FreeBSD QandA 2001年10月19日 更新分

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管理番号 82 (更新) 更新履歴
Q. FTP インストールをしたいのですが、ftp?.jp.FreeBSD.org を全部試し
   ました。しかし番号によって転送速度が全然違います。どうしてですか?

A. FreeBSD のインストーラに記載されている ftp?.jp.freebsd.org サイト以外に、
   国内にミラーサイトはたくさんあります。FreeBSD を FTP インストールする前に
   <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/mirror.html> を見てみましょう。

   国内のミラーサイトでは RingServer プロジェクトが有名で、精力的にミラーを
   行っています。自分の利用している ISP 、あるいは所属している組織で運用され
   ているかもしれません。その場合には、そこの RingServer を利用してください。
   また、これらのリスト以外にも大学、プロバイダなどで FreeBSD をミラーしてい
   る事があります。 archie(1) や検索サイトで packages-current などをキーに
   検索してみるとミラーされている事が発見できるでしょう。もしそれら中に
   『ネットワーク的』に近くにあるようでしたら、そちらを「その他」を選んで
   接続しましょう。
   traceroute(8)ping(8) を用いたり、Internet Magazine などの巻末に
   載っているネットワーク地図などを参考にするのもよいでしょう。

   なお、ftp?.jp.freebsd.org の各 ftp サイトは、かなりネットワーク的に離れた
   ところに設置されています。お近くのミラーサイトが判らないなどで、ftp? を
   使用する場合、以下の指標を参考にして下さい。

    <URL:ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/> (ftp.jpix.ad.jp)
     ftp は IX である jpix 内に直接設置されています。jpixに参加
     しているネットワークからは主に Gigabit Ethernet (1Gbps) で
     接続されていますから、参加ネットワークの下流サイトからは快
     適です。 SINET, WIDE とも接続実験を行っていますので、学術系
     も近いでしょう。
     参照:<URL:http://www.jpix.ad.jp/>

    <URL:ftp://ftp2.jp.FreeBSD.org/> (ftp.iij.ad.jp)
      ftp2 は IIJ のバックボーンネットワークに接続されています。
      国内の IX とは NSPIXP2(1Gbps), JPNAP(1Gbps) と相互接続されており、
      これらの IX で相互接続されている組織なら快適だと思います。
      IPv4 による接続の他に IPv6 による接続もサポートしています。
      参照: <URL:http://www.iij.ad.jp/network/backbone.html>

    <URL:ftp://ftp3.jp.FreeBSD.org/> (freebsd-mirror.ring.gr.jp)
      ftp3 は RingServer プロジェクトのサーバを使用しています。
      ラウンドロビンによって、<URL:ftp://core.ring.gr.jp/>, 
      <URL:ftp://ring.asahi-net.or.jp/>, <URL:ftp://ring.so-net.ne.jp/> に
      振り分けられます。
      それぞれ、
        ring.aist.go.jp は ??? 、
        ring.asahi-net.or.jp は NSPIXP2 に 1G , JPIX に 1G 、
        ring.so-net.ne.jp は NSPIXP2 に ??? , JPIX に 1G 
      で、接続されています
      参照: <URL:http://www.ring.gr.jp/>

    <URL:ftp://ftp4.jp.FreeBSD.org> (ftp.media.kyoto-u.ac.jp)
      ftp4 は、京都大学の総合情報メディアセンター内に設置されています。
      KUINS-II/ATM 超高速ネットワークシステムにより、SINET に 100M、
      WIDE に 1.5M で接続しております。
      参照: <URL:http://www.kuins.kyoto-u.ac.jp/KUINS2/>

    <URL:ftp://ftp5.jp.FreeBSD.org> (ftp.ee.uec.ac.jp)
      ftp5 は 電気通信大学内に設置されています。
      SINET に接続されています。 WIDE の 6bone に接続していますので
      IPv6 でも利用可能です。
      学内ネット図:<URL:http://marahute.cc.uec.ac.jp/cchome/netzu99.jpg>

    <URL:ftp://ftp6.jp.FreeBSD.org/> (ftp.u-aizu.ac.jp)
      ftp6 は 会津大学内に設置されています。会津大学は東北学術研究インター
      ネットコミュニティ (TOPIC) を通して繋がっており、 TOPIC は SINET と
      WIDE の両方に繋がっています。
      参照: <URL:ftp://ftp.topic.ad.jp/pub/topic/info/map-1995.6.30.ps>

    <URL:ftp://ftp7.jpFreeBSD.org> (ftp.itjit.ne.jp)
      ftp7 は ITNet インターネットに設置されています。
      NSPIXP2 に 100M, JPIX に 100M で接続しています。
      参照 : <URL:http://www.mfeed.co.jp/>

   [用語集]
    traceroute(8)
      パケットがどのルータを通って目的地へ向かっているか調べるコマンド。
    ping(8)
      通信相手が生きているか調べるコマンド。掛かった時間も調べられる。
    NSPIXP, NSPIXP2
      商用インターネットを相互に接続する場合の問題点について実証的な手法
      を用いて研究を行っているプロジェクト。各種接続業者がここで相互接続
      されている。<URL:http://nspixp.sfc.wide.ad.jp/> 参照。
    SINET
      文部科学省が開設しているネットワーク。国立大学の多くが接続されている。
      <URL:http://www.sinet.ad.jp/> 参照。
    WIDE
      ネットワークの研究のために作られた組織で、大学・企業などが多く参加
      している。しかし SINET と WIDE の接続は昔から細く SINET と WIDE と
      の間での通信は接続部分がボトルネックとなり、とても遅くなってしまう。
      ringer.etl.go.jp という PROXY サーバを使うと、SINET<->IMnet<->WIDE と
      いう経路を使ってそれを回避することができる。
    IMnet
      省際研究情報ネットワーク。国の研究機関が省を越えて接続されている。


管理番号 60 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD を複数の CPU が付いたマシンで動かせますか?

A. 動きます。まずは
     <URL:http://people.freebsd.org/~fsmp/SMP/SMP.html>
   を見ましょう。
   SMP で動いたハードウェアの一覧もあります。
     <URL:http://www.bremen.or.jp/shigeru/FreeBSD/SMP/smp.html>

   なお、FreeBSD(98) については 2000年11月現在、開発中です。
   試験的な実装で Pentium Pro や Pentium II 機でも動作するものが
   あります。開発に協力していただける方は 
     <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/pc98/ml/>
   を読んだ上で、FreeBSD98-testers ML へお問い合わせください。


管理番号 1813 (更新) 更新履歴
Q. samba を port/package からインストールしましたが、日本語機能が使えません。

A. ports/packages からインストールできる samba には、オリジナル版と日本語版
   (国際化版) の2種類があります。ports なら net/samba が英語版、japanese/samba が
   日本語版で、packages なら samba-*.tgz が英語版、ja-samba-*.tgz が日本語版です。

   samba はバージョン 1.7.x の頃から日本語のファイル・ディレクトリ名に対応
   していて、日本語版でなくとも日本語のファイル、ディレクトリ名を利用する
   ことが可能です。

   国際化の実装が行なわれた samba 2.0.7 以降では、日本語の共有名やコンピュータ
   名などについても、基本的には対応するようになっています。

   従って、「通常の機能」であればオリジナル版でも日本語を利用することは
   可能ですので、日本語機能が使えないという場合は、smb.conf の設定、特に
     client code page 
     coding system
   の両パラメータが適切に設定されていることを確認してください。

   両者の違いとしては以下の点が挙げられますので、より適切だと思われる方を
   選んで下さい。

     日本語版 samba:
       ・機種依存文字の処理をはじめ、細かい点の日本語処理機能の修正が行われている。
       ・ブラウザから samba の設定変更ができる SWAT が日本語化 (国際化) されている。

     オリジナル版 samba:
       ・日本語版に比べて開発が先行しているので、いち早く security hole が修正される。


   また、日本語版 samba の詳細については
     <URL:http://www.samba.gr.jp/project/samba-ja/>
   を参照してください。


管理番号 2016 (新規) 更新履歴
Q. csh スクリプトで書いたプログラムを cron で実行するようにしたところ、
   スクリプト中で stty を使っていないのに、
       stty: stdin isn't a terminal
   というメッセージを含んだメールが実行ユーザ宛に送付されるのですが、
   どうすれば回避できますか。

A. そもそも、csh スクリプトを書くべきではありません。
   たとえ、tcsh(1) がそう主張していようとも、です (cf. [管理番号 1551])。
   それはそれとして、もしもあなたが
   ・csh の builtin コマンドを使用しなければならない等、あえて csh スクリ
     プトにする理由がある
   ・356行くらいある csh スクリプトを、あと 7分で修正して動かさなければな
     らない
   ・宗教上の理由またはおばあちゃんの遺言で csh でスクリプトを書かなけれ
     ばならない
   のであれば、以下を確認してみて下さい。

   csh(1) の「スタートアップとシャットダウン」の節に述べられている通り、
   スクリプトからは呼んでいないはずの stty が実行されてしまうのは、
   /etc/csh.cshrc や実行ユーザーの .cshrc (または .cshrc) で stty が呼ば
   れている為でしょう。

   /etc/csh.cshrc や .cshrc で行なわれる設定を利用する必要がないのであれ
   ば、そのスクリプトの冒頭は
       #! /bin/csh -f
   として、上記設定ファイルを読み込まないようにすべきです。

   一方、非対話的なシェルでは端末の操作を行なう必要はありませんので、
   そういう操作を行なう stty のようなコマンドは
     if ($?prompt) then
     endif
   で括って、非対話的なシェルでは実行されないようにして、非対話的なシェル
   から読み込まれた場合も問題が起きないようにしましょう。


管理番号 267 (更新) 更新履歴
Q. Libretto {20,30,50,60} のHDDを換装したいのですが、FreeBSD は正常に
   動くでしょうか?

A. 大容量のハードディスクを認識できること、ハイバネーションともに正常
   に動きます。しかし、8.4GB 以上の容量のドライブについては未確認です。
   また、@nifty の 東芝 PC Users' Forum/FTOSHIBA のみなさんがまとめた
    Libretto FAQ 集
     <URL:http://www.nifty.ne.jp/forum/ftoshiba/index.htm>
   の改造編に換装の話があるので参照されるとよいでしょう。


管理番号 147 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD 上で動作する ML (Meta Language) はありますか?

A. 2001年9月初旬の時点で、以下のものが ports に入っています。
   詳しくは、それぞれの pkg-comment、pkg-descr ファイルを参照して下さい。

   [Standard ML of New Jersey]
      ports/lang/sml-nj/
      ports/lang/sml-nj-devel/
     the SML '97 definition に準拠した実装です。(Standard ML には 1990
     年の定義と 1997年の定義の 2種類があり、それぞれ SML '97、SML '90
     とも呼ばれます)。
     次の Moscow ML の方が軽いそうです。

   [Moscow ML]
      ports/lang/moscow_ml
     1996 年に見直された Standard ML の中心となる言語の実装です。
     モジュール機構は Version 2.0 以降で実装されています。

   [Caml Light]
      ports/lang/caml-light
     Standard ML に似た (つまり少し違う) ML 言語です。

   [Objective Caml]
      ports/lang/ocaml
     Caml Light をベースに、クラスに基づいたオブジェクト指向拡張と
     Standard ML 風の強力なモジュール機構を加えたものです。

   [nML]
      ports/lang/nml
     Standard ML と Objective Caml を融合した両者の方言です。

   Standard ML については
     <URL:http://cm.bell-labs.com/cm/cs/what/smlnj/sml97.html>
   を参照して下さい。
   尚、code を書くのに emacs を使用している場合は、ports/lang/sml-mode.el
   も役に立つでしょう。


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