Date: Tue, 6 Mar 2001 04:21:40 +0900 (JST)
From: Nobuyuki Koganemaru <kogane@jp.freebsd.org>
To: announce-jp@jp.freebsd.org
Sender: owner-announce-jp@jp.freebsd.org
Subject: ANNOUNCE: FreeBSD(98) 3.5.1R-Rev01
Message-ID: <200103051921.EAA27991@castle.jp.freebsd.org>
FreeBSD(98) 移植チームよりのお知らせです。
FreeBSD(98) 3.5.1R-Rev01 の公開をアナウンスします。
オリジナルの 3.5-RELEASE と 3.5.1-RELEASE の変更点は kerberos の変更だけ
ですので、FreeBSD(98) としては影響を受けませんが、3.5-RELEASE は全ての
ftp サイトに置かれていないため、インストール時に版数を変更しなければなり
ません。また、3-STABLE の最後ということもあり、今回リリースすることにし
ました。
今回は PAO3(98) のリリース版も含んでいます。
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.5.1R-R01.tar.gz
他、FreeBSD(98)ミラーサイトから入手する事ができます。
(ミラーサイトに行き渡るまで、しばらくお待ち下さい)
上記のファイルのサイズは 19.3M バイトにもなります。ダイアルアップ回線で
ダウンロードするのは、費用と時間が掛かります。固定回線やミラーサイトの管
理者向けのファイルです。
ミラーサイトから必要な個々のファイルを入手するのが本来の方法ですが、上記
のファイルを直接ダウンロードする人が多いようですので、最低限必要なセット
を用意しました。
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.5.1R-R01.base-set.tar.gz
これは、次の物から成っており、3.8M バイトとなっています。不足したファイ
ルはミラーサイトから入手してください。
98bin/98bin.aa
98bin/98bin.ab
98bin/98bin.ac
98bin/98bin.ad
98bin/98bin.ae
98bin/98bin.af
98bin/98bin.ag
98bin/98bin.inf
98bin/98bin.mtree
98bin/CHECKSUM.MD5
98bin/install.sh
98readme/About98.txt
98readme/Copyright98.txt
98readme/Develp98.txt
98readme/Errata98.txt
98readme/Hardwa98.txt
98readme/Instal98.txt
98readme/READ1ST.txt
98readme/README98.txt
98readme/REPORT98.txt
98readme/Relnot98.txt
98readme/System98.txt
98readme/Thanks98.txt
98readme/Troubl98.txt
98src/CHECKSUM.MD5
98src/install.sh
98src/ssys.aa
98src/ssys.ab
98src/ssys.ac
98src/ssys.inf
floppy98/kern.flp
floppy98/mfsroot.flp
例えば、ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインス
トールする場合は
98bin/ide2.tgz
floppy98/kernide2.flp
を、その他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールする場合なら
98bin/ide4.tgz
floppy98/kernide4.flp
をミラーサイトから入手してください。
FreeBSD(98) 3.5R-Rev01 からの 98版での変更点は以下の通りです。
・ベースが 3.5.1-RELEASE になりました。
・FreeBSD(98) 3.5R-Rev01 の Errata98.txt 01 版で判明しているバグが修正済です。
o FreeBSD(98) 4.0R-Rev01 でインストール中や運用中にフリーズする問題は bs
ドライバが原因と判明しました。3.XR でも同じコーディングとなっており、次
の修正を行うべきと判明しました。3.5R で問題が表面化しない理由はわかって
いません。
・カーネルだけ 2001/01/14 現在の 3.x-stable をベースにしています。
・FreeBSD(98) 用の fixit.flp を添付しました。オリジナルの fixit.flp に比べ
フロッピーディスクの形式が 1.2MB(2HC) サイズになっています。fdisk が
PC98 用になっています。そして、vi の代わりに ed エディタを入れています。
・デーモンスクリーンセーバーの槍先のちらつきがなくなりました。
<PAO3(98) 版の変更点>
・2001/01/16 現在の PAO3 に同期しています。
・権藤さん(gon@ht.sfc.keio.ac.jp) による wi driver の WEP 対応 patch を含
んでいます。
・ncv, nsp, stg のサポートがより安定しました。
<3.5R-Rev01 において 3.4R-Rev01 からの 98 版での変更点>
・ベースが 3.5-RELEASE になりました。
・3.4R-Rev01 の Errata.98 03 版までで判明しているバグが修正済です。
o PC-9801NS/A で ppc(lpt) ドライバを有効にしていると起動時にリセットがか
かるという問題を修正。
o IEEE STD 1284 対応でないマシンにおいて、GENERIC98 カーネルでは印刷がで
きないという問題を修正。
o options "LINE30" を指定したカーネルでも、"vidcontrol PC98_80x30" コマン
ドでエラーが発生し、30 行モードへの切り替えができないという問題を修正。
<既知の問題>
・IBM BlueLightning を使った CPU アクセラレータで FPU を切り放さないと
panic するという報告があります。
・PC-9821Xa10 で ELECOM LD-PCI2TS の LAN ケーブルを接続した状態だと内蔵
IDE HD を 認識しないことがあるという報告があります。
・内蔵 HD を取り外した PC-9801BX2 で内蔵 ATAPI CD-ROM を認識しないという報
告があります。
<以下は機能が低下した項目です>
・CAM 化に伴い、SCSI 1 の装置については正しく認識されない場合があります。
・UFS MO, PDS からのインストールは od ドライバを組み込んでいませんので、サ
ポートしていません。
・MO, PDS 用の od ドライバは非公式パッチとなっています。必要な場合は
tools98 配布ディレクトリの unoff.patch-3.5.1/od-kernel.3.5.1.diff.gz を
カーネルに当ててください。
od ドライバが無くても da ドライバで読み書きできるはずになっていますが、
うまく動作しない場合があります。
・インストールが 4M バイトのメモリでインストールできなくなりました。7.6M
ではインストールできたとの報告があります。
<注意事項>
なお、次の点に注意して下さい。
・3.2R-Rev01 より新たにサポートされた FD フォーマットのうち、
1.44/1.2/720/640/1.23 以外は、使用ドライブとの相性により、必ずしも使用で
きるとは限りません。
・3.2R-Rev01 以降と、それ以前のバージョンとでは FD のデバイスファイル名と
minor 番号の対応が変わるため、インストーラでのクリーンインストール以外の
方法 (make world でのバージョンアップ等) の場合、fd デバイスについて必ず
3.5.1R 用の MAKEDEV をファイルを取り出した後、デバイスファイル名を再作成
して下さい。
例) # cd /dev; ./MAKEDEV fd0 fd1
問題となるのは、3.1R 以前のシステムで 1) ソースから FreeBSD(98) 3.5.1R
を (make world で)バージョンアップする場合と、2) 1.44MB フロッピーディス
クを使った「アップグレード」モードでインストールする場合です。この場合
1.2MB(2HC) FD を使えば問題ありません。
または次のシェル手続きを /dev/ で実行してからフロッピーディスクを使った
インストールを行えばだいじょうぶです。
#!/bin/sh
mknod() {
rm -f "$1" || exit 1
/sbin/mknod "$@" || die 2 "/sbin/mknod $@ failed"
chown root.wheel "$1" || exit 1
}
name=fd; blk=2; chr=9
for unit in 0 1
do
mknod ${name}${unit}.1440 b $blk `expr $unit '*' 64 + 3`
mknod r${name}${unit}.1440 c $chr `expr $unit '*' 64 + 3`
mknod ${name}${unit}.1232 b $blk `expr $unit '*' 64 + 10`
mknod r${name}${unit}.1232 c $chr `expr $unit '*' 64 + 10`
done
参考までに、MAKEDEV 後のデバイスファイル名および minor 番号の対応は以下
のようになります。
minor devname secsiz sec/trk track size FDD aka
0 fd? (fd?.1200と同じ)
1 fd?.1720 512 21 164 1722K 3mode DMF
2 fd?.1480 512 18 164 1476K 3mode
3 fd?.1440 512 18 160 1440K 3mode 2HD 1.44
4 fd?.1200 512 15 160 1200K 2mode 2HC
5 fd?.820 512 10 164 820K 2mode
6 fd?.800 512 10 160 800K 2mode
7 fd?.720 512 9 160 720K 2mode 2DD
8 fd?.360 512 9 80 360K 2mode
9 fd?.640 512 8 160 640K 2mode 2DD 640
10 fd?.1232 1024 8 154 1232K 2mode 2HD 1.23
11 fd?.1280 1024 8 160 1280K 2mode
12 fd?.1476 1024 9 164 1476K 2mode 2HS 1.48
・SCSI HDD の場合、FreeBSD(98) 2.2.X からバージョンアップする場合は次のい
ずれかの方法を行わなければ FreeBSD(98) を起動できません。
(1) / (ルートファイルシステム) に newfs を実行する。方法は Instal98.txt
を参照してください。(2) SCSI の使用しているデバイス名 [r]sd0s1a 等に対し
て(同じメジャー、マイナー番号で) [r]da0s1a 等を作成するか ln [r]sd0s1a
[r]da0s1a を行うことでバージョンアップできます。全てのスライスのロウデバ
イス、ブロックデバイスに対して行ってください。
newfs を行う場合は必要なファイルは前もってバックアップしておいてください。
・3.3R-Rev01 から jcatman 配布ファイルでインストールされるマニュアルのディ
レクトリを変更しました。従来 /usr/share/man/cat[15678] だったのですが、
/usr/share/man/ja/cat[15678] になりました。アップグレードモード時、古い
ファイルが残ったままになりますので、必要なら消してください。
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