Q. 大容量 HDD (SCSI/IDE) を使うに際の注意点は? A. IDE HDD の場合は、まず [管理番号 1508] Q. FreeBSD の大容量 IDE HDD への対応状況は? を読んで下さい。 以下の記述は、SCSI HDD・IDE HDD の両方に当てはまります。 注意点は、以下の2点です。 (1) FreeBSD のブートローダは [管理番号 1507] 3. ブートローダ にあるように 8GB 超に対応していないため、2.2.8-RELEASE 以降で あっても、ルートパーティションを含むスライスの先頭を 8GB 以内の 領域に置かなくてはいけません。 標準のブートローダでなく、GNU GRUB を使って直接カーネルを起動させる 設定にしておくと、8GB 超の位置にあるカーネルを起動できるようになります。 (2) ある条件が重なると、バグによりブート時に停止してしまいます。 [FreeBSD-users-jp 48565] Re: QandA about over 8GB/32GB IDE HDD ブート時の bad144 に関するバグの解説とパッチ ルートパーティションを含むスライス全体が 8GB 以内に収まるようにすると 回避できます。 例えば wd0 が 20GB なら、 /dev/wd0s1 ... 15GB (Windows 用) /dev/wd0s2 ... 5GB (FreeBSD 用) /dev/wd0s2a ... / 100MB /dev/wd0s2e ... /var 100MB /dev/wd0s2f ... /usr 4.8GB だと、ルートパーティション (/dev/wd0s2a) を含むスライス (/dev/wd0s2) の 先頭が 8GB 以内でないので、ブートできません。 一方、 /dev/wd0s1 ... 5GB (Windows 用) /dev/wd0s2 ... 15GB (FreeBSD 用) /dev/wd0s2a ... / 1GB /dev/wd0s2e ... /var 1GB /dev/wd0s2f ... /usr 13GB では、ルートパーティション (/dev/wd0s2a) を含むスライス (/dev/wd0s2) の 先頭は、8GB 以内から始まっているので (1) の問題は回避できます。 しかし、ルートパーティション (/dev/wd0s2a) を含むスライス (/dev/wd0s2) 全体は 8GB に収まっていないので、(2) を回避するためには /dev/wd0s1 ... 5GB (Windows 用) /dev/wd0s2 ... 1GB /dev/wd0s2a ... / 1GB /dev/wd0s3 ... 14GB /dev/wd0s3e ... /var 1GB /dev/wd0s3f ... /usr 13GB とすればよいわけです。 * ここでの「スライス」とは DOS での用語「パーティション」と * 同じ意味です。また、ここでの「パーティション」という用語は * 「スライス」を /usr /var などのファイルシステム単位で分割 * したものを指します。
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