Date: Fri, 11 Dec 1998 21:46:49 +0900 (JST)
From: Nobuyuki Koganemaru <kogane@koganemaru.co.jp>
To: announce-jp@jp.freebsd.org
Sender: owner-announce-jp@jp.freebsd.org
Subject: ANNOUNCE: FreeBSD(98) 3.0R-Rev02
Message-ID: <199812111246.VAA02023@kces.koganemaru.co.jp>
FreeBSD(98) 移植チームよりのお知らせです。
FreeBSD(98) 3.0R-Rev02 の公開をアナウンスします。
FreeBSD(98) 3.0R-Rev01 はアナウンスしませんでしたが、不具合がありました
ので、-Rev02 としました。
次は PC/AT 互換機用の README.TXT の一部を翻訳したものです。
FreeBSD(98) 3.0R-Rev02 も同様に技術的に興味がある向けで実務的に使用する人
には不向きです。また機能が低下した項目もたくさんあります。(下記の変更点参
照)
---- ここから ----
ターゲットとなる利用者:
-----------------------
このリリースは新しもの好きの人と 3.0 に乗っかりたい人、".0" リリースの問題
があってもよろこんで使ってくれる人向けです。我々はもちろん 3.0 が働くよう
にベストを尽くしましたが、2.2.x から大きな変更(SMP, ELF, 新しい boot block,
多くのカーネルの変更など)されたブランチの最初のリリースですので、この新し
い技術が商用目的で使えるようになるまでには少なくともあと1回の 3.0 ブランチ
のリリースが必要でしょう。これが 2.2.x ブランチが 11 月(あるいはもう少し先)
に 2.2.8 のリリースを予定している理由の一つです。
もしあなたが技術的に明るく、何が起きるか良くわかっている(例えば既に -current
を追っかけているとか)なら、3.0 は多分あなたのためのものです。最新技術を楽
しむよりも、FreeBSD を使った実務的な仕事に関心があるなら、きっと 2.2.x が良
い選択でしょう。
---- ここまで ----
ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.0R-R02.tar.gz
他、FreeBSD(98)ミラーサイトから入手する事ができます。
(ミラーサイトに行き渡るまで、しばらくお待ち下さい)
ミラーサイトが -Rev01 の場合もありますので、注意してください。
98readme/Relnote.98 の版数が FreeBSD(98) 3.0R-Rev02 になっていることを確
認してください。
上記ファイルをダイアルアップ回線でダウンロードするのは、望ましくありませ
ん。ファイルのサイズが 15.0M バイトにもなります。このファイルはミラーサ
イトの管理者向けのファイルです。
ミラーサイトから必要な個々のファイルを入手するのが本来の方法ですが、上記
のファイルを直接ダウンロードする人が多いようですので、最低限必要なセット
を用意しました。
ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.0R-R02.base-set.tar.gz
これは、次の物から成っており、3.9M バイトとなっています。不足したファイ
ルはミラーサイトから入手してください。
98bin/98bin.aa
98bin/98bin.ab
98bin/98bin.ac
98bin/98bin.ad
98bin/98bin.ae
98bin/98bin.inf
98bin/98bin.mtree
98bin/CHECKSUM.MD5
98bin/install.sh
98readme/Install.98
98readme/REPORT.98
98readme/README.1ST
98readme/Trouble.98
98readme/Hardware.98
98readme/Develop.98
98readme/About.98
98readme/README.98
98readme/Relnote.98
98readme/Copyright.98
98src/ssys.aa
98src/ssys.ab
98src/ssys.inf
98src/install.sh
98src/CHECKSUM.MD5
floppy98/boot144.flp
floppy98/boot.flp
floppy98/help.flp
例えば、ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインス
トールする場合は
98bin/ide2.tgz
floppy98/boot.ide2.flp
を、その他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールする場合なら
98bin/ide4.tgz
floppy98/boot.ide4.flp
をミラーサイトから入手してください。
FreeBSD(98) 2.2.7R-Rev01 からの 98版での変更点は以下の通りです。
・ベースが 3.0-RELEASE になりました。
・ブートフロッピーの名称が MD-DOS の 8.3 形式で見た場合、わかりづらいこと
がありましたので変更しました。
変更は boot.144.flp→boot144.flp, boot.ide2.flp→bootide2.flp,
boot.ide4.flp→bootide4.flp です。
・従来の boot.ide2.flp, boot.ide4.flp は 1.2MB(2HC) 形式でしたが、
bootide2.flp, bootide4.flp は 1.44MB(2HD) 形式に変更しました。
・I/O DATA UIDE-98 に対応しました (wdc ドライバ)。インストールには新しい
bootuide.flp を使用してください。
・従来 1.2MB(2HC) 形式の boot.flp と 1.44MB(2HD) boot144.flp の内容は同じ
ものでしたが、今回より 1.2MB(2HC) boot.flp には PCI バス用のドライバが含
まれていません。PCI バス接続された HDD や CD-ROM, その他の装置を使う場合
は boot144.flp, bootide2.flp, bootide4.flp, bootuide.flp のいずれかを使
用してください。
・長い間、ROLL UP/ROLL DOWN キーが逆になっていました。古い版の一部には正し
いものもありました。AT 互換機の Page UP キーは ROLL DOWN と同じ、
Page Down キーは ROLL UP キーと同じというのが正しいキーのアサインです。
<以下は機能が低下した項目です>
・PC98 用 1.23MB(2HD) フロッピーディスクが入出力できなくなりました。
修正が完了するまでしばらくお待ちください。
・AT 互換機の 3.0R でも HDD の未サポート項目がありますが、同様に PC98 でも
サポートされていない装置があります。特に SCSI 1 の 装置は正しく認識され
ない場合があります。
・NEC 100ボード(aicドライバ)および NEC 86音源(pcmドライバ)はサポートできて
いません。
・UFS MO, PDS からのインストールはできなくなりました。
・MO, PDS 用の od ドライバはありません。da ドライバで読み書きできるはずに
なっていますが、うまく動作しない場合があります。その場合は本リリース版で
はあきらめてください。
・bootxxx.flp やインストール後の起動時に
Waiting 15 seconds for SCSI devices to settle
が表示されますが、30 秒ほど待たされます。
<以下は 3.0 の新しい機能が実現されていない項目です>
・boot コードは従来のままとなっています。
なお、次の点に注意して下さい。
・NEC SV-98/2-B0[56] は、lnc ドライバで使えるのですが、ftp で大量データを
転送した場合等にカーネルが落ちるという障害報告があります。
・FreeBSD(98) 2.2.7R から help.flp というインストール用フロッピーディスク
が必要になりました。このファイルは boot.flp フロッピーに入り切らなくなっ
たメッセージファイルが入っています。ただし、このフロッピーが必要なのは
1.2MB(2HC) 形式の boot.flp を使ってインストールする場合です。1.44MB(2HD)
形式のインストールフロッピーディスク (boot144.flp, bootide2.flp,
bootide4.flp, bootuide.flp) の場合は必要はありません。help.flp を入力し
なくてもインストールを継続することができます。この場合いくつかのメッセー
ジファイルが表示できなくなります。help.flp フロッピーデスクは 1.2MB(2HC)
形式で、作成方法は boot.flp と同じです。
--
kogane@jp.freebsd.org
www@jp.freebsd.org