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FreeBSD ってなに?
Editor
訳 花井 浩之 <hanai@jp.FreeBSD.ORG>
![]() FreeBSD はカリフォルニア大学バークレイ校とその協力者たちによって生み出された 4.4BSD-Lite2 ベースのUNIX(R)互換オペレーティングシステムだ。 BSD は15年にわたってコンスタントに開発されてきたのだが、 FreeBSD でも用いられているその技術は DEC の Ultrix や Sun の SunOS といった商用オペレーティングシステムの基礎となってきたし、 今でも商用OSの開発に不可欠なのである。 FreeBSD は、商用 OS と同様、インストールや使用をできるだけ簡単にしようと試みているのだが、 それは先進的な技術はそれを使いたがっている人たちがかなり困難な状況にあるなら、 それは大したものではないという基本的な原理に基づいているのである。 コストもまた障害となりうるものなので、我々は FreeBSD をインターネット上の FTP サーバーからいつでもただで手に入れることができるようにしており、 また再配布はフリーでも商用でもどちらでも歓迎するのである。 FreeBSD は、Web サーバーから企業のメールサーバー、プリンターの (Window や Macintosh はもちろん他の UNIX との) 共有、そして本格的なソフトウェアの開発まで、 なんにでも用いることができるのだ。また、BSD/OSやLinux、SCOといった OS のバイナリーエミュレーションによりそれらのシステム用に開発されたソフトウェアを FreeBSD 上で使うことができるため、ユーザーは最も幅広いアプリケーションの選択が可能となるのである。 安定した簡単にインストールできる実績のあるオペレーティングシステムを探しているなら FreeBSD こそふさわしいのである! FreeBSD プロジェクトって?![]() FreeBSD プロジェクトは 17 人からなるコアチームを中心とした 100 人を越える開発者のグループである。 コアチームは全体の方向を定め、プロジェクトの焦点をはっきりとしたものにしているのである。 ほとんどの開発者は商用ソフトウェアの開発や BSD に関するバックグラウンドを持っており、 市場ではこの技術でなにが可能でなにをやるべきかといったことに一家言持っているのだ。 我々のソフトウェア開発における古くからの経験は、このプロジェクトの運営にも生かされている。 (安定バージョンと開発バージョンという) マルチトラックな開発、 ソースコード管理(CVS)の徹底した活用、そして(カーネルだけでなくシステム全体の) 開発における高度な中央集中モデルなどは我々の経験によるものである。 もっと詳しいことは?FreeBSD プロジェクトは Web サーバーを運用しており、 多くの情報を提供している (また、25 以上の国にミラーされており、<URL:http://www.<countrycode>.FreeBSD.ORG/>を覗いて欲しい) ので、 是非ここを見てみることをお勧めする。日本では、FreeBSD 友の会が Web サーバーを運用しており、 様々な独自情報とともにメーリングリストや各種ドキュメントの検索サービスなどを提供している。 開発チームに連絡を取るときには hackers@FreeBSD.ORG にメールを送って欲しい。 また、もしコアチームの意見などを聞きたい場合(商用目的のリクエストやベンチャービジネスの提案など)は core@FreeBSD.ORG 宛に電子メールをどうぞ。 つまり、簡単に言うと……大げさな広告によると、NT は UNIX ができることはなんでもできるらしいのだが、 実際にはそうでないことは周知の通りである。インターネットサービスプロバイダーや他のビジネス、 趣味で使う時に NT では不十分であるというなら、我々はなにか他のものを使うだろう! 実際そうだから、あの有名な Yahoo! や Walnut Creek CDROM (世界で最も大きな FTP サーバーを提供) を含む数多くの会社が FreeBSD を使って幸せになっているのだ。 そして我々はみなさんもそうすることを願うのである! |