------------------------------ FreeBSD ------------------------------
 Date:        Fri, 21 Jan 2000 15:22:14 +0900 (JST)
 From:        Nobuyuki Koganemaru <kogane@jp.freebsd.org>
 To:          announce-jp@jp.freebsd.org
 Sender:      owner-announce-jp@jp.freebsd.org
 Subject:     ANNOUNCE: FreeBSD(98) 3.4R-Rev01
 Message-ID:  <200001210622.PAA88716@castle.jp.freebsd.org>

  FreeBSD(98) 移植チームよりのお知らせです。

  FreeBSD(98) 3.4R-Rev01 の公開をアナウンスします。

     ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.4R-R01.tar.gz

  他、FreeBSD(98)ミラーサイトから入手する事ができます。
  (ミラーサイトに行き渡るまで、しばらくお待ち下さい)

  上記のファイルのサイズは 15.0M バイトにもなります。ダイアルアップ回線で
  ダウンロードするのは、費用と時間が掛かります。固定回線やミラーサイトの管
  理者向けのファイルです。

  ミラーサイトから必要な個々のファイルを入手するのが本来の方法ですが、上記
  のファイルを直接ダウンロードする人が多いようですので、最低限必要なセット
  を用意しました。

     ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.4R-R01.base-set.tar.gz

  これは、次の物から成っており、3.3M バイトとなっています。不足したファイ
  ルはミラーサイトから入手してください。

	98bin/98bin.aa
	98bin/98bin.ab
	98bin/98bin.ac
	98bin/98bin.ad
	98bin/98bin.ae
	98bin/98bin.af
	98bin/98bin.inf
	98bin/98bin.mtree
	98bin/CHECKSUM.MD5
	98bin/install.sh
	98readme/About98.txt
	98readme/Copyright98.txt
	98readme/Develp98.txt
	98readme/Errata98.txt
	98readme/Hardwa98.txt
	98readme/Instal98.txt
	98readme/READ1ST.txt
	98readme/README98.txt
	98readme/REPORT98.txt
	98readme/Relnot98.txt
	98readme/System98.txt
	98readme/Thanks98.txt
	98readme/Troubl98.txt
	98src/CHECKSUM.MD5
	98src/install.sh
	98src/ssys.aa
	98src/ssys.inf
	floppy98/kern.flp
	floppy98/mfsroot.flp

  例えば、ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインス
  トールする場合は

	98bin/ide2.tgz
	floppy98/kernide2.flp

  を、その他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールする場合なら

	98bin/ide4.tgz
	floppy98/kernide4.flp

  をミラーサイトから入手してください。

FreeBSD(98) 3.3R-Rev01 からの 98版での変更点は以下の通りです。

・ベースが 3.4-RELEASE になりました。

・3.3R-Rev01 の Errata.98 01 版までで判明しているバグが修正済です。
  COMPAT_ATDISK を有効にしてその機能を使用しようすると、panic する問題。

・3.0R, 3.1R から生じていた、SCSI 接続の CD-ROM 装置や MO 装置が認識されな
  いという問題が解決しました。

・NEC PC-9801-100, Adaptec AHA-1030P のサポートが復活しました (aic ドライ
  バ)。ただしテストは十分とはいえず、2.2.x での完成度には達していない可能
  性があります。

・sysinstall で「 PC98 用 XFree86 セットアップユーティリティ」でインストー
  ルできない問題を修正しました。

・bs ドライバの割り込み区分が bio のままだったので cam に修正しました。
  古い kernel conf ファイルを流用する場合には注意してください。
  controller bs0 at isa? port "IO_SCSI" cam irq 5 drq 3
                                       ^^^^^
・Accton EN1646(旧モデル), NEC PC-9801-77, SIU-98-Dを追加サポートしました
  (edドライバ)。
  これに伴い Networld EC/EP-98X の flags が変更されていますので注意してく
  ださい。
  flags 0x600000: SIC-98 (ed5 default)
        0x610000: SIU-98-D
        0x700000: LA/T-98 (ed7 default)
        0x710000: PC-9801-77
        0xd00000: EN1646
        0xd10000: EC/EP-98X (ed10 default)
  なお PC-9801-77 はテストされていません。

・内蔵 COM1 の FIFO が使えるようになりました (FIFO 搭載の PC-9821 シリーズ
  のみ)。

・boot/loader で beep 音が出せるようになりました。

・mss ドライバでの IRQ 重複チェックが PC-98 では無効であることが判明したた
  め、チェック自体を止めました。これにより、IRQに重複がないにも係わらず
  [IRQ Conflict?] と表示されるということはなくなります。

・初期 X-MATE 等において起動時に "unknown ATAPI protocol=3" が表示される問
  題に暫定対処しました。

・Sound Blaster 16(98) が OSS/Free で再度サポートされました。ただし PCM 部
  分しか動作確認されていません。

・joy ドライバを PC-98 に移植しました。Sound Blaster(98) の joystick ポー
  トがが使えることが期待されます。

・98readme 配布ファイルのファイル名が変更されました。

・非公式パッチとして PicoBSD(98) 作成キットを付けました。
  (tools98/unoff.patch-3.4/picobsd98.tar.gz)

<既知の問題>
・PC-9801NS/A で ppc(lpt) ドライバを有効にしていると起動時にリセットがかか
  るという報告があります。

・IBM BlueLightning を使った CPU アクセラレータで FPU を切り放さないと
  panic するという報告があります。

・PC-9821Xa10 で ELECOM LD-PCI2TS の LAN ケーブルを接続した状態だと内蔵
  IDE HD を 認識しないことがあるという報告があります。

・内蔵 HD を取り外した PC-9801BX2 で内蔵 ATAPI CD-ROM を認識しないという報
  告があります。

<以下は機能が低下した項目です>
・CAM 化に伴い、SCSI 1 の装置については正しく認識されない場合があります。

・UFS MO, PDS からのインストールは od ドライバを組み込んでいませんので、サ
  ポートしていません。

・MO, PDS 用の od ドライバは非公式パッチとなっています。必要な場合は
  tools98 配布ディレクトリの unoff.patch-3.4/od-kernel.diff.gz をカーネル
  に当ててください。

  od ドライバが無くても da ドライバで読み書きできるはずになっていますが、
  うまく動作しない場合があります。

・インストール後の起動時に
  Waiting 15 seconds for SCSI devices to settle
  が表示されますが、30 秒ほど待たされます。

・インストールが 4M バイトのメモリでインストールできなくなりました。7.6M
  ではインストールできたとの報告があります。

<注意事項>
なお、次の点に注意して下さい。

・3.2R-Rev01 より新たにサポートされた FD フォーマットのうち、
  1.44/1.2/720/640/1.23 以外は、使用ドライブとの相性により、必ずしも使用で
  きるとは限りません。

・3.2R-Rev01 以降と、それ以前のバージョンとでは FD のデバイスファイル名と
  minor 番号の対応が変わるため、インストーラでのクリーンインストール以外の
  方法 (make world でのバージョンアップ等) の場合、fd デバイスについて必ず
  3.4R 用の MAKEDEV をファイルを取り出した後、デバイスファイル名を再作成し
  て下さい。
  例) # cd /dev; ./MAKEDEV fd0 fd1

  問題となるのは、3.1R 以前のシステムで 1) ソースから FreeBSD(98) 3.4R を
  (make world で)バージョンアップする場合と、2) 1.44MB フロッピーディスク
  を使った「アップグレード」モードでインストールする場合です。この場合
  1.2MB(2HC) FD を使えば問題ありません。

  または次のシェル手続きを /dev/ で実行してからフロッピーディスクを使った
  インストールを行えばだいじょうぶです。

  #!/bin/sh
  mknod() {
      rm -f "$1" || exit 1
      /sbin/mknod "$@" || die 2 "/sbin/mknod $@ failed"
      chown root.wheel "$1" || exit 1
  }
  name=fd; blk=2; chr=9
  for unit in 0 1
  do
      mknod ${name}${unit}.1440  b $blk `expr $unit '*' 64 + 3`
      mknod r${name}${unit}.1440 c $chr `expr $unit '*' 64 + 3`
      mknod ${name}${unit}.1232  b $blk `expr $unit '*' 64 + 10`
      mknod r${name}${unit}.1232 c $chr `expr $unit '*' 64 + 10`
  done

  参考までに、MAKEDEV 後のデバイスファイル名および minor 番号の対応は以下
  のようになります。

minor  devname   secsiz  sec/trk track   size  FDD    aka
    0  fd?       (fd?.1200と同じ)
    1  fd?.1720     512       21   164  1722K  3mode  DMF
    2  fd?.1480     512       18   164  1476K  3mode
    3  fd?.1440     512       18   160  1440K  3mode  2HD 1.44
    4  fd?.1200     512       15   160  1200K  2mode  2HC
    5  fd?.820      512       10   164   820K  2mode
    6  fd?.800      512       10   160   800K  2mode
    7  fd?.720      512        9   160   720K  2mode  2DD
    8  fd?.360      512        9    80   360K  2mode
    9  fd?.640      512        8   160   640K  2mode  2DD 640
   10  fd?.1232    1024        8   154  1232K  2mode  2HD 1.23
   11  fd?.1280    1024        8   160  1280K  2mode
   12  fd?.1476    1024        9   164  1476K  2mode  2HS 1.48

・SCSI HDD の場合、FreeBSD(98) 2.2.X からバージョンアップする場合は次のい
  ずれかの方法を行わなければ FreeBSD(98) を起動できません。
  (1) / (ルートファイルシステム) に newfs を実行する。方法は Instal98.txt
  を参照してください。(2) SCSI の使用しているデバイス名 [r]sd0s1a 等に対し
  て(同じメジャー、マイナー番号で) [r]da0s1a 等を作成するか ln [r]sd0s1a
  [r]da0s1a を行うことでバージョンアップできます。全てのスライスのロウデバ
  イス、ブロックデバイスに対して行ってください。
  newfs を行う場合は必要なファイルは前もってバックアップしておいてください。

・3.3R-Rev01 から jcatman 配布ファイルでインストールされるマニュアルのディ
  レクトリを変更しました。従来 /usr/share/man/cat[15678] だったのですが、
  /usr/share/man/ja/cat[15678] になりました。アップグレードモード時、古い
  ファイルが残ったままになりますので、必要なら消してください。

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