FreeBSD QandA 2000年11月8日 更新分

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管理番号 1187 (新規) 更新履歴
Q. FreeBSD のインストーラによるインストール時に追加パッケージを
   インストールしようとすると、途中で「???が見つかりませんでした」
   と言うメッセージが出ます。
   CD-ROM の中にはそのパッケージがないのでしょうか?

A. 結論から言ってしまえばその通りです。
   パッケージは年々数が多くなり、今ではCD-ROM 一枚に入る容量を越えて
   います、そこで依存関係を考慮して分割されて提供されている場合があり
   CD-ROMの入れ換えが必要になります。収録内容を記述してあるファイルが
   きちんと整備されていれば、途中でCD-ROM を差し換える必要はありません
   パッケージの収録内容のリストはFTP インストール用にすべてが記載されて
   いるものが配布されていますので、CD-ROM を作成する人がきちんとCD-ROM
   に収録したパッケージ内容のリストに修正してない場合に不具合が出ると
   思われます。

   インストール時、追加したいパッケージがリストに出てこない場合はCD-ROM
   を入れ換え、インストール後再度インストーラを立ち上げて試してください。
   また、ネットワークが確立しているならば、FTP インストールが確実です。
   失敗したものをメモしておいて、pkg_add コマンドでインストールしても
   いいでしょう。


管理番号 1655 (新規) 更新履歴
Q. popclient の情報はどこにありますか?

A. popclient の開発は終了し、既にメンテナンスは行われていません。
   既に port/package もなくなっています。

   その後継である fetchmailというプログラムがあり、port/package が
   用意されているので、こちらを使いましょう。


管理番号 1658 (新規) 更新履歴
Q. FreeBSD の動作実績のあるマシンに Solaris を導入しました。その後 
   Solaris を消して FreeBSD を導入した所、FreeBSD が起動中に固まるように
   なりました。なぜでしょうか。

A. 原因は分かりませんが、状況証拠からすると Solaris が何らかの特殊な設
   定を行なっているようです。電源を一度切断することで FreeBSD が再び起動
   出来るようになるという報告が 3件あります。([FreeBSD-users-jp 53091] 参
   照)。

   マシンの電源を切断後、コンセントを抜き、数分置いてから、FreeBSDの再導
   入を試みてください。

   駄目ならコンセントを抜いた状態で電源ボタンを何回か押してみる。もしくは
   長時間 (1日以上) 電源を切断した状態で放置してください。その後 FreeBSD 
   の再導入を試みてください。

   これでダメなら、対処法は分かりません。他の OS なら動作する場合もあるよ
   うです。

   以上 Solaris7、Solaris8 での報告です。


管理番号 167 (更新) 更新履歴
Q. ある日 突然 サーバにしているマシンで
      Apr 21 07:47:39 svr1 /kernel: file: table is full
   というメッセージが出ました。

A. kernel が扱えるファイル数が足りないようです。これは kernel 内の
   maxfiles という変数で決められています。これを増やすには kernel
   設定ファイルの maxusers を増やして kernel を再構築しましょう。

     ident           GENERIC
     maxusers        32

   このパラメータは、/sys/compile/<ident name>/opt_param.h 上で、
     #define MAXUSERS 32
   というふうに定義され、この MAXUSERS が /sys/conf/param.c で、
     #define NPROC (20 + 16 * MAXUSERS)
     int maxproc = NPROC;            /* maximum # of processes */
     int maxfiles = NPROC*2;         /* system wide open files limit */
   というふうに利用されています。

   また この変数は sysctl(8) コマンドを使って動的に変更出来ます。

     [参照方法]
     # sysctl -A | grep maxfile
     kern.maxfiles: 360
     kern.maxfilesperproc: 360

     [変更方法]
     # sysctl -w kern.maxfiles=600
     kern.maxfiles: 360 -> 600

   起動時に自動的に設定するには、/etc/rc.local を作成して上記のコマンド
   を書いておくか、または、3.5R および 4.0R 以降であれば、
   /etc/sysctl.conf に次のように記述します。こうしておけば /etc/rc.sysctl
   が設定してくれます。

     kern.maxfiles=600


管理番号 1671 (新規) 更新履歴
Q. ファイル名の途中にスペースが入ったファイルが作成されてしまい、
   rm コマンドで消すことができません。どうすればいいですか?

A. 様々な方法があります。

     - rm 'hoge hoge' とする
     - rm "hoge hoge" とする。
     - スペースの前に \ を付けて、 rm hoge\ hoge とする。
     - シェルのメタキャラクタ (? や * など) を使って、 rm hoge?hoge などとする。

   以上の方法は、 sh, csh, ksh, tcsh, bash, zsh に共通して使えます。

   tcsh や bash や zsh のファイル名補完は、ファイル名に特殊な文字を
   含んでいても、うまく補完してくれます。たとえば tcsh で、消したい
   ファイル以外に hoge で始まるファイルが存在しない状態で、
      % rm hoge
   まで入力してタブを入力すると、
      % rm hoge\ hoge
   のように補完してくれます。

   シェルに依存しない方法としては、次のようなものがあります。
     - find . -ls で該当ファイルの i-node (1カラム目に表示される数字) を調べて、
       find -x . -inum 123456 -exec rm {} \; とする。
     - rm -i * として該当ファイル以外は no を、該当ファイルのみ yes を選ぶ。
     - FDclone で消す。
     - Emacs の dired モードで消す。
        emacs を実行し、M-x dired としてディレクトリ名を入力
     - Lynx の dired モードで消す。
     - perl -e 'unlink "hoge hoge"' する。
     - echo 'main(){unlink("hoge hoge");}' > foo.c && cc foo.c && ./a.out する。
     - samba で MS-Windows から消す。
     - cap で Mac から消す。
     - FTP で DELE hoge hoge する。
     - rm -rf で、一つ上のディレクトリから消す。
     - fdisk / newfs / format しちゃう。

   ファイル名の途中にハイフンやアスタリスク、日本語などが入っている
   ファイルも、同様の方法で消すことができます。


管理番号 1687 (新規) 更新履歴
Q. インターリンク用リバースケーブルでシリアル通信ができません。

A. 結線の違うケーブルが市販されているようです。
   Windowsのインターリンク(ファイル転送ユーティリティ)用と書かれた
   ケーブル(エレコム C232R-S1.5等)では通常の方法では通信できません。

   このようなケーブルでも
   /etc/ttysを
   cuaa0  "/usr/libexec/getty std.9600"   unknown on insecure
   のように、cuaaに書き換えると通信できるようです。

   サンワサプライ
   RS-232C用 リバース 9Pin・9Pin 1.5m
   型番 KRS-403XF1K
   は正しい手順で通信できるとの報告がありました。

   25 pinのヌルモデムケーブルの結線はハンドブックの
   <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/ja/handbook/term.html#TERM-NULL>
   に記載されています。

   9 pinの結線は、
   Signal Pin #             Pin # Signal
    TxD   3     connects to 2     RxD
    RxD   2     connects to 3     TxD
    DTR   4     connects to 6     DSR
    DSR   6     connects to 4     DTR
    SG    5     connects to 5     SG
    DCD   1     connects to 7     RTS
    RTS   7                 8     CTS
    CTS   8     connects to 1     DCD

   Note: DCD と RST では, コネクタ内部でピン7を8に接続し, 
         そして逆側のコネクタのピン1と接続します.


管理番号 1689 (新規) 更新履歴
Q. Adaptec AHA-2920 SCSI カードは使えますか?

A. FreeBSD は AHA-2920C に対応していますが、AHA-2920A には対応していま
   せん。 

   AHA-2920A には Future Domain 社のコントローラチップが搭載されており、
   Adaptec の他の製品とはコントローラチップが異なります。一方、
   AHA-2920C には Adaptec AIC-7850 チップが使用されており、他の
   Adaptec SCSI カードと同様に対応しています。

   AHA-2920 と言った時、それが AHA-2920A なのか AHA-2920C なのかが問題
   となります。カード上に Future Domain と書かれたチップが搭載されてい
   たら、それは AHA-2920A です。

   2.2.x 用の非公式 AHA-2920A ドライバであれば存在します。残念ながら、
   3.x 以降には統合されなかったようです。参照:
   <URL:http://home.jp.FreeBSD.ORG/cgi-bin/showmail/FreeBSD-users-jp/54805>

   よって、AHA-2920A に対する選択肢は次のようになります:

   * 自分でドライバを書く
   * FreeBSD-2.2.x で非公式ドライバを使う
   * あきらめて他の SCSI ボードを使う
   * 他の OS を使う (Linux 2.2, NetBSD 1.5 は AHA-2920A をサポートして
     います) 


管理番号 1692 (新規) 更新履歴
Q. inn-2.2.2 をインストールしニュースクライアントから接続したところ
     No space (overview) [innwatch:31] 0 lt 8000
   というエラーが出て接続を拒否されます。

A. overview を使用する設定になっているにも関わらず overview 用の
   領域が存在しないためです。次のどちらかの方法で対処してください。

   1. inn.confの pathoverview で設定されているディレクトリ(デフォルトは
     /var/spool/news/overview/ )を作成してオーナーを news に変更する。

   2. overview.ctl ファイルの中身を空にして overview を使わないように
     する。


管理番号 295 (更新) 更新履歴
Q. ログを別のファイルに書き出したくて /etc/syslog.conf を編集したんで
   すが変化がありません。

A. syslogd(8) に HUP シグナルを送りましたか?
     # kill -HUP `cat /var/run/syslog.pid`
   です。

   伝統的な Unix では、syslog.conf(5) ファイルの、各行の左端に位置する
   種類 (selector) を書く部分と、右側のファイル名 (action) を書く部分
   の間の空白は TAB 文字だけしか使えません。スペースを入れると誤動作し
   ます。もちろん全角スペースは論外です。

      cron.*                    /var/cron/log
   selector |---- TAB 文字 ----|  action

   なお、最近の FreeBSD ではユーザへの便宜を図って、TAB 文字とスペース
   のどちらも使用できるよう改良されています。この場合も当然全角スペー
   スは除きます。

   また、syslogd は指定された log file を自動的には作成しませんので、
   手作業で作成しておく必要があります。次のように touch コマンドなどを
   使用して作成してください。
     # touch /var/cron/log

   溜ったログファイルの処理については newsyslog(8) を参照すれば良いで
   しょう。


管理番号 1694 (新規) 更新履歴
Q. Linux版 Netscape Navigator/Communicator 4.x で、フォーム内の日本語が
   正しく表示されないのですが、なんとかなりませんか?

A. これは Netscape 4.x にスタティックにリンクされている Motif ライブラリ
   のバグに由来します。linux-lesstif-ns という Motif clone をインストール
   すればこの問題を回避できます。なおFreeBSD版でも同様の問題が生じますが
   それについては [QandA 472] を参照して下さい。


管理番号 297 (更新) 更新履歴
Q. AT 互換機用 高速シリアルボードは使えますか?

A. 標準の FreeBSD では、115200bps を越える高速シリアルボードのサポートは
   あまり行われていません。

   そこで、sioドライバを 115200bps 以上の速度に対応させるためのパッチを
   佐藤 淳一さんが作成されています。
     <URL:http://configure.sh/FreeBSD/serial-j.html>

   1999年7月現在、IF-01GTR、RSA-DV/S、RSA-DVII/S、SP111AT、FS-460、S-650
   など、日本国内で入手可能なほぼ全ての ISA 高速シリアルボードをサポート
   しています。しかし、PCI のカードはサポートされていませんので、注意し
   てください。

   ISDN TA 使って MP しようという人は、お試しください。115200bps を越え
   る通信速度としては、230400, 460800, 921600bps などが設定できます。


管理番号 1617 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD 4.X で IO データ機器製の SCSI アダプタ SC-UPCI を
   利用しようとしています。このアダプタには Symbios の 53C875 が
   使われているのですが、LINT には ncr と sym という二つのドライバが
   存在します。どちらを使えば良いのでしょうか?

A. それぞれの SCSI ドライバは 4.1.1-RELEASE の時点で
   以下のコアチップをサポートしています。sym は 4.X から新たに
   追加されたドライバで、特に 53C896, 53C895A, 53C1010 向けに
   最適化されたものです。

         sym     |     ncr      | SCSI アダプタ
    -------------+--------------+--------------
        53C810   |    53C810    |
        53C810A  |    53C810A   |
        53C815   |    53C815    |
        53C825   |    53C825    |
        53C825A  |    53C825A   |
        53C860   |    53C860    |
        53C875   |    53C875    |   SC-UPCI
                 |    53C875A   |
        53C876   |              |
        53C885   |    53C885    |
        53C895   |    53C895    |
     ◎ 53C895A  |              |
     ◎ 53C896   |    53C896    |
     ◎ 53C1010  |              |
        53C1510D |    53C1510D  |

   SC-UPCI は、53C875 を搭載しているため、従来の ncr、
   新しく追加された sym のどちらでも利用可能です。

   ncr と sym は現在、両方がメインテナンスされています。
   確かな予測ではありませんが、ncr の方が設計が古いため、
   将来的に重複する機能は sym へ統合される可能性が考えられます。

   しかし、古いバージョン (1.43 より前) の BIOS を搭載した
   SC-UPCI で sym を利用する場合、BIOS 起動時に SCSI デバイスを
   スキャンしない場合があるなどの不具合が生じる場合があります。
   これは 古いバージョンの SC-UPCI の内部で、ユーザ設定情報の
   保存に使われている記録形式を sym が正しく認識できないことが原因です。
   ncr を利用する場合には、特に不具合は報告されていません。

   もし、sym で動作しない場合には、次のいずれかを行なうことで
   SC-UPCI を利用することが可能です。

   1) firmware をアップデートする。

      SC-UPCI の firmware を 1.43 以降のものにアップデートすることで
      sym が正常に動作する可能性があります。
      アップデートについては、<URL:http://www.iodata.co.jp/> を
      参照してください。

   2) ncr を利用する。

      sym と同様 53C875 をサポートしていて、動作実績があります。
      もちろん、古いバージョンの BIOS を搭載している場合でも
      正常に動作することが確認されています。

   3) アダプタから設定情報を読み出す機能を無効化する。

      ソースファイルの /usr/src/sys/dev/sym/sym_conf.h に含まれる
        #define SYM_CONF_NVRAM_SUPPORT
      という行をコメントアウトしてカーネルを再構築してください。

   なお、確認した環境は
    o FreeBSD 4.0-STABLE (Sun Apr 23 05:16:42 JST 2000)
    o FreeBSD 4.1.1-STABLE (Sun Oct 22 04:16:38 JST 2000)
    o AOpen AX6BC + SC-UPCI SCSI Adapter (BIOS ver.1.32 および 1.63)
   です。


管理番号 1703 (新規) 更新履歴
Q. 富士通(fujitsu)製パソコン FMV の製品情報 (カタログスペック) は
   どこかにありませんか?

A. 非公式なものですが 個人でまとめたものがあります。
        <URL:http://village.infoweb.ne.jp/~gump/fmvkisyu/>
   現在は出荷されていない機種の情報まで分かります。
   グラフィックアクセラレータチップの確認などに使えます。


管理番号 321 (更新) 更新履歴
Q. FreeBSD で動く JDK (Java 環境) はありませんか?

A. まずは
     FreeBSD Java Project
       <URL:http://www.FreeBSD.org/java/>
     ミラーサイト
       <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/java/>
     日本語訳
       <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/ja/java/>
   を御覧下さい。ここから JDK をダウンロードできます。

   また、
     <URL:http://www.ongs.net/daichi/java/index.shtml>
   の「FreeBSD Java 入門/導入」も参考になるでしょう。


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