FreeBSD QandA 2199

FreeBSD QandA

Q. locale (ロケール・ロカール) って何ですか?

A. 国や地域、言語によって挙動が違う部分を吸収し、1つのプログラムで複数の
   国・地域・言語に対応するための仕組みです。

   locale はフレームワークでしかありませんので、locale を指定すると実際に
   アプリケーションがどのような挙動をするかはアプリケーションによって
   大きく違います。

   date コマンドを例にとると、デフォルト (デフォルトは C ロケールといいます)
   では英語表記です。

     % env - date
     Mon Mar 25 02:22:57 JST 2002

   一方、環境変数 LC_ALL を ja_JP.eucJP とすると、

     % env LC_ALL=ja_JP.eucJP date
     2002年 3月25日 月曜日 02時22分07秒 JST

   と日本語表記となります。年月日の表示順も日本式になっていることに
   注意して下さい。

   また、メッセージカタログという仕組みでメニューを各国の言語に切り替える
   ことができるアプリケーションもあります。以下のようにすると tgif や
   sylpheed のメニュー・メッセージが日本語化されます。

     % env LC_ALL=ja_JP.eucJP tgif
     % env LC_ALL=ja_JP.eucJP sylpheed

   jman(1) のように、何語のマニュアルを表示するかをロケールに従って
   決定しているプログラムもあります。

     % env LC_ALL=C jman ls (英語のマニュアル)
     % env LC_ALL=ja_JP.eucJP jman ls (日本語のマニュアル)

同一グループへのリンク

グループ名: locale


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