FreeBSD QandA 85

FreeBSD QandA

Q. `panic: cannot mount root' で FreeBSD が起動しない。

A. FreeBSD を一台目以外の HDD にインストールしていますね。これはブートブ
   ロックとカーネルにおいて、HDD のユニット番号の認識が食い違っているため
   に起こります。この症状については FreeBSD FAQ にも解説がありますので、
   次の URL を参照してください。

   <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/faq/install.html#PANIC-ON-INSTALL-REBOOT>

   1. FreeBSD 3.3-RELEASE 以降

   マシンを起動すると
      Hit [Enter] to boot immediately, or any other key for command prompt.
      Booting [kernel] in 9 seconds...
   という loader(8) のメッセージが表示されるので、ここでリターンキー以外
   のキーを押してコマンドモードに入り
      set root_disk_unit=2
      boot
   としてください。これで IDE ならセカンダリマスタから FreeBSD が起動する
   はずです。このとき指定する数字はインストールした HDD によって次のよう
   に読み換えてください。(GENERIC カーネルのとき)

       +-------------------------------+----------------------+
       |              IDE              |        SCSI          |
       +---------------+---------------+----------------------+
       |    Primary    |   Secondary   |                      |
       | Master  Slave | Master  Slave | 見付けた順に 0,1,2… |
       |   0       1   |   2       3   |                      |
       +---------------+---------------+----------------------+

   これで正しく FreeBSD がブートできたら
      # echo "root_disk_unit=2" >> /boot/loader.conf
   とすれば、次からブートローダでの指定はいらなくなります。設定ファイルは
   /boot/loader.conf.local でも良いのですが、どちらかに統一した方が後で
   混乱しなくて済みます。

   2. FreeBSD 3.2-RELEASE 以前

   起動時に `Boot:' と表示されたところで (3.0-RELEASE 以降では loader(8) 
   が読み込まれる前に Enter 以外のキーを叩くことで表示されます)、
   IDE + IDE で 2 番目の IDE がセカンダリのマスタの場合は
     1:wd(2,a)/kernel
   IDE + SCSI の場合は
     1:sd(0,a)/kernel
   を入力してください。
   IDE 2 台 + SCSI とか SCSI の 2 台目とかの場合は適宜 1: の数字や
   ?d(0,a) の 0 を 1,2 に変更してください。一般には、
     <BIOS>:<CTRLR>(<UNIT>,a)/kernel
   という形式で、
     <BIOS>  BIOS から見たディスクの番号。最初のドライブは `0'。
     <CTRLR> コントローラを指定します。
             IDE なら `wd'、SCSI は `sd' (3.0-RELEASE 以降では `da')
     <UNIT>  コントローラ上のドライブのユニット番号。上記の表を参照。
   です。

   なお次回のブート時にデフォルトとするには、
      # echo "1:wd(2,a)/kernel" > /boot.config
   のようにします。

同一グループへのリンク

グループ名: boot-config


間違い・追加情報を見付けた場合は、 修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで お知らせください。