Q. コンソールでキーボードの Ctrl キーと Caps Lock キーを交換して使いたい。 その他、任意のキーの意味を交換したい。 A. 各キーの意味を記述したキーボードマップと呼ばれるファイルをドライバに 読み込ませることにより、キーの意味を変更することができます。 /usr/share/syscons/keymaps/ に、各種キーボードマップがあります。普通は us.iso.kbd … 101キーボード用 jp.106.kbd … 106キーボード用 などを使用しますが、 us.pc-ctrl.kbd … us.iso.kbd の Caps Look を Ctrl に変更したもの (Caps Look は使えなくなる) jp.106x.kbd … jp.106.kbd の Ctrl と Caps Look を逆にしたもの というものも用意されています。 コンソールで、kbdcontrol(1) を用いて、 # kbdcontrol -l /usr/share/syscons/keymaps/jp.106x.kbd を実行することでキーボードマップが読み込まれます。キーボードマップが /usr/share/syscons/keymaps/ の下にある場合は、パスを省略して # kbdcontrol -l jp.106x としてもかまいません。 狙い通りのキーマップに変更されたことを確認したら /etc/rc.conf に keymap="jp.106x" などと記述すると、ブート時に ここに書いたキーマップが自動的に設定 されます。 キーボードマップのファイルはテキストファイルですので、編集するのは 簡単です。例えば us.iso.kbd の Caps Lock と Ctrl を交換した us.isox.kbd を新たに作成するには以下のようにします。 1. us.iso.kbd を、たとえば us.isox.kbd にコピー。 # cd /usr/share/syscons/keymaps/ # cp us.iso.kbd us.isox.kbd 2. us.isox.kbd の 029 と 058 を編集。 029 clock clock clock clock clock clock clock clock O 058 lctrl lctrl lctrl lctrl lctrl lctrl lctrl lctrl O 3. kbdcontrol -l us.isox.kbd で確認する。 4. /etc/rc.conf を以下のように記述する。 keymap="us.isox" 5. リブート。 同様の操作で各キーの意味を変更できますが、慎重に行わないと「元に 戻すためのコマンドをタイプできない」という困ったことになります のでご注意下さい。 X Window System 上でのキーの入れ替えについては [管理番号 110] を見て ください。
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