Q. FreeBSD のマニュアルにはどんなものがありますか?
A. マニュアルはセクションごとに分類されています。FreeBSD での
セクション一覧を以下に示します。
セクション 1…コマンド
セクション 2…システムコール
セクション 3…ライブラリルーチン
セクション 4…デバイスとデバイスドライバ
セクション 5…ファイルフォーマット
セクション 6…ゲーム
セクション 7…雑多な情報
セクション 8…システムメンテナンスおよび操作コマンド
セクション 9…カーネルインタフェース
より詳細な情報を見るには各セクションの intro を参照してくだ
さい。例えばセクション 4 の intro は
% man 4 intro
で読めます。
また、セクション全体で共通な情報も intro に記述してあります。
例えばほとんどのシステムコールは
- 成功したら 0 を返す
- 失敗したら -1 を返す
- 失敗したときの理由は識別子 errno に格納される
という共通のインタフェースを持っていますが、このような説明が
intro(2) に書かれています。また、intro(2) にはエラー番号の
一覧も記載されています。
以下、見付けにくく、なおかつ役立つかもしれないマニュアルを
紹介しておきます。
ファイルフォーマット
elf(5) a.out(5) core(5) uuencode(5) など
バイナリ・テキストフォーマットの説明
hosts(5) aliases(5) resolv.conf(5) forward(5) など
設定ファイルの説明。/etc/ の下にある OS の設定ファイルと、
~/.forward などのユーザごとの設定ファイルのマニュアルがある。
デバイス
da(4) aic(4) など
デバイスドライバの説明
null(4) random(4) など
/dev/null や /dev/random など特殊なデバイスの説明
いろいろ
hier(7) ディレクトリ階層の説明
tuning(7) 性能チューニング
symlink(7) シンボリックリンクの扱い
security(7) セキュリティ入門
environ(7) 主要な環境変数
style(9) カーネルソースファイルのスタイルガイド
stdio(3) 標準入出力ライブラリの関数一覧
procfs(5) /proc の説明
build(7) システムの構築方法
release(7) リリース版の構築方法
ports(7) portsの説明(make時のターゲットなど)
firewall(7) ファイアウォールの構築例
re_format(7) 正規表現
便利なメモ
ascii(7) ASCII コード表 (8進数・10進数・16進数)
operator(7) C 言語の演算子の優先順位と評価順序
おまけ
/usr/share/misc/bsd-family-tree UNIX の系統図
/usr/share/misc/iso3166 国別コード
/usr/X11R6/lib/X11/rgb.txt X における色の名前
/usr/local/share/emacs/*/etc/condom.1
関連QandA:
[管理番号 141] (~/.netrc -> ftp(1) )
グループ名: man