FreeBSD(98) には、テキスト画面で 30 行表示を行なう機能があります。 このドキュメントでは 30 行表示を行なうための手順を解説します。
FreeBSD(98) で 30 行表示を行う方法は、次の2通りあります。
それぞれを以下に説明します。
なお、386BSD(98)-C2 にあったビットマップコンソール
(グラフィック画面を用いて 80x44 行表示を行なう) はサポートしていません。
30 行表示を有効にするためには 30 行表示対応のカーネルを作成する必要 があります。そのためには、
/sys/pc98/pc98/module.h (30 行表示のパラメータ) /sys/pc98/conf/XXX (カーネル config ファイル)を編集しなければなりません。
/sys/pc98/pc98/module.h
を適当なエディタを用いて編集します。変更する
のは、
#define LINE30_ROW 30 #define _HS 1 + 1 #define _VS 2 #define _HFP 3 + 1 #define _HBP 14 + 1 #define _VFP 11 #define _VBP 44の部分です。これ以外のところを書き換えてはいけません。
module.h の作成ですが、mkmodule を使用できる場合は、その出力から半 自動的に作成することができます。手順は以下の通りです。
/sys/pc98/pc98/module.h の書き込みパーミッションが無いと実行でき ません。
/sys/pc98/conf の下のカーネルの config ファイルに、
options LINE30を加えて下さい。もし、すでにある場合は変更する必要はありません。ま た、コメントアウトされている場合は、`#' を外して下さい。
いつものように(?)カーネルを再構築して下さい。カーネルの再構築の解説 は「カーネルの再構築」 (Config98.txt 参照) にあります。
PC-9821 と 31KHz 対応ディスプレイを組み合わせて使用した場合、元々 30 行 (480 ライン) の表示能力があるので、特別な設定は不要です。単に、 カーネルを「options LINE30」を有効にして再構築するだけです。上記 1.3. と 1.4. を参照してください。
また、この環境では options LINE30 の有無が、スプラッシュスクリーン やスクリーンセーバでの 640x480 ドットの画像表示の可否も兼ねています。
上記 1 あるいは 2 の方法で準備をしたあと、実際の画面表示の制御は vidcontrol を使用します。詳しくはマニュアルページを参照して下さい。 FreeBSD(98) では、以下のオプションは使用できません。
VGA_40x25 VGA_80x25 VGA_80x50 VGA_320x200 EGA_80x25 EGA_80x43かわりに以下のオプションが追加されています。
PC98_80x25 (80x25モードにする) PC98_80x30 (80x30モードにする)----