まず、kern.flp をドライブに挿入して、計算機を起動してください。もし、 CD-ROM や MO を利用する場合は、あらかじめディスクを入れておいてください。 一旦起動した後では、インストーラに新たにドライブを認識させることができませ ん。
しばらくするとコンソールに
Please insert MFS root floppy and press enter:と表示されます。
ここで、kern.flp フロッピーを装置から出して、同じ装置に mfsroot.flp フロッ ピーを入れます。そしてリターンキーを押します。
次に「カーネルコンフィグレーションメニュー」が表示されます。
Kernel Configuration Menu  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Skip kernel configuration and continue with installation Start kernel configuration in full-screen visual mode Start kernel configuration CLI mode以前の版の FreeBSD(98) ではほとんどの場合 Skip を(↑↓キーで)選択しても問 題は起きませんでしたが、現在の版では使わないデバイスは削除したほうが、よい でしょう。ハードウェアの割り込み等の問題がある場合や、不要なドライバを削除 したり、割り込み番号を変更するには「フルスクリーンモード」(2番目)を選択し ます。矢印(↑↓)キーで選択しリターンキーを押します。
画面が次のようになります。
+--------------------------------------------------------------------------------+ |---Active Drivers----------------------------XX Conflicts------Dev---IRQ--Port--| | Storage : (Collapsed) | | Network : (Collapsed) | | Communications : (Collapsed) | | Input : (Collapsed) | | Multimedia : | | Miscellaneous : (Collapsed) | | | | | |---Inactive Drivers--------------------------------------------Dev--------------| | Storage : | | Network : | | Communications : | | Input : | | Multimedia : | | Miscellaneous : | | | |--------------------------------------------------------------------------------| | | | | | | |--------------------------------------------------------------------------------| | [Enter] Expand device list [X] Expand all lists | | [TAB] Change fields [Q] Save and Exit [?] Help | +--------------------------------------------------------------------------------+最初の「Storage」デバイスクラスの行が反転していますので、リターンキーを押 します。
|---Active Drivers----------------------------21 Conflicts------Dev---IRQ--Port--| | Storage : | | Adaptec 152x SCSI and compatible sound cards CONF aic0 5 0x1840| | PC-9801-55 SCSI Interface CONF bs0 5 0xcc0 | | Floppy disk controller fdc0 11 0x90 | | IDE/ESDI/MFM disk controller wdc0 9 0x640 | | Network : |「記憶デバイスクラス」の一覧が表示されます。例えば、SCSI HDD 等を使用して いないなら、aic0, bs0 のデバイスの部分に矢印キー(↑↓)で移動し、DEL キーを 押します。
又、PC-9801-55 SCSI インタフェース互換の C バスカードのみ使っているなら、 aic0 デバイスドライバーを削除します。
ネットワーククラスのドライバは「Network」の部分にカーソルを移動して、リタ ーンキーを押せば表示されます。同様に「Communications」,「Input」, 「Multimedia」, 「Miscellaneous」 の各ドライバで不要なものを削除してくださ い。
注) PC-Card がない、デスクトップ PC の場合は 「Miscellaneous」デバイスク ラスの "PC-card controller" デバイスドライバの削除を忘れないでください。
例えば、「NS8390 Ethernet adapters」の場合、 |--Parameters-for-device-ed------------------------------------------------------| | Port address : 0xd0 | | IRQ number : 6 | | Flags : 0x400000 | |--------------------------------------------------------------------------------| | IO Port address (Hexadeciman, 0x1-0xffff) | | [TAG] Change fileds [Q] Save device parameters |と表示されます。
最初に次のメッセージが表示されます。
+-- Japanese Message Check ---+ | Do you use Japanese message | +-----------------------------+ | [ Yes ] No | +-----------------------------+日本語の場合は Yes, 英語の場合は No を選択してください。以降は日本語を選択 したものとして説明します。
ここで、PC カードが利用できるノート型 PC や C-Bus PC カード拡張カードを備え たデスクトップ PC をお使いの場合は、次の確認メッセージが表示されます。PC カ ードを利用できない機種の場合には sysinstall main menu まで読み飛ばし てください。
PC カードを使わずに MS-DOS 領域などからインストールする場合などは No を選 択します。インストールメディアで PC カードの NIC などを利用するときには少 し作業が必要になります。No を選択した場合には sysinstall main menu まで読み飛ばして下さい。
ここで Yes を選択すると次の画面が表示されます。
PAO(98) では PC-9801 NS/A, NX/C, NL/R, P, PC-9821Ne で PC カードコントロー ラに独自のものを使用しているので [DA] を指定することで利用できましたが、 FreeBSD (98) 4.1.1R, 4.2R ではこれらの機種において PC カードを利用できませ ん。該当するこれらの機種で PC カードを利用したい場合は PAO(98)を利用してく ださい。FreeBSD (98) 4.1.1R, 4.2R でそれ以外のほとんどの機種ではデフォルト のままを指定して先に進みます。
通常 IRQ 10 と IRQ 3 を指定すれば動くと思われます。事前に MS Windows95/98 などで確認できる場合にはメモを取っておけば確実です。
OK で先に進むと、確認メッセージが表示されます。
PC-98シリーズやその互換機の場合 PC カードフロッピーを利用しなければならな いような特殊な機種はあまりありませんので、インストールメディア(PC カード イーサネットなど)の接続を確認して [Return] を押します。すると PC カードコ ントローラを初期化する作業が始まります。無事に作業が終われば次のメニューに うつります。
カーソルの上下キーを使ってハイライトバーを動かして、項目を選択し、リターン キーまたはスペースバーを押すと選択した項目が実行されます。
「U 使用法」を選択するとメニューの使い方が表示されます。
右下のパーセンテージ (ここでは 31%) は選択したメニューやドキュメントの全体 に対して何% が表示されているかを示しています。100% でない場合は、カーソル キーでスクロールして残りを読むことが出来ます。
上記の画面には表示されていませんが、
という項目も注意してください。
では、メインメニューに戻り、カーソルキーで「D 文書」を選択してリターンキー を押してください。
と表示されます。これは、各種ドキュメントのリストで、カーソルキーで選択して、 リターンキーを押すことにより読むことができます。最低でも
「4 著作権」 「6 著作権 98」 「7 リリース 98」を読んでください。FreeBSD(98) を使用するためにハードディスクに複製するため には、「4 著作権」と「6 著作権 98」の内容を承認する必要があります。読みた いドキュメントをすべて読んだら、「終了」にハイライトバーを移動させ、リター ンキーを押してください。するとメインメニューに移動します。