Date: Thu, 7 Oct 1999 16:14:41 +0900 (JST)
From: Nobuyuki Koganemaru <kogane@jp.freebsd.org>
To: announce-jp@jp.freebsd.org
Sender: owner-announce-jp@jp.freebsd.org
Subject: ANNOUNCE: FreeBSD(98) 3.3R-Rev01
Message-ID: <199910070714.QAA88755@castle.jp.freebsd.org>
FreeBSD(98) 移植チームよりのお知らせです。
FreeBSD(98) 3.3R-Rev01 の公開をアナウンスします。
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.3R-R01.tar.gz
他、FreeBSD(98)ミラーサイトから入手する事ができます。
(ミラーサイトに行き渡るまで、しばらくお待ち下さい)
上記のファイルのサイズは 14.5M バイトにもなります。ダイアルアップ回線で
ダウンロードするのは、費用と時間が掛かります。固定回線やミラーサイトの管
理者向けのファイルです。
ミラーサイトから必要な個々のファイルを入手するのが本来の方法ですが、上記
のファイルを直接ダウンロードする人が多いようですので、最低限必要なセット
を用意しました。
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/3.3R-R01.base-set.tar.gz
これは、次の物から成っており、3.5M バイトとなっています。不足したファイ
ルはミラーサイトから入手してください。
98bin/98bin.aa
98bin/98bin.ab
98bin/98bin.ac
98bin/98bin.ad
98bin/98bin.ae
98bin/98bin.af
98bin/98bin.inf
98bin/98bin.mtree
98bin/CHECKSUM.MD5
98bin/install.sh
98readme/About.98
98readme/Thanks.98
98readme/REPORT.98
98readme/README.1ST
98readme/README.98
98readme/Hardware.98
98readme/Errata.98
98readme/Develop.98
98readme/Trouble.98
98readme/Install.98
98readme/Relnote.98
98readme/Copyright.98
98src/ssys.aa
98src/ssys.ab
98src/ssys.inf
98src/install.sh
98src/CHECKSUM.MD5
floppy98/kern.flp
floppy98/mfsroot.flp
例えば、ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインス
トールする場合は
98bin/ide2.tgz
floppy98/kernide2.flp
を、その他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールする場合なら
98bin/ide4.tgz
floppy98/kernide4.flp
をミラーサイトから入手してください。
FreeBSD(98) 3.2R-Rev01 からの 98版での変更点は以下の通りです。
・ベースが 3.3-RELEASE になりました。
・3.2R-Rev01 の Errata.98 03 版までで判明しているバグが修正済です。
sio ドライバでの誤認識、boot/loader で unload/load が出来ない件など。
・amd ドライバが復活しました。MELCO IFC-DP 他が動作することが期待されます。
・Networld EC/EP-98X がサポートされました(ed10 ドライバ)。
・IBM BlueLightning の認識ロジックを変更しました。
・PC/AT で追加された al, sf の各ドライバを追加しました。ただし、PC-98 での
動作は未確認です。
・jcatman 配布ファイルでインストールされるマニュアルのディレクトリを変更し
ました。従来 /usr/share/man/cat[15678] だったのですが、
/usr/share/man/ja/cat[15678] になりました。アップグレードモード時、古い
ファイルが残ったままになりますので、必要なら消してください。
<以下は機能が低下した項目です>
・2.2.8R に比べサポートされていない装置があります。特に SCSI 1 の 装置は正
しく認識されない場合があります。
・NEC 100 ボード (aic ドライバ) はサポートできていません。
・UFS MO, PDS からのインストールはできなくなりました。
・MO, PDS 用の od ドライバはありません。da ドライバで読み書きできるはずに
なっていますが、うまく動作しない場合があります。その場合は本リリース版で
はあきらめてください。
・インストール後の起動時に
Waiting 15 seconds for SCSI devices to settle
が表示されますが、30 秒ほど待たされます。
・インストールが 4M バイトのメモリでインストールできなくなりました。7.6M
ではインストールできたとの報告があります。
<注意事項>
なお、次の点に注意して下さい。
・SCSI 接続の CD-ROM 装置 (cd ドライバ) が認識されないという問題があります。
ただし、起動時に CD-ROM 媒体がセットされていれば認識するようです。これは
3.0R, 3.1R から生じていた問題のようです。
・3.2R-Rev01 より新たにサポートされた FD フォーマットのうち、
1.44/1.2/720/640/1.23 以外は、使用ドライブとの相性により、必ずしも使用で
きるとは限りません。
・3.2R-Rev01 以降と、それ以前のバージョンとでは FD のデバイスファイル名と
minor 番号の対応が変わるため、インストーラでのクリーンインストール以外の
方法 (make world でのバージョンアップ等) の場合、fd デバイスについて必ず
3.3R 用の MAKEDEV をファイルを取り出した後、デバイスファイル名を再作成し
て下さい。
例) # cd /dev; ./MAKEDEV fd0 fd1
問題となるのは、3.1R 以前のシステムで 1) ソースから FreeBSD(98) 3.3R を
(make world で)バージョンアップする場合と、2) 1.44MB フロッピーディスク
を使った「アップグレード」モードでインストールする場合です。この場合
1.2MB(2HC) FD を使えば問題ありません。
または次のシェル手続きを /dev/ で実行してからフロッピーディスクを使った
インストールを行えばだいじょうぶです。
#!/bin/sh
mknod() {
rm -f "$1" || exit 1
/sbin/mknod "$@" || die 2 "/sbin/mknod $@ failed"
chown root.wheel "$1" || exit 1
}
name=fd; blk=2; chr=9
for unit in 0 1
do
mknod ${name}${unit}.1440 b $blk `expr $unit '*' 64 + 3`
mknod r${name}${unit}.1440 c $chr `expr $unit '*' 64 + 3`
mknod ${name}${unit}.1232 b $blk `expr $unit '*' 64 + 10`
mknod r${name}${unit}.1232 c $chr `expr $unit '*' 64 + 10`
done
参考までに、MAKEDEV 後のデバイスファイル名および minor 番号の対応は以下
のようになります。
minor devname secsiz sec/trk track size FDD aka
0 fd? (fd?.1200と同じ)
1 fd?.1720 512 21 164 1722K 3mode DMF
2 fd?.1480 512 18 164 1476K 3mode
3 fd?.1440 512 18 160 1440K 3mode 2HD 1.44
4 fd?.1200 512 15 160 1200K 2mode 2HC
5 fd?.820 512 10 164 820K 2mode
6 fd?.800 512 10 160 800K 2mode
7 fd?.720 512 9 160 720K 2mode 2DD
8 fd?.360 512 9 80 360K 2mode
9 fd?.640 512 8 160 640K 2mode 2DD 640
10 fd?.1232 1024 8 154 1232K 2mode 2HD 1.23
11 fd?.1280 1024 8 160 1280K 2mode
12 fd?.1476 1024 9 164 1476K 2mode 2HS 1.48
・SCSI HDD の場合、FreeBSD(98) 2.2.X からバージョンアップする場合は次のい
ずれかの方法を行わなければ FreeBSD(98) を起動できません。
(1) / (ルートファイルシステム) に newfs を実行する。方法は Install.98 を
参照してください。(2) SCSI の使用しているデバイス名 [r]sd0s1a 等に対して
(同じメジャー、マイナー番号で) [r]da0s1a 等を作成するか ln [r]sd0s1a
[r]da0s1a を行うことでバージョンアップできます。全てのスライスのロウデバ
イス、ブロックデバイスに対して行ってください。
newfs を行う場合は必要なファイルは前もってバックアップしておいてください。
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