FreeBSD QandA 1509

FreeBSD QandA

Q. 大容量 HDD (SCSI/IDE) を使うに際の注意点は?

A. IDE HDD の場合は、まず
     [管理番号 1508] Q. FreeBSD の大容量 IDE HDD への対応状況は?
   を読んで下さい。

   以下の記述は、SCSI HDD・IDE HDD の両方に当てはまります。

   注意点は、以下の2点です。
     (1) FreeBSD のブートローダは
           [管理番号 1507] 3. ブートローダ
         にあるように 8GB 超に対応していないため、2.2.8-RELEASE 以降で
         あっても、ルートパーティションを含むスライスの先頭を 8GB 以内の
         領域に置かなくてはいけません。

         標準のブートローダでなく、GNU GRUB を使って直接カーネルを起動させる
         設定にしておくと、8GB 超の位置にあるカーネルを起動できるようになります。

     (2) ある条件が重なると、バグによりブート時に停止してしまいます。
           [FreeBSD-users-jp 48565] Re: QandA about over 8GB/32GB IDE HDD
           ブート時の bad144 に関するバグの解説とパッチ
         ルートパーティションを含むスライス全体が 8GB 以内に収まるようにすると
         回避できます。


   例えば wd0 が 20GB なら、
      /dev/wd0s1 ... 15GB (Windows 用)
      /dev/wd0s2 ... 5GB (FreeBSD 用)
         /dev/wd0s2a ... /    100MB
         /dev/wd0s2e ... /var 100MB
         /dev/wd0s2f ... /usr 4.8GB
   だと、ルートパーティション (/dev/wd0s2a) を含むスライス (/dev/wd0s2) の
   先頭が 8GB 以内でないので、ブートできません。

   一方、
      /dev/wd0s1 ... 5GB (Windows 用)
      /dev/wd0s2 ... 15GB (FreeBSD 用)
         /dev/wd0s2a ... /    1GB
         /dev/wd0s2e ... /var 1GB
         /dev/wd0s2f ... /usr 13GB
   では、ルートパーティション (/dev/wd0s2a) を含むスライス (/dev/wd0s2) の
   先頭は、8GB 以内から始まっているので (1) の問題は回避できます。

   しかし、ルートパーティション (/dev/wd0s2a) を含むスライス (/dev/wd0s2)
   全体は 8GB に収まっていないので、(2) を回避するためには
      /dev/wd0s1 ... 5GB (Windows 用)
      /dev/wd0s2 ... 1GB
         /dev/wd0s2a ... /    1GB
      /dev/wd0s3 ... 14GB
         /dev/wd0s3e ... /var 1GB
         /dev/wd0s3f ... /usr 13GB
   とすればよいわけです。

   * ここでの「スライス」とは DOS での用語「パーティション」と
   * 同じ意味です。また、ここでの「パーティション」という用語は
   * 「スライス」を /usr /var などのファイルシステム単位で分割
   * したものを指します。

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