FreeBSD QandA 2003年1月22日 更新分
管理番号 1145 (新規)
更新履歴
Q. FreeBSD(98)2.2.6R-Rev02 で LINE30 を指定し、module.h も修正してから
カーネルを再構築したのですが、vidcontrol 80x30 を実行しても画面サイズ
が変わらず、26 行目以降が画面の外にでていってしまいます。
A. FreeBSD(98) の古いものでは LINE30 の動作や、9821Note での動作に問題
がありますので、可能な限り最新リリースをインストールしてください。
4.1R-Rev01 から、9821Note での 30 行表示や、水平同期 31KHz での動作
をサポートしています。
管理番号 24 (更新)
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Q. FreeBSD では PC Card (PCMCIA) が使えますか?
A. FreeBSD 4.x をお使いの場合、PC/AT互換機(i386版)では 4.0-RELEASE から、
FreeBSD(98) では 4.1.1R-Rev01 からほぼ問題なく使えるようになりました。
ただし、一部の機種・カードで動作しないものがありますので、リリースノート
などのドキュメントをよくお読み下さい。
使用できると思われるカードについては [管理番号 2132] も参照してください。
それに対して 32-bit CardBus PC Card については、5.0-RELEASE 以降に含
まれる NEWCARD という機能を使うことで利用できるものもあります。
FreeBSD 2.2.x や FreeBSD 3.x では、FreeBSD 標準では PC Card サポート
が貧弱ですから、
PAO <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/PAO/> や、
PAO98 <URL:http://www.tim.hi-ho.ne.jp/~kura/freebsd/index.html>
を使ってください。
管理番号 2199 (新規)
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Q. locale (ロケール・ロカール) って何ですか?
A. 国や地域、言語によって挙動が違う部分を吸収し、1つのプログラムで複数の
国・地域・言語に対応するための仕組みです。
locale はフレームワークでしかありませんので、locale を指定すると実際に
アプリケーションがどのような挙動をするかはアプリケーションによって
大きく違います。
date コマンドを例にとると、デフォルト (デフォルトは C ロケールといいます)
では英語表記です。
% env - date
Mon Mar 25 02:22:57 JST 2002
一方、環境変数 LC_ALL を ja_JP.eucJP とすると、
% env LC_ALL=ja_JP.eucJP date
2002年 3月25日 月曜日 02時22分07秒 JST
と日本語表記となります。年月日の表示順も日本式になっていることに
注意して下さい。
また、メッセージカタログという仕組みでメニューを各国の言語に切り替える
ことができるアプリケーションもあります。以下のようにすると tgif や
sylpheed のメニュー・メッセージが日本語化されます。
% env LC_ALL=ja_JP.eucJP tgif
% env LC_ALL=ja_JP.eucJP sylpheed
jman(1) のように、何語のマニュアルを表示するかをロケールに従って
決定しているプログラムもあります。
% env LC_ALL=C jman ls (英語のマニュアル)
% env LC_ALL=ja_JP.eucJP jman ls (日本語のマニュアル)
管理番号 2200 (新規)
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Q. locale (ロケール・ロカール) の設定をしたいのですが、環境変数が LANG やら
LC_ALL やらたくさんあって、どれを使ってよいのかわかりません。
A. ロケールには以下の 6つのカテゴリがあり、以下のような分類になっています
(詳しくは setlocale(3) を参照して下さい)。
LC_COLLATE 文字列のソート順を設定する
LC_CTYPE 扱う文字の種類 (エンコーディング) を設定する
LC_MESSAGES メッセージなどの言語を設定する
LC_MONETARY 通貨単位や金額表記を設定する
LC_NUMERIC 数値の表記について設定する
LC_TIME 日付と時刻のフォーマットを設定する
この 6つの環境変数を適切に設定すればよいのですが、数が多くて面倒です。
そこで上記のカテゴリをまとめて設定するものとして、環境変数 LC_ALL と
環境変数 LANG があります。
- LC_ALL は最も強く、他の LC_* を上書きします。
- LANG は最も弱く、他の LC_* によって上書きされます。
よって、どの環境変数を何にセットするかでプログラムの挙動は変わります。
LC_CTIME を参照する date(1) コマンドの例を以下に示します。
% env - date
Mon Mar 25 02:56:33 JST 2002
↑何もロケールを何も設定しないと C ロケールが使われる
% env LANG=C date
Mon Mar 25 02:56:45 JST 2002
↑C ロケールは英語表記となる
% env LANG=C LC_TIME=ja_JP.eucJP date
2002年 3月25日 月曜日 02時56分58秒 JST (EUC-JP で出力される)
↑LANG は LC_TIME により上書きされる
% env LC_ALL=ja_JP.SJIS LANG=C LC_TIME=ja_JP.eucJP date
2002年 3月25日 月曜日 02時56分58秒 JST (Shift_JIS で出力される)
↑LC_TIME は LANG より強く、さらに LC_ALL の方が強い
また、上記 6カテゴリとは別に環境変数 LANGUAGE というものもあります。
これは GNU gettext だけが使用する独自の環境変数ですので、GNU gettext
を利用していないアプリケーションならば環境変数 LANGUAGE は無関係です。
LANGUAGE は LC_MESSAGES と同じく、メッセージの言語を設定するための
ものですが、
LANGUAGE=ja_JP.eucJP;ko_KR.eucKR;US-ASCII
などと優先順位を付けて複数の言語を記述できます (ja_JP.eucJP があれば
それを使う。なければ ko_KR.eucKR。それもなければ US-ASCII)。
管理番号 597 (更新)
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Q. NEC 製パソコンの製品情報 (カタログスペック) はどこかにありませんか?
A. NEC は、自社で出荷したパソコンおよび周辺機器などの製品仕様を
<URL:http://121ware.com/>
で公開しています。トップページから [レスキュー(アイコン)]に入り、
[商品情報]の中にある[商品情報検索]で表示される画面で機種などを
入力し検索してください。
現在は出荷されていない機種の情報や、グラフィックアクセラレータ
チップなども分かります。
また、非公式なものですが、PC-98 の仕様一覧をまとめた MS-Excel 及び
CSV 形式のファイル (LHA で圧縮されています) が
<URL:http://www.me-hp.com/>
の「PC-98スペック一覧」から入手可能です。
管理番号 251 (更新)
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Q. FreeBSD(98) の kernel 再構築の手順を教えてください。
A. 配布物に含まれる config98.txt というドキュメントをお読みください。
最近のバージョンであればカーネルソースへのパッチ当て作業などは
必要ありません。
管理番号 382 (更新)
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Q. NEC PC98で使用できる3ボタンマウスはありますか?
A. NEC PC98で3ボタンマウスを使用するには以下の二通りの方法があります。
A1. バスマウス編(純正のマウスポートにつなぐ)
PC98 と AT互換機のバスマウスの構造は同じなので、PC98 において AT互換機用
のバスマウスが使用できるはずです。その上で、使用報告があったものが
Logitech MousuMan Bus Version M/N:M-PG15-9MD M/N: M-PD13-9MD M/N:PK32
等です。ただし、上記の製品はおそらく入手困難な上、高価でしょう。
例外1
本来の98の仕様上では、真ん中ボタンのピンはNC(Non Connection)になっており、
実際に本体側から読めるかどうかは機種によって、使えない場合もあります。
(何が対応しているかは、翔泳社刊の「FreeBSD(98) 徹底入門」に触れられています)
例外2
Logitech の 'Logitech MouseMan Bus Mouse' という製品には、MouseMan Serial に
専用の ISA のシリアルのカードが付いている製品もあり、これはマウス本体は単なる
シリアルマウスだということです。
A2. シリアルマウス編(AT互換機用のシリアルマウスをPC98のシリアルポートへつな
ぐ。)
Logitech MouseMan、Logitech TrackMan Marble は問題なく使えるでしょう。16450
系のシリアルポート(19.2kbps以上出るもの)ならば、
Microsoft IntelliMouse 及び DEXXA M/N:M-M-31 (serial 専用)
Logitech Pilot Mouse (serial 専用)
が使用できるようです。ただし、IntelliMouse はXFree86 3.3 以降の対応となりま
す。また、古い機種の場合、D-SUB 9pin <--> D-SUB 25pinの変換が必要でしょう。
(オスメスに注意)
これ以外にも、USB が使える機種であれば、USB の 3 ボタンマウスが使える可能性
があります。i386 版で使用できているものだと動く可能性は高そうですが、動作報
告がまだありません。
管理番号 770 (更新)
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Q. FreeBSD(98)をインストールしようと思い、
(1) PC/AT 版 FreeBSD の CD-ROM と、 (2) FreeBSD(98) のバイナリ差分を用意し
ました。この 2 つを DOS 領域にコピーしておかないと、インストールは出来ない
のでしょうか?
A. 両方が DOS 領域に置いておかなくてもなんとかなります。
配布物の中にある 98readme ディレクトリの Instal98.txt の「配布ファイルの準備」
や「配布ファイルの選択」、「インストールの実行」に詳しい説明があります。
管理番号 788 (更新)
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Q. FreeBSD(98) をインストールするには、どんな CD-ROM を買えば
いいですか?
A. FreeBSD(98) をインストールするには以下の三つの部品が必要です。
1) FreeBSD(98) ?.?-R の kern.flp/mfsroot.flp (フロッピー 2 枚分)
(機種によって適切な kern*.flp を選択します)
2) PC/AT版 FreeBSD ?.?-RELEASE の 配布物 (フロッピー 50 枚くらい?)
3) FreeBSD(98) ?.?-R の バイナリ差分
三つが同封された FreeBSD(98) と銘打った CD-ROM を買うのが一番楽ですが、
FreeBSD(98) のリリースは元になる PC/AT 用 FreeBSD がリリースされた後に
なりますので、CD-ROM になるまでに時間差が生じます。また、一昔前は
FreeBSD(98) が製品になった物をあまり見掛けませんでした。
一方、この三つはFTPサーバで公開されていますので、通信費さえ覚悟すれば
全てを FTP で持ってきてしまうという方法もあります。2) がちょっと大きな
量になりますが、回線が細いようでしたら bin, src, crypto と必要に応じて
XFree86 などだけ取ってくるということもできます。
しかし、冷静に考えてみると、2) は PC/AT 版 FreeBSD ですので CD-ROM を
買ってもいいし、雑誌の付録を使うこともできます。つまり 1) と 3) だけ
FTP で取ってくればなんとかなるというわけです。
管理番号 326 (更新)
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Q. Linux のバイナリを実行させようしていますが、うまく動きません。
A. Linux バイナリ互換機能を有効にする必要があります。
ハンドブックの「Linux バイナリ互換機能」
<URL:http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/ja/handbook/linuxemu.html>
を御覧下さい。
また、options SYSVSHM 等の SYSV互換機能を追加して kernel を再構築す
る必要があるかもしれません。
管理番号 71 (更新)
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Q. DOS/Windows 上で、kern.flp 及び mfsroot.flp をフロッピーに
コピーしたのですが、「ディスクの空き領域が足りません」で
書き込めません。
A. "copy" コマンドでコピーするのではありません。
圧縮してコピーするのでもありません。
1. PC/AT 互換機の場合は
a) tools/fdimage.exe を使ってください。詳しくはリリースに付属する
FLOPPIES.TXT を読んでください。
例えば 4.6-RELEASE なら、fdimage.exe は
<URL:ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/4.6-RELEASE/tools/>
に、kern.flp と mfsroot.flp は
<URL: ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/4.6-RELEASE/floppies/>
にあります。CD-ROM の場合も、同様のディレクトリ構成になっています。
同じディレクトリに3つのファイルを置いて、
C:> cd ファイルを置いたディレクトリ名
(1枚目のフロッピーを挿入)
C:> fdimage kern.flp a:
(フロッピーを抜いて、2枚目のフロッピーを挿入)
C:> fdimage mfsroot.flp a:
とするのがよいでしょう。
b) GUI な tool ならば rawwritewin というものがあります。
ペンギンさんのアイコンの GPL なソフトウエアです。
<URL:http://uranus.it.swin.edu.au/~jn/linux/>
2. NEC PC98 系の場合は tools98/dostools 以下の rawrite.exe と、
floppy98 以下の kern.flp や kern144.flp などと mfsroot.flp
を使います。
必ずリリースに付属する 98readme/Instal98.txt をよく読んでください。
[管理番号 72] に参考情報があります。