ここではまず日本語マニュアル関連コマンド群のインストール方法と使い方を示し、 次に日本語マニュアルのインストール方法を説明します。
日本語 man コマンド関係をインストールする port は ja-man-1.1i です。
基本的に次のように実行することで、
日本語マニュアル関連コマンド群をインストールすることができます
(FreeBSD 2.2 以降のみ。
2.2 より前の FreeBSD では少々手順が異なります):
# cd /usr/ports/japanese/man # make install
なお、ja-man-1.1h 以降は LC_CTYPE に設定されている言語情報を基に 適切なマニュアルを選択しますので、 日本語マニュアルを扱うためには LC_CTYPE もしくは LANG を ja_JP.EUC や ja_JP.SJIS に設定 *注1*して各コマンドを 実行することが必要です。 (日本語表示可能な端末 (kterm など) は適宜 FreeBSD QandA 等を参照して設定しておいてください。)
以下では ja_JP.EUC または ja_JP.SJIS が設定されているときの動作について説明します。
% jmanpath -q /usr/share/man:/usr/local/man:/usr/X11R6/manまず日本語マニュアルのディレクトリである
/usr/share/man/ja /usr/local/man/ja /usr/X11R6/man/jaがまず検索され、次いで
/usr/share/man /usr/local/man /usr/X11R6/manが検索されます (以前は日本語マニュアルは ja_JP.EUC サブディレクトリに置かれていました。 最近では日本語マニュアルは ja サブディレクトリに置かれるようになりました。 これにともない、ja-man-1.1f では ja サブディレクトリを検索するようになりましたが、 バックワードコンパチビリティのため、ja_JP.EUC (LC_CTYPE の指定内容) も検索します)。
1998 年 1 月 11 日現在、 2.1.5-RELEASE, 2.2.1-RELEASE, 2.2.2-RELEASE, 2.2.5-RELEASE で インストール可能なことが確認されています。 おそらく 2.1.7.1-RELEASE, 3.0 でもインストール可能だと思います。
日本語マニュアルページ及び関連コマンド群は、 日本語 groff および日本語 less が必要 です。 日本語 man と同じく port および package の両方が提供されていますので、 先にインストールしておいて下さい。 日本語 groff がインストールされている場合でも、 古い日本語 groff には問題が有ります ので、なるべく最新の groff をインストールしてください。 以下から取得できます。
以下に日本語マニュアルページ及び関連コマンド群インストールの 手順を書きますが、ports について知らない方も対象にしてますので 御存知の方は適宜読み飛ばしてください。 また、ftp.FreeBSD.org には package も用意しておりますので、 ぜひご利用ください (2002 年 3 月現在では、FreeBSD 2.2 系列の package は インターネット上に公開されていないようです)。
2.2.6-RELEASE を例に説明します。
# pkg_add ja-man-1.1i.tgz
これでおしまいです。とっても簡単ですね。
インストールが済んだらまず
jman, jmanpath, jwhatis, japropos, jcatman, jmakewhatis
のマニュアルを jman で読んでください。
その際には LC_CTYPE (または LANG) を
ja_JP.EUC (SJIS 端末の場合には ja_JP.SJIS) に設定して下さい。
また PAGER 環境変数が more に設定されている場合は
jless に設定して下さい。
jless は日本語表示可能なページャですが、more は正しく日本語表示できません。
使っているシェルが csh, tcsh の場合: % setenv LC_CTYPE ja_JP.EUC % setenv PAGER jless % jman jman 使っているシェルが sh, bash, ksh, zsh の場合: $ export LC_CTYPE=ja_JP.EUC $ export PAGER=jless $ jman jman
# mkdir -p /usr/ports/japanese # mkdir -p /usr/ports/distfiles # mkdir -p /usr/ports/packages
# cd /usr/ports/japanese # tar zxf man.tar.gz (fetch 等で man.tar.gz を取得した場合は、次の行の mv は不要です) # mv pub/FreeBSD/FreeBSD-current/ports/japanese/man .としてください。
# cd /usr/ports/japanese/man # make installとするだけです。
# cd /usr/ports/japanese/man
# make -DNOUSE_XPG4LIB install
として下さい。
-DNOUSE_XPG4 にご注意。
-DNOUSE_XPG4 を忘れてしまってエラーがでる場合には、
一旦 make clean して下さい。env: /usr/ports/japanese/man/pkg/INSTALL: Permission deniedというエラーが出る場合には、 /usr/share/mk/bsd.port.mk を新しくしてから、 インストールしなおして下さい(2.1.7.1-RELEASE をご使用の場合は Branch: RELENG_2_1 の最新を選ぶ等、 適切な Branch のものを選択してください)。
# cd /usr/ports/japanese/man # make package # pkg_delete ja-man-1.1i # pkg_add /usr/ports/packages/All/ja-man-1.1i.tgz
# cd /usr/ports/japanese/man
# make -DNOUSE_XPG4LIB package
# pkg_delete ja-man-1.1i
# pkg_add /usr/ports/packages/All/ja-man-1.1i.tgz
-DNOUSE_XPG4 にご注意。
-DNOUSE_XPG4 を付け忘れてエラーがでる場合には、一旦
make clean して下さい。env: /usr/ports/japanese/man/pkg/INSTALL: Permission deniedというエラーが出る場合には、 /usr/share/mk/bsd.port.mk を新しくしてから、 インストールしなおして下さい (2.1.7.1-RELEASE をご使用の場合は Branch: RELENG_2_1 の最新を選ぶ等、 適切な Branch のものを選択してください)。
使っているシェルが csh, tcsh の場合: % setenv LC_CTYPE ja_JP.EUC % setenv PAGER jless % jman jman 使っているシェルが sh, bash, ksh, zsh の場合: $ export LC_CTYPE=ja_JP.EUC $ export PAGER=jless $ jman jman
3.0-RELEASE 以前では、pacakge を入手し pkg_add してください。
A. ソフトウェア取得 を参照してください。
例えば次のようにします (この例は 2.2.6-RELEASE 用日本語マニュアルです):
# pkg_add ja-man-doc-2.2.tgz
インストール先は次のようになります:
*注1*
locale に関わる環境変数について
LC_ALL=ja_JP.EUC を設定してもかまいませんが、
環境変数 LC_ALL は、LANG, LC_CTYPE を上書き設定するため、現状では
LC_ALL を設定すると、環境変数 LC_TIME, LC_CTYPE に異なる言語を指定して
も無効となり、特定のコマンド(date, last 等)の出力を参照している
プログラムが間違った動作をする危険があります。
詳しくは setlocale(3), rune(3), euc(4) のマニュアルを参照してください。
このページの最終更新日 $Date: 2003/03/24 03:50:56 $
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