Date: Mon, 8 May 2000 13:14:01 +0900 (JST)
From: Nobuyuki Koganemaru <kogane@jp.freebsd.org>
To: announce-jp@jp.freebsd.org
Sender: owner-announce-jp@jp.freebsd.org
Subject: ANNOUNCE: FreeBSD(98) 4.0R-Rev01
Message-ID: <200005080414.NAA05871@castle.jp.freebsd.org>
FreeBSD(98) 移植チームよりのお知らせです。
FreeBSD(98) 4.0R-Rev01 の公開をアナウンスします。
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この版は安定していませんので、インストールすることはお推めできません。イ
ンストールの途中でフリーズ状態(注)になることがあります。運良くインストー
ルできたとしても運用中にフリーズする場合もあります。しかし、なかには問題
が表面化しないで動かすことができることもあるようです。
(注)画面が固定しキー入力もできなくなる状態です。
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ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/4.0R-R01.tar.gz
他、FreeBSD(98)ミラーサイトから入手する事ができます。
(ミラーサイトに行き渡るまで、しばらくお待ち下さい)
上記のファイルのサイズは 9.7M バイトにもなります。ダイアルアップ回線でダ
ウンロードするのは、費用と時間が掛かります。固定回線やミラーサイトの管理
者向けのファイルです。
ミラーサイトから必要な個々のファイルを入手するのが本来の方法ですが、上記
のファイルを直接ダウンロードする人が多いようですので、最低限必要なセット
を用意しました。
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/4.0R-R01.base-set.tar.gz
これは、次の物から成っており、3.7M バイトとなっています。不足したファイ
ルはミラーサイトから入手してください。
98bin/98bin.aa
98bin/98bin.ab
98bin/98bin.ac
98bin/98bin.ad
98bin/98bin.ae
98bin/98bin.af
98bin/98bin.ag
98bin/98bin.inf
98bin/98bin.mtree
98bin/CHECKSUM.MD5
98bin/install.sh
98readme/About98.txt
98readme/Copyright98.txt
98readme/Develp98.txt
98readme/Errata98.txt
98readme/Hardwa98.txt
98readme/Instal98.txt
98readme/READ1ST.txt
98readme/README98.txt
98readme/REPORT98.txt
98readme/Relnot98.txt
98readme/System98.txt
98readme/Thanks98.txt
98readme/Troubl98.txt
98src/CHECKSUM.MD5
98src/install.sh
98src/ssys.aa
98src/ssys.ab
98src/ssys.inf
floppy98/kern.flp
floppy98/mfsroot.flp
例えば、ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインス
トールする場合は
98bin/ide2.tgz
floppy98/kernide2.flp
を、その他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールする場合なら
98bin/ide4.tgz
floppy98/kernide4.flp
をミラーサイトから入手してください。
FreeBSD(98) 3.4R-Rev01 からの 98版での変更点は以下の通りです。
・ベースが 4.0-RELEASE になりました。
・3.4R-Rev01 の Errata98.txt 03 版までで判明している以下の問題が修正済です。
・PC-9801NS/A で ppc ドライバを有効にしているとリセットがかかる問題を修正
しました。
・IEEE STD 1284 対応でないマシンにおいて、GENERIC98 カーネルでは印刷がで
きないという問題を修正しました。
・options "LINE30" を指定したカーネルでも、"vidcontrol PC98_80x30" コマン
ドでエラーが発生し、30 行モードへの切り替えができないという問題を修正し
ました。
・PC-98のキーボードでは定義されていなかった、いくつかのキー(機能)を使える
ようにしました。
PC/ATのキーとの対応は、従来のものも加えて、以下の対応となります。
PC-98 | PC/AT
---------+------------
GRPH | Alt
VF3 | ScrollLock
RETURN | Enter
ROLLDOWN | PageUp(*)
ROLLUP | PageDown(*)
COPY | PrintScreen
STOP | Pause
HELP | End
NFER | Meta
(*)逆ではありません。
・16MB を超えて 64MB までのメモリを搭載したマシンで、本来使えるべきメモリ
サイズより 1MB 少なく認識していた問題が解決しました。
同時に、256MB 以上のメモリを搭載したマシンで、正しくメモリサイズを認識で
きるようになりました。
・ed ドライバの bus_space I/F 化しました。
・Soliton SB-9801 および NextCom NC5098 を追加サポートしました (ed ドライ
バ)対応ボードの型番および flags 値は以下のとおりです。
flags 0xe00000 : Soliton SB-9801,SN-9801
Fujikura FN1700-98,FN1702-98,FN1800-98N,FN1802-98N
Networld EC-98S,EP-98S
flags 0xf00000 : NextCom NC5098, 3Com 3CJ5098(EtherLink/98)
SB-9801の注意点
o SB-9801 を初期化する前に SB-9801 で使用する NIC ポート (0xd0 など) に
アクセスするとハングアップするため、他の ed や fe など 0x??d0 をアクセ
スするデバイスは全て無効化する必要があります
o NIC ポートをソフトウェア設定するために I/O ポートの 0x40 を使用します。
これはプリンタポートと同じアドレスであるため、ppc や olpt との干渉があ
るかもしれません o SN-9801-2,FN1802-98N の場合は flags 0xe00001 を与え
て下さい
NC5098の注意点
o ioport にはボードでの設定値 +0x2000 を指定する必要があります (ボード
設定が 0xd0 なら 0x20d0)
o NC5098 を初期化する前に NC5098 で使用する NIC ポート (0x20d0 など) に
アクセスするとハングアップするため、他の ed や fe など 0x??d0 をアクセ
スするデバイスは全て無効化する必要があります
o 共有メモリモードには対応していませんので、共有メモリアドレス設定の JP
は外す必要があります
o NC5098N は別構造のボードなので対応していません
o I/O ポートの干渉のため Networld EC/EP-98X とは併用できません
・fe ドライバの Ratoc REX-9880/81/82/83 サポートしました。
・GREEN セーバのサポート (および BLANK セーバの実装変更) しました。
<既知の問題>
・IBM BlueLightning を使った CPU アクセラレータで FPU を切り放さないと
panic するという報告があります。
・PC-9821Xa10 で ELECOM LD-PCI2TS の LAN ケーブルを接続した状態だと内蔵
IDE HD を 認識しないことがあるという報告があります。
・内蔵 HD を取り外した PC-9801BX2 で内蔵 ATAPI CD-ROM を認識しないという報
告があります。
<以下は機能が低下した項目です>
・CAM 化に伴い、SCSI 1 の装置については正しく認識されない場合があります。
・UFS MO, PDS からのインストールは od ドライバを組み込んでいませんので、サ
ポートしていません。
・インストールが 4M バイトのメモリでインストールできなくなりました。7.6M
ではインストールできたとの報告があります。
・UIDE-98 のサポートができませんでした。したがって UIDE-98 用のブートフロ
ッピーディスクもありません。
・従来日本語を通すように修正した col, more, talk コマンドを添付していまし
たが、本リリースではパッチで提供します。tools98 ディレクトリの README.txt
ファイルをお読みください。
<注意事項>
なお、次の点に注意して下さい。
・3.2R-Rev01 より新たにサポートされた FD フォーマットのうち、
1.44/1.2/720/640/1.23 以外は、使用ドライブとの相性により、必ずしも使用で
きるとは限りません。
・3.2R-Rev01 以降と、それ以前のバージョンとでは FD のデバイスファイル名と
minor 番号の対応が変わるため、インストーラでのクリーンインストール以外の
方法 (make world でのバージョンアップ等) の場合、fd デバイスについて必ず
4.0R 用の MAKEDEV をファイルを取り出した後、デバイスファイル名を再作成し
て下さい。
例) # cd /dev; ./MAKEDEV fd0 fd1
問題となるのは、3.1R 以前のシステムで 1) ソースから FreeBSD(98) 3.4R を
(make world で)バージョンアップする場合と、2) 1.44MB フロッピーディスク
を使った「アップグレード」モードでインストールする場合です。この場合
1.2MB(2HC) FD を使えば問題ありません。
または次のシェル手続きを /dev/ で実行してからフロッピーディスクを使った
インストールを行えばだいじょうぶです。
#!/bin/sh
mknod() {
rm -f "$1" || exit 1
/sbin/mknod "$@" || die 2 "/sbin/mknod $@ failed"
chown root.wheel "$1" || exit 1
}
name=fd; blk=2; chr=9
for unit in 0 1
do
mknod ${name}${unit}.1440 b $blk `expr $unit '*' 64 + 3`
mknod r${name}${unit}.1440 c $chr `expr $unit '*' 64 + 3`
mknod ${name}${unit}.1232 b $blk `expr $unit '*' 64 + 10`
mknod r${name}${unit}.1232 c $chr `expr $unit '*' 64 + 10`
done
参考までに、MAKEDEV 後のデバイスファイル名および minor 番号の対応は以下
のようになります。
minor devname secsiz sec/trk track size FDD aka
0 fd? (fd?.1200と同じ)
1 fd?.1720 512 21 164 1722K 3mode DMF
2 fd?.1480 512 18 164 1476K 3mode
3 fd?.1440 512 18 160 1440K 3mode 2HD 1.44
4 fd?.1200 512 15 160 1200K 2mode 2HC
5 fd?.820 512 10 164 820K 2mode
6 fd?.800 512 10 160 800K 2mode
7 fd?.720 512 9 160 720K 2mode 2DD
8 fd?.360 512 9 80 360K 2mode
9 fd?.640 512 8 160 640K 2mode 2DD 640
10 fd?.1232 1024 8 154 1232K 2mode 2HD 1.23
11 fd?.1280 1024 8 160 1280K 2mode
12 fd?.1476 1024 9 164 1476K 2mode 2HS 1.48
・SCSI HDD の場合、FreeBSD(98) 2.2.X からバージョンアップする場合は次のい
ずれかの方法を行わなければ FreeBSD(98) を起動できません。
(1) / (ルートファイルシステム) に newfs を実行する。方法は Instal98.txt
を参照してください。(2) SCSI の使用しているデバイス名 [r]sd0s1a 等に対し
て(同じメジャー、マイナー番号で) [r]da0s1a 等を作成するか ln [r]sd0s1a
[r]da0s1a を行うことでバージョンアップできます。全てのスライスのロウデバ
イス、ブロックデバイスに対して行ってください。
newfs を行う場合は必要なファイルは前もってバックアップしておいてください。
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