FreeBSD QandA 2000年1月20日 更新分
管理番号 121 (更新)
更新履歴
Q. fvwm95 や Afterstep 等の Window Manager で、スタートメニューや
popup メニューに出てくるアプリケーションが動作しません。
A. スタートメニューにあるアプリケーションは通常その Window Manager の
package には付属してこないので、別途 packages や ports 等からインストー
ルしてやる必要があります。
またメニューには記述されていても、packages や ports が存在しない場合
もあります。
管理番号 1095 (新規)
更新履歴
Q. dhcp で取得した IP アドレスを知るにはどうすればよいですか。
A. dhcp で取得したものに限らず、現在ネットワークインターフェイスに割り
振られている IP アドレスは、
ifconfig ネットワークインターフェイス名
(例: ifconfig ed0)
または
ifconfig -a
で確認することができます。
管理番号 1157 (新規)
更新履歴
Q. Mew を使っていますが、メールが文字化けして読めないことがあります。
jless などで Mew を経由せずに直接読むと読めるのですが、どうすれば Mew
でも読めるでしょうか。
A. これは、
* Content-Type field で charset が指定されていないのに、本文が
us-ascii 以外の文字コードセットになっている。
* Content-Type field で指定された文字コードセットと実際の文字コードセッ
トが合っていない。
* Content-Type 行が以下のような形式になっている。
Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp
<XXXXXX@XXX.XXX.XXX.XXX>
などといった場合に起こります。
対処法については info の Mew[.jis]→Viewing→illegal を見ましょう。
また、 <URL:http://www.mew.org/info/index-j.html> の「化けたメッセージ」
の項にも載っています。
最後の例は、mail server が Solarisで、local mailer が /bin/mail の場合
によく起こります。この場合には、mail server の管理者に local mailer
(/bin/mail から /usr/lib/mail.local へ) の変更を依頼しましょう。
管理番号 274 (更新)
更新履歴
Q. FreeBSD 終了時に自動で電源を切ることが出来ますか。
A. 多くのノートパソコンや apm BIOS と ATX 電源を持つマシンなら可能です。
1. BIOS 設定で APM を有効にします。
2. (まだインストールしていなければ) FreeBSD をインストールします。
3.a kernel に apm device が組み込まれていない場合には apm device が
有効になるように kernel を作り直します。
例えば、3.4-RELEASE の (i386 platform の) GENERIC でhは
device apm0 at isa? disable flags 0x31
となっていますので、下記のように、disable を削除し、flags を 0x20
とします。flags の意味について詳しいことは LINT もしくは
/usr/src/sys/i386/include/apm_bios.h を参照して下さい。
device apm0 at isa? flags 0x20
3.b GENERIC kernel のように apm が組み込まれているものの無効になって
いる場合には apm が有効な状態で起動されるように設定します。これは、
起動時に USERCONFIG (boot -c) にて行なうか、kernel.conf に apm を
有効にする記述を加えます。
また、flags で 0x10、0x11 (またはいずれかと OR をとったもの) が指
定されている場合も、これを外す必要があります。
[3.1-RELEASE 以降の場合]
3. /etc/rc.conf に
apm_enable="YES"
を追加します。
4. shutdown -p で電源が切れます。
[2.2 系列の場合]
3. PAO を持って来てドキュメントに従ってインストールします。
shutdown コマンドが新しくなり、kernelも入れ替わります。
4. shutdown -x で電源が切れます。
2.2.8 で pccard は使わないという場合には
* shutdown コマンドに対する patch
<URL:http://www.st.rim.or.jp/~motoyuki/FreeBSD/apm-pao19981225-sbin.patch>
* kernel の apm デバイスに対する patch
<URL:http://www.st.rim.or.jp/~motoyuki/FreeBSD/apm-pao19981225.patch>
を当ててコンパイルする、という方法もありますが、ドキュメントが
整備されていないため、**AS IS** で利用してください、ということです。
尚、3.0-RELEASE をお使いの場合は新しい RELEASE にバージョンアップする
のが最も楽な方法でしょう。
管理番号 1255 (新規)
更新履歴
Q. 3.3-RELEASE を使っています。boot -c で起動して kernel のデバイスド
ライバの設定を変更したのですが、再起動すると前回の 変更が有効になって
いないようなのですが、kernel を make し直す以外に設定を変更する方法が
あるのでしょうか。
A. 3.0-RELEASE から 3.1-RELEASE の間に kernel が a.out 形式から ELF 形
式に変更されました。これに伴って boot -c による USERCONFIG でのデバイ
スドライバ設定の変更が kernel に記録されなくなりました。
/etc/rc には、
# snapshot any kernel -c changes back to disk here <someday>
# this has changed with ELF and /kernel.config.
とかいてあり、いつか、自動で save できるようになるようですが、
現在はできません。
次善の手段として以下の手順を行って下さい。
1. /boot/loader.rc または /boot/boot.conf というファイルが
あれば、これが読み込まれます。(/boot/loader.rc が、優先されます。)
(どちらもなければ /boot/loader.rc というファイルを作成しましょう。)
2. /boot/loader.rc に以下の内容を記述します。
userconfig_script_load="YES"
また、読み込まれるファイル名は default では /boot/kernel.conf ですが、
/boot/defaults/kernel.conf ファイルにて
userconfig_script_name="/boot/kernel.conf"
と設定されているだけなので、これを /boot/loader.rc で上書きすればよ
いでしょう。
3.1-RELEASE では書き方が異なり、
load -t userconfig_script /boot/kernel.conf
となります。
3. /boot/kernel.conf というファイルに USERCONFIG で変更を行った、
あるいは、行いたい内容をそのまま記述しておくことでその config が
次回起動時に読み込まれます。
install 時に行った UserConfig は、/boot/kernel.conf に save され
ています。
ただし、3.1-RELEASE では save されるファイルは /kernel.config です。
従って、install 時に save された設定をそのまま使うのであれば、
loader.rc には次のように書きます。
load -t userconfig_script /kernel.config
(例)
enable apm
disable sio1
port sb0 0x220
pnp 1 0 os enable irq0 5 drq0 1 drq1 5
pnp 1 0 port0 0x220 port1 0x330 port2 0x388
pnp 1 1 os enable port0 0x200
pnp 1 2 os enable port0 0x620 port1 0xa20 port2 0xe20
quit
また、/sbin/kget を用いて USERCONFIG にて行なった変更を読み出すことが
できます。
3.1-RELEASE ではこのコマンドはありませんが、
/usr/src/release/picobsd/tinyware/kget に source がありますので、これ
を make して使えばよいでしょう。
尚、上記の内容は、3.2-RELEASE、3.4-RELEASE についてもあてはまると思わ
れますが、基本的に 3.3-RELEASE で確認しています。
管理番号 264 (更新)
更新履歴
Q. Libretto {20,30,50,60} のハイバネーションは、FreeBSD で正常に使えま
すか?
A. ハイバネーション、サスペンドともに使えます。
A1. ハイバネーションしたいとしたくないとにかかわらず、Libretto シリー
ズではハイバネーションのために、HDDの末尾の約 42MB (Librettto 50/60 の
場合。ディスクのジオメトリによって異なり、報告されている値では 40MB 前
後から 41MB 強程度です) が破壊されますので、この領域を使わないようにパー
ティショニングしないといけません。MS-DOS ではこの領域を除いた部分が
HDD として見えるようにうまくだまされるのですが、FreeBSD インストーラの
fdisk は直接ディスクのパラメータを読むためだまされません。
1. MS-DOS で HDD 全体をフォーマットする。このとき末尾のエリアを除いた
領域がフォーマットされます
2. FreeBSD の FDISKで、MS-DOS 領域となっている部分のブロック数だけを
覚えてから解放します
3. 2. で記録したブロック数だけを改めて FreeBSD の領域として確保します
尚、fdisk にて表示される size は、sector 数で、sector あたりの容量は
512bytes ですので、
size×512 bytes (または、size×512/1024/1024 MB)
になることに気をつけてください。
A2. ハイバネーションを有効にするならば、BIOS 設定でスタートアップ時の
設定を『boot』ではなく『resume』にしましょう
また、apm を導入し有効化していること、/etc/rc.conf で
『apm_enable="YES"』にしていることが必要です。
2.2系の場合は、PAO の導入が必要でしょう。
A3. Libretto でハイバネーションではなくサスペンドを使う方法については
[管理番号 266] ハイバネーションエリアを取らずに使うには?
を参照してください。
管理番号 451 (更新)
更新履歴
Q. ウィンドウマネージャに twm を使用したときは きちんと表示
できた色やアイコンが、fvwm や Afterstep、その他カラフルな
ウィンドウマネージャを使用した場合では、白黒になってしまいます。
A. fvwm を使用していて、なおかつ GoodStuff で、いろいろな所から集めた
xpm のアイコンを使用するような設定にしていると、それぞれのアイコンが
別々の色を要求するため、かなり色数を消費してしまいます。特に
Netscape Navigator を同時に使うと、すぐに色が足りなくなってしまいます。
Afterstep は、アイコンやタイトルバーのグラデーション部分で
数百の色数を必要としますが、減色したアイコンを使うと
色の消費を抑えることができます。
<URL:http://home.jp.FreeBSD.org/~matsu/QandA/Afterstep-icons.tgz>
適当な場所 (例えば /usr/X11R6/lib/X11/afterstep/icons/) に展開し、
~/.steprc や ~/.fvwmrc などを
IconPath /usr/X11R6/lib/X11/afterstep/icons/reduced:/usr/X11R6/lib/X11/afterstep/icons
PixmapPath /usr/X11R6/lib/X11/afterstep/icons/reduced:/usr/X11R6/lib/X11/afterstep/icons
と書き換えると、最初に減色アイコンである icons/reduced/ を探し、
見つからなければ icons/ を探すようになります。
なお、Afterstep-1.6/1.7 などは、8bpp 用の減色済アイコンが
用意されていますので、アイコン用パスの設定変更だけで大丈夫です。
根本的には、カラフルなウィンドウマネージャを 8bpp (256色) で
使うのは少し無理があります。できればメモリ 4MB 以上のビデオ
カードを購入し、16bpp (65536色)・24bpp (1677万色) を表示可能な
環境を整える方がよいでしょう。
管理番号 1408 (更新)
更新履歴
Q. Ethernet カードを挿入したとき
ed0: device timeout
という表示がでて機能しません。
A. PAO FAQ の513番を参照して下さい。
<URL:http://home.jp.FreeBSD.org/~toshi/PAO3/PAO-FAQ.jp.html#513>
管理番号 1487 (更新)
更新履歴
Q. FreeBSD 3.3-RELEASE でネットワーク関係のプログラムがうまく動きません。
例えば、NIS/NFS、samba、ssh の port forwarding、DHCP などで問題が起き
ます。
A. ifconfig -a で network interface についての情報を見て下さい。
lo0 はどうなっていますか。
詳しくは 3.3-RELEASE の errata の lo0 (ループバックデバイス) の項を
参照して下さい。
<URL:http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/ja/releases/3.3R/errata.html>
尚、3.3-RELEASE で DHCP を利用している場合は /etc/rc.conf で
network_interfaces="auto"
としてもうまく動きませんので、
network_interfaces="lo0 ed0"
などと、lo0 を筆頭に全ての network interface を書く必要があります。
3.4-RELEASE ではこのバグは修正されています。
不具合の実例としては、users-jp 下記のメールから始まる thread に報告が
あります。
Subject: [FreeBSD-users-jp 45823] 3.3R & NIS and NFS
Message-ID: <19990921113616P.taoka@infonets.hiroshima-u.ac.jp>
Subject: [FreeBSD-users-jp 46880] Did rc.conf format changed?
Message-ID: <19991026104712V.okuyama@trl.ibm.com>
Subject: [FreeBSD-users-jp 47316] samba-2.0.3 on FreeBSD3.3-RELEASE(PAO3)
Message-ID: <19991110002735V.takachan@running-dog.net>
Subject: [FreeBSD-users-jp 47741] [Q] ssh-1.2.27: can't forward
Message-ID: <19991126232217P.vorspiel@duelists.org>
管理番号 709 (更新)
更新履歴
Q. コマンドのバージョンを知るには どうしたらいいですか?
A. いろいろ考えられますが、以下の方法が比較的簡単です。
1. what(1) や、ident(1) を使う。
% what hogehoge や、
% ident hogehoge
2. strings(1) を使う。
% strings hogehoge | grep -i version
3. ports/packages を利用してインストールしたものなら、
% pkg_info -aI | grep hogehoge
4. command 自身の version 表示。
command のなかには、バージョン表示オプションを持っていたり、help 表示すると
version を表示してくれるものがあります。
% hogehoge -h や hogehoge -V
最近の GNU 系のコマンドであれば、hogehoge --version なども使えるでしょう。
5. その他
(servername で動いている) bind のバージョン
% nslookup -q=txt -class=chaos version.bind servername
sendmail のバージョン
- macro 'v' の値を調べる
% echo '$v' | sendmail -bt
ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked)
Enter <ruleset> <address>
> 8.9.1
- デバッグ用オプションを使って表示させる。
% sendmail -bt -d0.1 < /dev/null | head -1
Version 8.9.1
- コマンドラインから SMTP 的にお話をする。
% echo HELP | sendmail -bs | head -2 | tail -1
214-This is Sendmail version 8.9.1
- SMTP でお話でする。
% telnet servername smtp
Trying 127.0.0.1...
Connected to servername.
Escape character is '^]'.
220 servername ESMTP Sendmail 8.9.1/8.9.1 ...
ただし、その sendmail の設定ファイル /etc/sendmail.cf の
SmtpGreetingMessage=$j Sendmail $v/$Z; $b
が書きかわっていたなら、正しく表示されません。逆に言うと、
外部に sendmail のバージョンを漏らしたくない場合は、ここを
書きかえておくとよいでしょう。
XFree86 のバージョン
% /usr/X11R6/bin/X -version
(--version ではありません。-version です)
最も確実なのはコマンドのソースを調べる事でしょう :)
管理番号 597 (更新)
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Q. NEC 製パソコンの製品情報 (カタログスペック) はどこかにありませんか?
A. NEC は、自社で出荷したパソコンおよび周辺機器などの製品仕様を
<URL:http://picrobo.pc98.nec.co.jp/>
で公開しており、現在は出荷されていない機種の情報まで分かります。
グラフィックアクセラレータチップの確認などに使えます。
古い PC-98 の仕様を知りたいときは、
商品情報 -> ハードウェア -> パソコン本体の商品情報検索
とたどって検索して下さい。
また、非公式なものですが、PC-98 の仕様一覧をまとめた MS-Excel 及び
CSV形式のファイル (LHA で圧縮されています) が
<URL:http://www.vector.co.jp/authors/VA007038/>
の「PC-98スペック一覧」から入手可能です。
管理番号 182 (更新)
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Q. crash dumpをswapデバイスに取ったのですが、どうやってこのdump結果を
見たらよいのでしょうか?
A. swapデバイスはマルチユーザモードでは中身が変更されてしまいます。
ですからシングルユーザモードで上げてください。crash直後は各ファイルシ
ステムがcleanな状態になっていないので、
まず,boot: kernel -s でシングルユーザモードで起動し,
fsck -p でファイルシステムをチェックし,
mount -a -t ufs でufsのファイルシステムをマウントしてから,
savecore -N /kernle /var/crash とすると,/var/crashにvmcore.0 などが
できます.vmcoreはrootしか読めません(security上の理由).
ここまでの一連の動作は、/etc/rc.conf に dumpdev 変数を適切に定義しておく事で
/etc/rc の中で、自動で行われます。(もちろん fsck で止まったりしなければ)
gdb -k /kernel /dev/wd0b
(/dev/wd0bがcrash dump用のデバイスの場合)
とすればOKです。
カーネルにはデバッグ用のシンボルテーブルを付けるのをお忘れなく。
管理番号 219 (更新)
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Q. PAO とは何?
A. PAO は FreeBSD によるモーバイルコンピューティングユーザたちのための
総合的なパッケージです。PAO には FreeBSD PC Card (PCMCIA) ドライバ
(Ethernet, Wireless LAN, FAX/Modem, ISDN, Digital Cellular, SCSI,
Flash ATA, ATA HDD, ATAPI CD-ROM)、FreeBSD APM ドライバの拡張、そし
てその他諸々のユーティリティやデーモンが含まれています。さらに、
PC Card の "ホットプラグ" も可能にします。また、ラップトップパソコ
ンの動作報告 (LAPTOP_SURVEY)、PC Card の動作報告 (SUPPORTED.CARDS)
や PAO-FAQ などのドキュメントも含まれています。
PAO: <URL:http://www.jp.FreeBSD.org/PAO/>
PAO FAQ (for FreeBSD 3.x-RELEASE):
<URL:http://home.jp.FreeBSD.org/~toshi/PAO3/PAO-FAQ.jp.html>
PAO FAQ(for FreeBSD 2.2.x-RELEASE):
<URL:http://home.jp.FreeBSD.org/~toshi/PAO/PAO-FAQ.jp.html>
PAO は Andrew McRae による FreeBSD PCMCIA ドライバの初期の仕事と、
Tatsumi Hosokawa による FreeBSD APM ドライバをベースにしており、現
在では BSD-nomads team (bsd-nomads@clave.gr.jp) が開発と保守、およ
び本家への反映を行っています。
デスクトップマシンに対しても、PC Card や APM 関係は有効です。