FreeBSD QandA 2002年2月14日 更新分

QandA
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管理番号 1006 (新規) 更新履歴
Q. getty(8) で待たせてある ttyd0 ポートにアクセスすると、login プロンプトが
   以下のように文字落ちし、login できません。

        reeBSD 化けたホスト名 (tty0)
        loi:

A. モデムと getty とでパリティの設定 (even, odd, none)に 相違があります。

   モデムへのパリティ設定は、モデムに送る AT コマンドにて行われます。
   モデムへの設定を tip(1) で行っている場合は、/etc/remote に記述している
   指定しているエントリの pa フラグを再確認してください。
   pa フラグを指定しない場合、デフォルトで pa=even (偶数パリティ) になります。
   (see remote(5))

   getty へのパリティ設定は、/etc/gettytab にて行われます。/etc/gettytab に
   記述している指定しているエントリのパリティ設定フラグを再確認してください。
   指定しているエントリが std.* を使っている場合は、np (ノンパリティ) が
   既に記述されています。(see gettytab(5))


管理番号 2010 (新規) 更新履歴
Q. Internet Explorer (IE) で QandA のページ
      <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/QandA/HTML-QA/qanda-qa.html>
   を見ると、文字化けしたり、「ダウンロードしますか?」という
   ダイアログが出て、うまく表示されません。

A. QandA の一部のページ、例えば
     <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/QandA/HTML-QA/qanda-qa.html>
   は転送量削減のため、データを gzip で圧縮してブラウザ側に
   送るようになっています。

   しかし、IE から proxy 経由で接続した場合、上記のような症状が
   発生する場合があるようです。おそらく IE のバグが原因と思われます
   (IE 5.5 で確認)。

   この場合、メニューの
      設定 -> インターネットオプション
   の
      □ プロキシ接続で HTTP 1.1 を使用する
   にチェックを入れると表示されるようになる場合があるようですので、
   お試し下さい。


管理番号 646 (更新) 更新履歴
Q. IRQ や DRQ という略語をよく見かけますが、どういう意味でしょう。

A. 言葉の意味としては次のようになります。

   ・IRQ: Interrupt ReQuest (割り込み要求)
   ・DRQ: DMA ReQuest       (DMA - CPUを使わないデータ転送 - 要求)

   また同じような意味で次のようなものも使われます。

   ・INT
     PC98 では IRQ の他に INT という用語も使われます。基本的に INT と IRQ 
     は同じようなものですが、番号の対応が異なります (IRQ3 と INT3 は異な
     ります)。[管理番号 242] を見てください。注意として PCI デバイスにお
     いても INT という用語が出てきますが、これとは別ものです。
   ・DMA
    DRQ と同じ意味で単に DMA を使う場合もあります。このときは DMA の番号
     をそのまま DRQ の値にすればいいです。例えば、「DMA1」の場合は「DRQ1」
     とすればいいわけです。

   いずれも本来はAT(ISA)バスなどに出ている信号線の名称からきています。IRQ
   は割り込みコントローラ8259Aの信号線、DRQはDMAコントローラ8237Aの信号線
   の名称でした。それぞれのコントローラ1個あたりIRQは8本、DRQ4本あり、ど
   ちらのコントローラも2個AT互換機にあるためIRQは0から15、DRQは0から7番ま
   でとなります。

   このうちにはシステム上であらかじめ利用されているために他の目的には利用
   できない番号がいくつかあります。現在のマザーボードではチップセット内に
   これらのコントローラは含まれているために単独の部品としては存在しません。

   それぞれ PCのシステムに対して入出力にかかわる特定の処理の開始タイミン
   グを知らせるための信号です。例えばキーボードからの入力やシリアル回線
   からデータを取り込む時にはIRQが使用されます。

   一般のPCユーザにとっては拡張カードの設定等の時にお目にかかることが多い
   でしょう。

   IRQやDRQの信号によってOSは「開始タイミング」を知る事ができますが、それ
   が何の開始であるかはそれぞれの信号線の番号に役割を割り当てるか、何らか
   の仕組みを工夫してOSが信号を受け取った時に原因を知る事ができるようにす
   る必要があります。

   信号線の番号への割り当ては「電話のベルを4回ならした後に切ったら、私か
   らの電話だから、その直後にかけた電話を取ってほしい」、とか「5回ならし
   てから切ったら、ここに電話して欲しい」というような取り決めをしておく事
   と似ています。

   例えば3人以上の間でこのような取り決めをした場合「5回ならしたら私の所へ
   電話して欲しい」という取り決めが複数あった場合、どちらに電話したらいい
   か分からなくなります。これと同じで複数のデバイスが割り込み番号を共有し
   た場合に問題が起きます。これがいわゆるIRQやDRQの「衝突」です。

   PCIの場合はOS側で何から要求があったかを知る事ができるための仕組みを作っ
   てあるためIRQ等を共有することができます。これは先の例で言えばメッセー
   ジ機能のあるポケベルを使い、メッセージに用件を入れているようなものです。

   以上のような理由でISAバスのデバイスではIRQやDRQを複数のカードで同じ番
   号を割り当てると問題が起きます。PCI の場合は自動設定機能に加えIRQの共
   有が可能であるため多くの場合で気にしないで済みます。

   ただし実際に共有ができるかどうかはデバイスの性質、ドライバの作り方に依
   存するため、RIVA128を使ったビデオカードのようにIRQを他のカードと共有し
   て割り当てると Windowsでは問題ないが XFree86 では問題が出る、といった
   事も起きることもあります。

   FreeBSDの場合、PnPに対応しているドライバは今の所少なく、また、ISAデバ
   イスのIRQなどの番号の認識を誤る事もトラブルの原因としては比較的多く見
   られるようです。このため、Windows 等を利用する場合に比較するとより注意
   深くカードなどの設定を確認しておく必要があります。


管理番号 1861 (更新) 更新履歴
Q. FAT パーティションにある日本語ファイル名を扱いたいのですが。

A. 以下の ports / packages にあるアプリケーションで、FAT パーティション
   の Unicode LFN をサポートしています。

   1. ja-msdosfs (ports/japanese/msdosfs)

     ports/japanese/msdosfs または packages の ja-msdosfs を導入し、
     mount_jamsdos を使って FAT パーティションをマウントしてください。
     日本語は EUC で表現されていますので、アプリケーションが EUC を
     扱うことができれば、cp や tar などのコマンドを普通に使うことが
     できます。(4.2-REREASE 以降)
     <URL:http://www.linkclub.or.jp/~clover/msdosfs.html>

    補足: 起動時にマウントするには...
    /modules 以下に msdos_ja.ko が存在していていれば、
    mount_jamsdos を実行した時点でモジュールはロードされます。
    起動時に間違いなくマウントするためには mount_jamsdos を /sbin に置く
     べきでなのですが、ports によって /sbin, /modules をいじるのはまずい
     ので、自動ではなく手動 (/usr/local/etc/rc.d/ja-msdosfs.sh) でロード
     するように作られています。

    そこで、ブート時にマウントするのであれば、
      # cp -p /usr/local/sbin/mount_jamsdos /sbin
       # cp -p /usr/local/lib/ja-msdosfs/msdos_ja.ko /modules
       # chmod a-x /usr/local/etc/rc.d/ja-msdosfs.sh

    この後に、/etc/fstab でマウントエントリを書く時に FStype を jamsdos
     にしてください。
        /dev/da0  /mnt  msdos   ro,nodev,noexec   0  0
                        ^^^^^ ここを修正

    再起動を行うと起動時にマウントされているはずです。

   2. ja-mtools (ports/japanese/mtools) [管理番号 640]

     GNU の mtools に Unicode LFN サポートを加えたものです。mtools に
     含まれるコマンド (mdir や mcopy など) だけで取り扱うことができます。

   3. fd (ports/misc/fd) [管理番号 133]

     いわゆる FDclone です。DOS 時代の FD に似た (といっても知らない
     人も多いかもしれませんが) CUI ベースのファイル操作ツールです。


管理番号 2090 (新規) 更新履歴
Q. Solaris7 など他の OS で NIS マスタサーバを立ち上げたのですが、
   FreeBSD のクライアントから yppasswd を実行すると

    passwd: failed to change NIS password: RPC: Server can't decode arguments

   というエラーが出て、パスワードが変更できません。

A. FreeBSD の /etc/login.conf を

    変更前
    default:\
            :passwd_format=md5:\

    変更後
    default:\
            :passwd_format=des:\

   として下さい。理由は、[管理番号 345] や login.conf(5) の 
   passwd_format に関する説明を参照して下さい。


管理番号 39 (更新) 更新履歴
Q. マニュアルが英語なんですが 日本語のマニュアルはありませんか。

A. マニュアルと言っても、いろいろあります。
     o FreeBSD 自体のマニュアル (/usr/share/man 以下にあるもの)
     o X Window Systemのマニュアル (/usr/X11R6/man 以下にあるもの)
     o ports/packages でインストールしたプログラムのマニュアル
       (/usr/local/man 以下にあるもの)


   FreeBSD 自体のマニュアル

     FreeBSD 自体の翻訳は jpman プロジェクトが行なっています。
        <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/man-jp/>

     ja-man と ja-man-doc を ports/packages からインストールしてください。
     インストールし終わったら
         % setenv LANG ja_JP.EUC
         % setenv PAGER jless
         % jman ls
     で日本語マニュアルが出るはずです。LANG を ja_JP.EUC にすると、色々問題が
     出ることがありますので、
         % alias jman env LANG=ja_JP.EUC jman 
     とするのも一つの手です。

     ただし、この方法でインストールされたマニュアルファイルの内容の一部が
     英語マニュアルと一致してない場合があります。この問題の修正方法については、
        <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/man-jp/get.html>
     を参照して下さい。

     日本語マニュアルを常に最新に保つための方法は [管理番号 1864] にあります。

     また、この日本語マニュアルを web上から見ることもできます。
        <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/man-jp/search.html>


   X Window System のマニュアル

     X(1)、xterm(1)、xmodmap(1) など、X Window System 関連のマニュアルは
     直接 FreeBSD とは関係ありませんので、上記の jpman には含まれていません。
     こちらは X Japanese Documentation Project が翻訳作業を行っています。
        <URL:http://xjman.dsl.gr.jp/>

     ja-xjman という ports/packages をインストールして下さい。
        % jman X
     で日本語マニュアルが表示されるはずです。


   ports/packages でインストールしたプログラムのマニュアル

     これについては、日本語マニュアルを扱う仕組みは用意されていません。
     有名なプログラムなら誰かが翻訳している可能性がありますので、探して
     みてください。

     和訳のマニュアルページを見つけたら、/usr/local/man/ja/man? (? には、
     書き込むマニュアルファイルの拡張子の数字を合わせる) にそのファイルを 
     (EUC コードに変換して) コピーを置いて下さい。以後、jman コマンドでそ
     のファイルを見ることができます。例えば、foo.1 というマニュアルファイ
     ルを見つけたら、それを /usr/local/man/ja/man1/foo.1 にコピーすれば
     いいです。


管理番号 137 (更新) 更新履歴
Q. packagesのソフトがちゃんと動かないのですが?

A. packagesのソフトの概要はつぎのようにして見ることができます。
           # pkg_info pkgname.tgz
    これは /var/db/pkg/pkgname/+DESC に登録されるものです。portsでは 
   /usr/ports/category/pkgname/pkg-descr が同じものです。内容だけでなく、
   インストールについての注意が書いてあるときもあるので確認してみましょう。


管理番号 492 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD などの BSD 系の OS で、「daemon」や「daemon process」という
   名前をよく聞くのですが、daemon とは何ですか?

A. 真夜中に FreeBSD を使っていると、何もしてなくてもハードディスクが
   カリカリ鳴る体験をしたことがないですか? FreeBSD は default の設定
   だと cron が、(install 後設定を変更していなければ) 真夜中に
   /etc/periodic/daily ディレクトリ下の実行ファイルを起動して、システム
   のチェックを自動的に行なってくれます。この cron のように、人知れず
   いろいろ重要な処理をしてくれるプロセスのことを、BSD 系の OS では
   「daemon process」と呼んでいます。

   辞書では、
     daemon : (ギリシャ神話の)ダイモン、守護神
     demon  : 悪魔、鬼
   となっています。このように、BSD 系の OS では、
     「daemon == (人知れず仕事をしてくれる、便利な)小人さん」
   というような意味で用いられています。決して、「daemon == demon」ではあ
   りません。さらに詳しく知りたい人は、
     <URL:http://www.tuxedo.org/~esr/jargon/html/entry/daemon.html>
   や、
     Eric S. Raymond: "The New Hacker's Dictionary"
     福崎俊博訳: 『ハッカーズ大辞典』、アスキー出版局、ISBN4-7561-0374-X
   を見てください。
   # 「ゾンビ」なんてのもあるんですよ :)

   自分のマシンで、どんな daemon process が動いているかを知るには、
     % ps -ax
   してみてるといいでしょう。この表示中の、(pagedaemon), (vmdaemon),
   inetd や lpd などが daemon process です。


管理番号 506 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD でテレビ電話やテレビ会議をする方法はありませんか?

A. 画像送受信ツール(vic や nv など)と音声送受信ツール(vat や tel など)を組み
   合わせれば可能です。 vic と vat は ports/packages に含まれています。

   関連して、
     <URL:http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/ja/FAQ/networking.html#IP-MULTICAST>
     FAQ IP multicast を有効にするには?
     <URL:http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/ja/handbook/sound.html>
     HandBook サウンド
     [管理番号 507] FreeBSDでビデオキャプチャボードは使えますか?
     [管理番号 508] FreeBSDで音声入力したいのですがどうすればいいですか?
     を参照してください。


管理番号 507 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD でビデオキャプチャボードは使えますか?

A. FreeBSD でサポートされているものとして、以下のものがあります。
       (1) CORTEX-I frame grabber
       (2) Video spigot
       (3) Matrox Meteor frame grabber
       (4) QuickCam
       (5) BT848/BT848A/BT849/BT878/BT879の載ったボード 

   現在開発中のものとして以下のものがあります。
       (6) IEEE1394 (FireWire, i.LINK) を使った DVキャプチャ
           <URL:http://www.sfc.wide.ad.jp/DVTS/>
           <URL:ftp://ftp.uec.ac.jp/pub/firewire/>

   日本国内で研究用に FreeBSD 用のドライバーも提供されている商品として、
   以下のものがあります。
       (7) Argocraft capture boad 

   PAO でサポートされているものとして、以下のものがあります。
       (8)IBM Smart Capture Card(SCC, 含むSCC2)

   下記の URL も参考にしてください。
   <URL:http://www.mickey.ai.kyutech.ac.jp/~ohashi/FreeBSD/capture_j.html>
   現時点では、ビデオカードに附属したキャプチャ機能に対応する FreeBSD 用
   のドライバーはありません。


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