c:1: X11/Xlib.h: No such file or directory
file.c:2: X11/Xutil.h: No such file or directory
と、エラーになってしまいます。
A. そのソースコードには
#include <X11/Xlib.h>
#include <X11/Xutil.h>
と書いてあるはずですが、このファイルが見付からなかったということです。
#include 命令で インクルードされるファイルの指定には "" で囲む方法
と <> で囲む方法の2通りがあります。
C コンパイラ (正確にはプリプロセッサ) は
#include "file.h"
と書いてあった場合、インクルードファイルを ソースファイルと同じ
ディレクトリの中から探し、もし見付からなければ次に標準のディレクトリ
から探します。
一方、
#include <file.h>
と書いてあった場合は、ソースファイルと同じディレクトリは探さずに、
最初から標準のディレクトリだけを探します。
通常 標準のディレクトリは、/usr/include/ になっていますので、
/usr/include/X11/Xlib.h や /usr/include/X11/Xutil.h が存在しないため
上記のエラーが発生したのです。
X11/Xlib.h や X11/Xutil.h などの X の include ファイルは
/usr/X11R6/include/ に置いてあるため、この問題を回避するには
コンパイラが /usr/X11R6/include/ を探すようにすればいいわけです。
以下に示す解決策のうち、いずれかを選んで下さい。
1. -I オプションで、インクルードファイルが置いてあるディレクトリを
指定できます。コマンドラインからは、
% cc file.c -I/usr/X11R6/include -lX11
などと入力します。この例では、標準のディレクトリである
/usr/include と、-I で指定した /usr/X11R6/include から
インクルードファイルを探します。
2. imake/xmkmf (Imakefile というファイルがある場合) や autoconf
(configure というファイルがある場合) などの、Makefile を自動的に
生成するツールを使っているものは、インクルードファイルの検索対象
ディレクトリを指定するためのオプションが用意されていることが
多いです。それぞれのプログラムに付属するドキュメントをよく読んで
みましょう。
管理番号 573 (更新)
更新履歴
Q. ports や packages はどれを使っても良いのでしょうか?
A. portsの場合は、
ports-current は current というだけあって、最新版である FreeBSD の
-current と -stable を対象に開発されています。RELEASE バージョンなど、
それ以外ではうまく make 出来ないことがあるでしょう。
FreBSD-current、-stable 以外で、より新しいバージョンを使いたいといった
理由で、ports-current を使いたい場合は
「ports-current の使い方」 <URL:http://www.jp.FreeBSD.ORG/ports-jp/current.html>
を参照して下さい。
packages については、それぞれコンパイルした時の対応したバージョンがあ
りますので、それとは異なるバージョンの FreeBSD で使おうとするといろい
ろ困ったことになります。
管理番号 1012 (新規)
更新履歴
Q. base64 ってなんですか?
A. RFC2045 で規定されている、バイナリデータを mail で送るための
バイナリ <-> テキスト 変換方式の一つです。
mail, news などの Internet Message で本文が base64 encode されている場合、
Content-Transfer-Encoding: base64
というヘッダがつけられます。
MIME 対応の MUA (Mew, Semi-Gnus, mnews など) で直接 decode することが
できます。また ports/packages にある、mpack や uudeview でも decode で
きます。
尚、RFC については [管理番号 553] を参照して下さい。
管理番号 1318 (新規)
更新履歴
Q. 3.1-RELEASE をインストールしようと、ブートフロッピーで起動すると
RTC BIOS diagnostic error ff<clock_battery, rom_cksum,
config_unit, memory_size, fixed_disk, invalid_time>
changing root device to fd0c
rootfs is 2880KB compiled in MFS
と表示された後、動かなくなってしまいます。
A. パラレルポート周りの不具合のようです。ブート時のユーザコンフィグで
ppc0 や lpt? を disable にするとうまくいったという報告があります。
なお、FreeBSD 3.2-RELEASE ではこの問題は発生しません。
管理番号 1352 (新規)
更新履歴
Q. 2 台目の IDE ハードディスクにインストールした FreeBSD 3.x を起動させたい
A. マシンを起動すると
Hit [Enter] to boot immediately, or any other key for command prompt.
というメッセージが出てくるので、ここでリターンキー以外のキーを押して
コマンドモードに入り
disk2s1a:> set root_disk_unit=2
disk2s1a:> boot
としてください。これで 2 台目の IDE ハードディスクにインストールした
FreeBSD 3.x が起動するはずです。
自動的に起動するためには /boot/loader.conf に
root_disk_unit="2"
の一行を加えてください。
man loader (jman loader)
で詳しい説明を読むことができます。
FreeBSD 2.2.x の場合はブートローダが異なるので [管理番号 85] を参照
してください。
管理番号 1355 (新規)
更新履歴
Q. FreeBSD 3.1R で、2台目以降の SCSI HDD から起動したい。
A. SCSI ID と、da device の unit number が一致していないと、SCSI HDD からの
起動に失敗することがあります (FreeBSD(98)3.1R-Rev01 で確認)。
例えば、下記のような SCSI 機器構成の場合、
0:NONE
1:NONE
2:2BG HDD (FreeBSD(98)2.2.8R-Rev02 (da0)
3:6GB HDD (FreeBSD(98)3.1R-Rev01 (da1)
4-6:NONE
7:ホストアダプタ
起動ディスクとして SCSI 3の HDD (kernel からは da1 として認識される)
を選択すると、SCSI デバイスの初期化の後、
change root device to da3
と表示した後
cannot mount root
で、panic・reboot してしまうという不具合が報告されています。
この場合、2通りの解決方法があります。
1. SCSI ID を変更する。
上記の構成を次のように変更して、SCSI ID と da device の unit number を
一致させれば、da1 から起動することができます。
0: 2BG HDD (FreeBSD(98)2.2.8R-Rev02 (da0)
1: 6GB HDD (FreeBSD(98)3.1R-Rev01 (da1)
2-6: NONE
7: ホストアダプタ
2. loader の設定を変更する。
ハードウェア上の制約などから 1 の方法を採ることができない場合もある
でしょう。このような場合は loader に、読み込むべき kernel の場所を明
示します。/boot/loader.rc を下記の内容で作成して下さい。
set root_disk_unit=1 #1を適宜変更する。
load /kernel
load -t userconfig_script /boot/kernel.conf #必要な場合
autoboot 5
/boot/kernel.conf については
<URL:http://www.jp.freebsd.org/www.freebsd.org/ja/releases/3.1R/errata.html>
を参照して下さい。
ただし loader.rc の記述が無くても起動できるのが正常なので、
FreeBSD(98) 3.3R-Rev01 では、root_disk_unit を設定しなくても
起動できるようになっています (FreeBSD(98)3.2R ではどうなるか未確認)。
関連 QandA:
[管理番号 1352] FreeBSD 3.x で、2台目以降の IDE HDD からブートさせる
[管理番号 85] FreeBSD 2.2.x で、2台目以降の IDE HDD からブートさせる
管理番号 1366 (新規)
更新履歴
Q. kterm など X 上の日本語文字表示可能なはずのアプリケーションで
日本語が表示されるはずの部分が空白になってしまいます。
A. 日本語フォントはインストールされていて、サーチパスに含まれていますか?
まず、xterm や kterm の中で
% xlsfonts | grep jisx0208
としてみてください。なにも出てこなければ、X Window System から
日本語フォントが全く見えていないということです。
次に X の日本語フォントがインストールされているかを確認します。
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/
の下に
k14.pcf.gz, jiskan16.pcf.gz, jiskan24.pcf.gz
というファイルがあり、同じディレクトリの fonts.alias というファイルに
k14 などの alias が記述されていれば正しくインストールされています。
もし、日本語フォントがインストールされていなかったら、XFree86 の
インストール時に Fonts メニューで選択する必要があります。
/stand/sysinstall を実行し、
[Configure] → [Distributions] → [XFree86] → [Fonts]
とたどって
[non] Japanese, Chinese and other non-english fonts
を選択して下さい。
フォントがインストールされているのに
% xlsfonts | grep jisx0208
で何も表示されない場合は、/etc/XF86Config ファイル中の
Section "Files"
の FontPath の行を確認して下さい。日本語フォントのパス
(/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/) は含まれていますか?
なお、フォントパスの一時的な変更は、xset(1) の fp option で出来ます。
なお、ports/packages で kappa20、naga10 などの追加フォントをいれた場合は
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/
でなく、
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/local/
というディレクトリに入ります
(これは 3.1-RELEASE + XFree86 3.3.3.1 以降の場合。それ以前のバージョン
では /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/ にインストールされます)
管理番号 443 (更新)
更新履歴
Q. ports をインストールしようとして make を実行すると、
fetch: hogehoge-1.1.tar.gz: ......
>> Couldn't fetch it - please try to retrieve this
>> port manually into /usr/ports/distfiles/ and try agein.
となり、インストールできません。
A. Makefile の中に書かれている
DISTNAME= hogehoge-1.1
というファイルを MASTER_SITES (これも Makefile の中で定義されています)
からダウンロードしようとしたが、失敗した、ということです。
A1. もしかして、あなたのマシンは firewall の中にありませんか?
もしそうなら fetch の設定を変えてみて下さい (参照: man fetch)
・passive モードで ftp する時
# env FTP_PASSIVE_MODE=ON make
・ftp proxy サーバ経由で ftp する時
# env FTP_PROXY="hostname[:port]" make
・http プロトコルを利用する時
# env HTTP_PROXY="hostname[:port]" make
(標準ダウンローダである fetch コマンドは、環境変数 HTTP_PROXY が
設定されていると、ftp://... という URL でも proxy サーバ経由で
ダウンロードします)
hostname[:port] の部分は、例えば proxy.foo.bar.co.jp:8080 などと指定します。
もし、passive モードでうまくいったら、~/.cshrc や ~/.profile に
setenv FTP_PASSIVE_MODE (csh/tcsh の場合)
export FTP_PASSIVE_MODE="" (sh/bash の場合)
を加えると、常に fetch が passive モードで動くようになります。
あるいは、/etc/make.conf に
FETCH_BEFORE_ARGS= -p
を追加すると、ports から fetch するときのみ passive モードで動作します。
proxy を使う場合も同様に ~/.cshrc や ~/.profile に
setenv FTP_PROXY "hostname[:port]" (csh/tcsh の場合)
setenv HTTP_PROXY "hostname[:port]"
や
export FTP_PROXY="hostname[:port]" (sh/bash の場合)
export HTTP_PROXY="hostname[:port]"
と書いておくといいでしょう。
A2. あるいは、あなたの使っている ports のバージョンが古いため、
既に配布ファイルが置いてないのかもしれません。例えば、ports は
hogehoge-1.1.tar.gz をダウンロードしようとしたけれど、
MASTER_SITES には最新バージョンの hogehoge-1.2.tar.gz しか
置いてない、ということが考えられます。
そのときはどこかからファイルを取ってきて、/usr/ports/distfiles/ に
置き、改めて make を行なってください。ファイルを
LYCOS FTP Search サイト <URL:http://ftpsearch.ntnu.no/>
などで探し、
# cd /usr/ports/distfiles; fetch ftp://foo.bar.com/pub/hogehoge-1.1.tar.gz
でダウンロードするのが簡単です。
管理番号 1408 (新規)
更新履歴
Q. FreeBSD 2.2.8 PAO カーネル (PAO-19990405.tar.gz) で LAN カードを挿入し
たとき ed0: device timeout がでて機能しません。
dmesg は
pcic0 at 0x3e0-0x3e1 irq 11 on isa
PC-Card ctlr(0) Ricoh RL5C478 [CardBus bridge mode] (5 mem & 2 I/O windows)
pcic0: slot 0 controller I/O address 0x3e0
pcic0: slot 1 controller I/O address 0x3e0
挿入時、
Card insered, slot 0
Card "MELCO"("LPC2-T") matched "MELCO"("LPC2-T")
ed0: address 00:40:26:4c:16:7f, type NE2000 (16 bit)
ed0: device timeout
A. [管理番号 62] の通り 「IRQ の値が異なっている」ことが原因です。
しかし、この場合は LAN カードではなく PC card controller の IRQ の
値が異なっていることが原因です。
カードを抜いた時、
ed0: unload
Return IRQ=9
Card removes, slot 0
とでた場合 IRQ は 9 です。
次のように config ファイルの pcic0 の IRQ を変更します。
--- MYNOTE.orig Wed Jun 16 01:45:58 1999
+++ MYNOTE Fri Jul 30 03:50:06 1999
@@ -82,8 +82,8 @@
# 'No card in database for"(null)"("(null)")' in case of Cirrus Logic's
# pcic is your PC.
#device pcic0 at isa? port 0x3e0 flags 0x1 irq 11 vector pcicintr
-device pcic0 at isa? port 0x3e0 irq 11 vector pcicintr
-device pcic0 at isa? port 0x3e4 irq 11 vector pcicintr
+device pcic0 at isa? port 0x3e0 irq 9 vector pcicintr
+device pcic0 at isa? port 0x3e4 irq 9 vector pcicintr
device pcic1 at isa? port 0x3e2 # for HiNote Ultra II
device pcic1 at isa? port 0x3e4 # for Chandra II
管理番号 352 (更新)
更新履歴
Q. PnP の Sound カードを FreeBSD で認識させる方法を教えてください。
A. Luigi の snd driver を使ってみましょう。
<URL:http://www.iet.unipi.it/~luigi/FreeBSD.html>
から入手できます。1999年8月6日の時点で、最新版は、
<URL:http://www.iet.unipi.it/~luigi/snd980607.tgz>
<URL:http://www.iet.unipi.it/~luigi/pnp971020.tgz>
になります。1997年9月3日版から、PnP support codeが分離されています。
このドライバは、CS4236/CS4237, CS4232, SB32, SB16, OPTI931(buggy),
ESS1868、ES1370(PCI) を サポートしています。これら以外でも、Windows
Sound System (WSS/MSS) や SoundBlaster (SB) をエミュレートできる
カードであれば、動作する可能性があります。このドライバは、現在
FreeBSD-3.0 に採用されています。
これ以外にも、
・xperimnt/ISA_PnPのパッチを当ててみる
・最初にWindows95を立ち上げてからFreeBSDを立ち上げる
・マザーボードの BIOS に「PnP 対応 OS を使用する」という項目が
あれば、これを無効にする
などの方法で動作することもあります。
管理番号 583 (更新)
更新履歴
Q. FreeBSD で CD-ROM チェンジャ (多連装 CD-ROM ドライブ) は使えますか?
A. 使えます。
SCSI CD-ROM チェンジャの場合
ほぼ無条件に使えますが、SCSI カードなどの設定が必要な場合があります。
うまくいかないときは [管理番号 822] を参照してください。
ATAPI CD-ROM チェンジャの場合
FreeBSD のバージョンによりサポート状況は異りますが、1999年8月現在、
ほぼ問題なく使用できるようになっています。
wcd acd
2.2.7-RELEASE 以前 NG --
2.2.8-RELEASE NG OK ; 3.0-current で acd が追加され、
3.0-RELEASE OK OK ; それから 2.2.8-R へ MFC
3.1-RELEASE 以降 -- OK ; wcd は削除されて acd が標準へ
4.0-current OK -- ; acd がリネームされて wcd へ
2.2.8-RELEASE では標準の CD-ROM ドライバは wcd なので、acd を有効に
する必要があります。カーネルコンフィグレーションから
device wcd0 #IDE CD-ROM
をコメントアウトして、代わりに
device acd0 #IDE CD-ROM & CD-R/RW
を追加します。wcd と acd は排他的で両立できません。
なお、デバイスファイルを作成するのを忘れないようにしてください。
管理番号 579 (更新)
更新履歴
Q. Tekram DC-390U に接続した CD-ROM ドライブや MO ドライブの容量が、
起動時に can't get the size と表示され、うまく認識できません。
A. Tekram は、FreeBSD や Linux 用に自社製品用のデバイスドライバなどを
配布しているので、これを使うとよいようです。
<URL:ftp://ftp.tekram.com/SCSI/390X/FreeBSD/>
に、カーネルソースへのパッチ一式が置いてありますので、それを当てて
カーネルの再構築をして下さい。詳しくは付属のドキュメントを読んで
下さい。
なお、このパッチを適用しなくても、起動時の容量の認識に失敗する
以外は、特に問題なくこれらのデバイスを利用することができます。
管理番号 1429 (新規)
更新履歴
Q. OS 付属の ppp コマンドで Internet に接続しています。ftp コマンドで
ファイルを転送したり、メールに添付してファイルを送る場合などに、ある特
定のサイズ (20kbytes くらい) 以上のファイルを送ろうとすると、途中から
送信が止まったような状態になります。この時、kernel が
sio1: 1 more silo overflow (total 1)
などというエラーメッセージを出しています。
同じハードウェア構成でも Windows95 では全く問題ありません。
A. PC-モデム間の送信フロー制御の設定が正しくない時や、ケーブルが不適切
な時に起こりそうな症状です。DCE速度 (33.6kbps) よりも DTE速度 (例えば
115.2kbps) の方が速いので、よほど LAPM で圧縮が効くデータでない限りモ
デムのバッファが一杯になってモデムから PC へ送信停止要求が行きますが、
これが発生しなかったり正しい方式でなかったり (xon/xoff制御) するとフロー
制御ができなくてオーバーフローした送信データが消失します。
以下の点を確認してみて下さい。
1) モデムはハードウェア (RTS/CTS 又は RS/CS) フロー制御になってい
るか。(またはPPP接続初期化時にハードウェアフロー制御に設定する
ATコマンドが送られているか)。
2) (念のため)sio の irq が正しいか。
モデムに関する設定は
1) PC 側の設定は ppp コマンドを実行してから show modem で
2) モデム側の設定は AT コマンドで
それぞれ参照できます。AT コマンドの詳細はモデムのマニュアルを参照して
下さい。私の環境では /etc/ppp/ppp.conf の set dial を以下のようにしま
した。
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" ATLM \
OK-AT-OK AT&K3 OK-AT-OK ATDP\\T TIMEOUT 40 CONNECT"
ここで、 "AT&K3" が私のモデム(Diamond Multimedia SupraExpress 336i
PnP)で RTS/CSフロー制御にするための ATコマンドです。
また sio の irq に関しては dmesg | grep sio で、見ることができ
ます。他のOS(例えば Windows)などがある場合はそちらでも irq を確認してみ
ましょう。
なお、このような場合には netstat -i で tun0 でエラーパケットが異常
に多く発生していることが確認できるかもしれません。
管理番号 356 (更新)
更新履歴
Q. kterm で日本語が文字化けします。
A. 順を追って設定を確認しましょう。以下の項目を見てください。
Q. kterm で日本語ファイルを cat すると文字化けします。([管理番号 357])
Q. マウスのカットアンドペーストで kterm に日本語入力すると文字化けし
ます。([管理番号 358])
Q. kterm の中で日本語を入力すると化けてしまいます。([管理番号 359])
Q. kinput2 で kterm に日本語入力すると文字化けします。([管理番号 360])
Q. kterm 等を使った場合の日本語表示の仕組みは? ([管理番号 361])
Q. kterm で日本語ファイルを jless すると文字化けします。([管理番号 362])
Q. kinput2 で tgif に日本語入力したい。([管理番号 363])
Q. kterm上で csh(1),environ(7),kterm(1) の日本語マニュアルを読みたいの
ですが、うまく表示できず、文字化けしてしまいます。([管理番号 1166])
Q. kterm など X 上の日本語文字表示可能なはずのアプリケーションで日
本語文字が見えません。([管理番号 1366])
管理番号 1166 (更新)
更新履歴
Q. kterm 上で jman コマンドを使って日本語マニュアルを読みたいのですが、
うまく表示できず、文字化けしてしまいます。
A. まず、jman コマンド上だけ日本語が表示できないのか、それとも
kterm 上で日本語が一切表示できないのかを調べて下さい。例えば
% gzip -dc /usr/share/man/ja/man1/ls.1.gz
はうまく表示できますか? もしこれも化けてしまうなら、X 上での
日本語文字表示のための環境設定がうまくいっていないのでしょう。
[管理番号 356] [管理番号 357] を参考にして下さい。
先程のコマンドでうまく表示できたなら、環境変数を見直してください。
シェルに csh・tcsh をお使いなら、
setenv JLESSCHARSET japanese
setenv PAGER jless
setenv LANG ja_JP.EUC
sh・bash をお使いなら
export JLESSCHARSET=japanese
export PAGER=jless
export LANG=ja_JP.EUC
として、
% jman ls
として下さい。うまくいったら、上記の設定を ~/.cshrc (csh・tcsh) や
~/.profile (sh・bash) に書き込んでおくとよいでしょう。
それでも文字化けをする場合は、jman の catman (キャッシュのようなもの) が
残ったままになっているのかもしれません。/usr/share/man/ja_JP.EUC もしくは
/usr/share/man/ja 以下で
# rm cat?/*
と catman をクリアしてから、再度やり直して下さい。
なお、古い FreeBSD に付属する jman には、この他にもいろいろと不具合が
起こることがあります。
<URL:http://www.jp.freebsd.org/man-jp/trouble.html>
を参照して下さい。
管理番号 720 (更新)
更新履歴
Q. SCSI 接続の CDROM チェンジャを SCSI アダプタに繋いで使っていますが、
CDROM チェンジャの最初の CD しか認識しません。
A. マシン起動時に SCSI BIOS の設定を起動して LUN=0 以外を SCAN する設
定にして下さい。DC-390 シリーズなら、`Set Adapter Options' メニューの
中の `Scan all LUN for devices' の項目を `Disable (default)' から
`Enable' に変更して下さい。Adaptec の SCSI カードならば、`SCSISelect'
を起動して `Advanced Configuration Settings' または `SCSI Device
Configuration' にある `Multiple LUN Support' を `Disabled' から
`Enabled' に変更してください。
(関連 QandA: [管理番号 583]、[管理番号 819])
管理番号 1447 (新規)
更新履歴
Q. diskless マシンをつくりたい。
A. 少なくとも次の3つの方法があります。
1. handbook に出ています。
<URL:http://www.jp.FreeBSD.ORG/www.freebsd.org/ja/handbook/diskless.html>
2. etherboot を使う。port/packages が用意されています。
<URL:http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?query=etherboot&stype=all>
3. Intel LANDesk Wired for Management (WfM) を使う。
<URL:http://developer.intel.com/ial/wfm/>
また、以下のスレッドも参考になるでしょう。
[FreeBSD-users-jp 39030] Diskless & ELF kernel (FreeBSD(98)-current)
[FreeBSD-users-jp 42241] Intel LANDesk でdiskless ブート
[FreeBSD-users-jp 45327] etherboot によるnetboot をしたい
管理番号 712 (更新)
更新履歴
Q. 使っているうちに増えたファイルを一つにまとめたいのですが、どうすれ
ばいいですか?
また、それらのファイルを圧縮したりすることはできますか?
A. これに対する答えは, 非常に多くて困ってしまいます。 :)
以下に、一部ですが挙げますので、参考にして下さい。
これ以外にもたくさんありますので、ports/packages の
archivers、converters あたりを見てみるといいでしょう。
また、これらに関する本も多く出版されています。
ファイルの圧縮、伸長 :
bzip [管理番号 725]
bzip2 [管理番号 726]
compress [管理番号 727]
gzip [管理番号 728]
pack [管理番号 729]
アーカイブ :
tar [管理番号 730]
アーカイブ + ファイルの圧縮、伸長 :
lha [管理番号 731]
zip [管理番号 732]
tar+compress [管理番号 733]
tar+gzip [管理番号 734]
シェルアーカイブ :
shar [管理番号 735]
バイナリ <-> テキスト変換
uuencode [管理番号 736]
ish [管理番号 737]
base64 [管理番号 1012]
管理番号 1451 (新規)
更新履歴
Q. Future Domain 1610M ISA SCSIカード (TMC16C30 chip) はFreeBSDで使え
ますか?
A. stgドライバで使えます。stgドライバは FreeBSD 2.2 branch 用の PAO に
含まれていますので、PAO を導入して kernel の再構築をすれば良いでしょう。
尚、stgドライバが CAM 化されていない為、3.0-RELEASE 以降のバージョンで
は今のところ使用できません。
COMPAQ PRESARIO CDS524 (IDE-HDDからboot)
Future Domain TMC1610M (パッケージはIO DATA SC-DV/ISA)
FreeBSD 2.2.1R/2.2.2R
SCSI ZIP
AOpen AP58 + Cyrix 6x86MX 233 (IDE-HDDからboot)
Future Domain TMC1610M (パッケージはIO DATA SC-DV/ISA)
FreeBSD 2.2.6R
SCSI ZIP
という環境において問題なく動作しているという報告があります。
管理番号 1452 (新規)
更新履歴
Q. IDE-HDD が無く、TMC1610M ISA SCSI カードと SCSI-HDD しか無いのです
が、FreeBSD をインストールできますか?
A. 通常の boot.flp では無理ですが、2.2 branch 用の PAO のboot-pao.flp
の kernelには stgドライバが組み込まれていますので、以下の手順でインス
トールできるでしょう。([管理番号 1451] も参照のこと)。
ただし、最終的な確認はされていません。
1. boot-pao.flp で起動。
2. USERCONFIG で stg の port/irq を設定。SCSIカードや HDD 等が認識さ
れていることを確認します。
3. ファイルの展開が終了するまでは通常のインストールと同様に行ないます。
但し、kernel sourceは 必須です。PC Card 関連の設定はインタフェース
を持たない system ならば取り敢えず Default を選択しておけば良いで
しょう。
4. ファイルの展開が終了したら、(Alt+F4 で) VTY4 の holographic shell
に移り、stgドライバを組み込んだ kernel を make、make install します。
2.2.6R用の 980517版の boot-pao.flp を用いた場合なら、以下のようにし
ます。(/stand/PAO/sys/syspatch.sh を参照)。
まず、kernel sourceへのPAOの導入です。
#cd /usr/src/sys
#cat /stand/PAO/sys/sys.patch | patch -p1
#cd /usr/src/sys/i386/include
#cp apm_bios.h clock.h /usr/include/machine
#cp /usr/src/sys/pccard/*.h /usr/include/pccard
次に PAO の configration file を適当なファイル名 (以下、STGとしま
す) でコピーして、新たに configuration file を作成します。
#cd /usr/src/sys/i386/conf
#cp PAO STG
エディタで STG を編集します。取り敢えず以下の3箇所を修正すれば良
いでしょう。
config kernl root on wd0
^^^ここをsd0に。
controller stg0 at isa? port 0x320 bio irq 5 vector stgintr
^^^^^ ^ボードの設定通りに。
kernelを make、make install します。
#config STG
#cd ../../compile/STG
#make depend && make && make install
5. VTY1に戻り (ALT-F1)、install作業を完了させます。
管理番号 472 (更新)
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Q. Netscape Navigator/Communicator で、フォームに kinput2 を使って
直接入力はできませんか? また、フォーム内の日本語が正しく表示され
ないのですが、なんとかなりませんか?
A. kinput2 の直接入力は、ports を 使って ja-netscape をインストール
すれば可能です。
また、フォーム内の日本語表示は、libxpg4-ns というライブラリを
インストールして下さい。
両方とも、この ports を作成された佐田さんのページ
<URL:http://www.rr.iij4u.or.jp/~sada/netscape.html>
で詳しく解説されています。
管理番号 597 (更新)
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Q. NEC 製パソコンの製品情報 (カタログスペック) はどこかにありませんか?
A. NEC は、自社で出荷したパソコンおよび周辺機器などの製品仕様を
<URL:http://picrobo.pc98.nec.co.jp/>
で公開しており、現在は出荷されていない機種の情報まで分かります。
グラフィックアクセラレータチップの確認などに使えますね。
古い PC-98 の仕様を知りたいときは、
商品情報 -> ハードウェア -> パソコン本体の商品情報検索
とたどって検索して下さい。