FreeBSD QandA 1451
Q. Future Domain 1610M ISA SCSI カード (TMC18C30 チップセットベース) は
FreeBSD で使えますか?
A. PAO の stg ドライバは ISA frontend をそなえて FreeBSD にマージされました。
4.2-RELEASE 以降の stg ドライバで使うことはできますが、インストールフロッ
ピーでは認識させることができませんので、インストール時には別の方法を使っ
てください。また、3.5R と PAO3 の組み合わせでもおそらく使えると思います。
カーネルをコンパイルする手段は別に必要ですが、kern.flp のカーネルだけ
入れ換えればインストール時にも使えます。入れ換えるカーネルの要点は、
GENERIC (PAO3 なら PAO_ALL) カーネルから不必要なドライバを削除した上で、
device stg # TMC 18C30/18C50
という行を
device stg0 at isa? port 0x140 irq 11 # TMC 18C30/18C50
と変更したカーネルを作ります。リソース指定値は個別に調整してください。
このとき、`options MFS' と `options MD_ROOT' (PAO3 というか 3.x では
`options MFS_ROOT') は削除しないでください。作成したカーネルは kern.flp
を書き込んだフロッピーを普通にマウントすればコピーできます。
# cp GENERIC <your kernel configuration file>
# vi <your kernel configuration file>
# config -r <your kernel configuration file>
# cd ../../compile/<your kernel configuration file>
# make -DNO_MODULES depend all
# mount /dev/fd0c /mnt
# gzip -9cv kernel > /mnt/kernel.gz
# umount /mnt
なお、vnconfig(8) を使えば kern.flp 自体を直接変更できます。
# vnconfig /dev/vn0 /tmp/kern.flp
# mount /dev/vn0c /mnt
# gzip -9cv kernel > /mnt/kernel.gz
# umount /mnt
# vnconfig -u /dev/vn0
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