困った時には

FreeBSD をインストールしたり使ったりしている際に, いろいろなトラ ブルに出喰わすこともあるでしょう. そんなときにはどうすればよいので しょうか.


その1. ドキュメントにあたる

まずは目を皿のようにしてあまたのドキュメントを読んでみましょう. トラブルだと思っていたことが, 既にだれかが経験したことであるとか, バ グでなくて仕様であったなどとわかるかもしれません.

FreeBSD 附属のREADME.TXT, HARDWARE.TXT, RELNOTES.TXT

FreeBSD の CDROM や, FreeBSD を置いてある FTP site には, かならず HARDWARE.TXT, INSTALL.TXT, README.TXT, RELNOTES.TXT が置いてあります. 最低限それらには目を通しておく必要があります. 日本語インストーラにはそれらの日本語訳がついてくるので, インストー ル中に困った場合はとりあえず F1 キーを押してヘルプを読むのがよいでしょ う.

XFree86 附属のドキュメント

「かくかくしかじかのビデオボードは XFree86 で対応しています か」という質問の答えは, XFree86の ドキュメントに書いてあります。 また XFree86 FAQ によくある質問がまとまっていますので まずその時点での最新版の文書を読みましょう。FTPでも入手できます。

FreeBSD のドキュメント

FreeBSD には, 多くのドキュメントが用意されてます. またそれらのうち英語のドキュメントに関しても, 各種プロジェクトによって, 日本語に翻訳されています.

FAQ や QandA 形式のドキュメントもあります. まずは参照してみましょう.


その2. メーリングリストや Net News を利用する

過去のメールやニュースから検索する

あなたの出喰わしたトラブルに, ほかの人が既に出喰わしているかもし れません. そのトラブルが過去に FreeBSD-users-jp メーリングリストfj.os.bsd.freebsd を始めとする Net News で話題になっていないかどうか 検索してみましょう.


その3. 質問してみる

ドキュメントを読んだり過去のメールを検索したりしても問題が解決し なかった場合, メーリングリスト FreeBSD-users-jp や Net News fj.os.bsd.freebsd で質問してみると いう手もあります. 質問することに必要以上に消極的になる必要はありま せんが, 最低つぎのような心構えが必要でしょう.

ドキュメントをよく調べたうえで質問すること
ハンドブックFAQQandA を読めばわかるような ことを質問するとヒンシュクをかいます. 質問する前に必ず自分でできる限り調べてみましょう.
質問の内容を表す Subject をつける
Subject: の欄には質問の内容(何について尋ねたいのか)を書きま しょう. 「Question」とか「教えてください」といった Subject は, 後で検索したりするときに困るので, 避けてください.
何が問題であるか見究めること
「うごきませんタスケテ」だけの質問では, 答える方も問題の切りわ けができなくて困ってしまいます. どういう環境でどのような動作を したら問題が起こったのか, もらさず報告するのが解決への近道です. 何かエラーメッセージが出たなら, それも書きましょう.
環境をきちんと書くこと
FreeBSD のバージョンは書いたほうがいいでしょう. バージョンは, uname -r を実行するとわかります. 特にハードウェアに関する問題の場合は, どんなハードウェアであるか 報告します. 商品名は情報にならないことが多いです. (例: Panasonic の Let's Note での XF86Config を云々, と書くよりも, C&T 65550 の XF86Config と書いた方が解決しやすい, など.) ハードウェアの情報は大抵カタログに書いてあります. カーネルの コンフィギュレーション(/sys/i386/conf/KERNELNAME の内容), dmesg(8) の実行結果も重要な情報になります. (KERNELNAME は, uname -v を実行すると,
/usr/src/sys/compile/KERNELNAME
のように表示されます.)
完璧な回答を期待しないこと
答える方は厚意で答えているのですし, 全く同じ環境にいるわけではあ りませんから, 答えに抜けや誤りがあるかもしれません. そもそも, 誰にもあなたの質問に答える義務はないのです. 答えてもらって当然, というような態度での質問も慎しむべきです. At your own risk いうわけですね.
紳士的であること
ネットワークでのやりとりは簡にして要が美しいとされていますが, かといって必要以上にぶっきらぼうになる必要はありません. 質問する側, 答える側のセンスが問われるところです.

www@jp.FreeBSD.org を質問箱として利用することはご遠慮ください.


www@jp.FreeBSD.org
Copyright (C) 1996-1999 The FreeBSD Project (Japan). All rights reserved.
$Date: 2008/03/30 13:37:12 $