------------------------------ FreeBSD ------------------------------
 Date:        Wed, 15 Dec 1999 14:44:09 +0900 (JST)
 From:        Nobuyuki Koganemaru <kogane@jp.freebsd.org>
 To:          announce-jp@jp.FreeBSD.org
 Sender:      owner-announce-jp@jp.freebsd.org
 Subject:     ANNOUNCE: FreeBSD(98) 2.2.8R-Rev03
 Message-ID:  <199912150544.OAA91533@castle.jp.freebsd.org>

  FreeBSD(98) 移植チームよりのお知らせです。

  FreeBSD(98) 2.2.8R-Rev03 の公開をアナウンスします。

もうすぐ 2000 年ですが、2.2.8R にはいくつかの 2000 年問題があることが報告
されています。現在までに FreeBSD Security Advisory もいくつかアナウンスさ
れています。今回はこれらの問題を解決するためのリリースです。

FreeBSD(98) の最新のリリースは FreeBSD(98) 3.3R-Rev01 ですが。3.XR になっ
て認識できない機器がある、インストール用のメモリが増えた、2HD フロッピーデ
ィスクがサポートされていない、MO 装置用の od ドライバ <注> がないなどの問
題があります。640M バイト MO 装置のドライバも従来から存在しますが、
FreeBSD(98) 2.2.7R, 2.2.8R-Rev01 では使用できない状態でした。これを使用で
きるようにしました。2.2.8R-Rev01 のリリース後から現在までに判明した障害の
修正も取り込みました。
<注> ただし da 装置として認識できます。

     ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/2.2.8R-R03.tar.gz

  他、FreeBSD(98)ミラーサイトから入手する事ができます。
  (ミラーサイトに行き渡るまで、しばらくお待ち下さい)

  ミラーサイトから入手される場合は古い -Rev02 版が残っている場合があります
  ので、注意してください。Relnot98.txt の版数を確認するか、ファイルの日付が
 1999/12/XX になっていれば -Rev03 版とみなしてよいでしょう。

  上記ファイルをダイアルアップ回線でダウンロードするのは、望ましくありませ
  ん。ファイルのサイズが 22.5M バイトにもなります。

  ミラーサイトから必要な個々のファイルを入手するのが本来の方法ですが、上記
  のファイルを直接ダウンロードする人が多いようですので、最低限必要なセット
  を用意しました。

     ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/2.2.8R-R03.base-set.tar.gz

  これは、次の物から成っており、9.4M バイトとなっています。不足したファイ
  ルはミラーサイトから入手してください。

	98bin/98bin.aa
	98bin/98bin.ab
	98bin/98bin.ac
	98bin/98bin.ad
	98bin/98bin.ae
	98bin/98bin.af
	98bin/98bin.ag
	98bin/98bin.ah
	98bin/98bin.ai
	98bin/98bin.aj
	98bin/98bin.ak
	98bin/98bin.inf
	98bin/98bin.mtree
	98bin/CHECKSUM.MD5
	98bin/install.sh
	98readme/About98.txt
	98readme/Thanks98.txt
	98readme/REPORT98.txt
	98readme/READ1ST.txt
	98readme/Hardwa98.txt
	98readme/Errata98.txt
	98readme/Develp98.txt
	98readme/Troubl98.txt
	98readme/Instal98.txt
	98readme/Relnot98.txt
	98readme/Copyright98.txt
	98src/ssys.aa
	98src/ssys.ab
	98src/ssys.ac
	98src/ssys.ad
	98src/ssys.ae
	98src/ssys.af
	98src/ssys.ag
	98src/ssys.ah
	98src/ssys.ai
	98src/ssys.aj
	98src/ssys.ak
	98src/ssys.al
	98src/ssys.am
	98src/ssys.an
	98src/ssys.ao
	98src/ssys.ap
	98src/ssys.aq
	98src/ssys.ar
	98src/ssys.inf
	98src/install.sh
	98src/CHECKSUM.MD5
	floppy98/boot144.flp
	floppy98/boot.flp
	floppy98/help.flp

  例えば、ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインス
  トールする場合は

	98bin/ide2.tgz
	floppy98/bootide2.flp

  を、その他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールする場合なら

	98bin/ide4.tgz
	floppy98/bootide4.flp

  を PAO 用なら

	98bin/pao.tgz
	floppy98/pao98.flp	# 1.44M 用
	floppy98/pao98add.flp
	floppy98/pao98c.flp	# 2HC 用

  をミラーサイトから入手してください。

FreeBSD(98) 2.2.8R-Rev02 からの変更点は以下の通りです。

・2.2.8R-Rev02 の Errata98.txt 02 版までで判明しているバグを修正しました。
  o ヒストリーバッファ表示時の ROLL UP/ROLL DOWN キーの修正。
  o COMPAT_ATDISK を有効にしてその機能を使用しようすると、panic するコード
    の修正。
・FreeBSD Security Advisory FreeBSD-SA-99:01 から FreeBSD-SA-99:05 の対策
  のためカーネルを 99/10/29 現在の FreeBSD 2.2-stable に変更しました。
  同様に amd コマンドと libc ライブラリを修正しました。
・Y2K(2000年)問題のあるコマンドを修正しました。
  touch、xntpd、tar、fetch、groff、adduser、tcpslice 関連コマンドを修正し
  ました。cvs、cron 関連コマンドはソースのみですので、バイナリーの変更はあ
  りません。ただし TkDesk 1.0、INN 1.7.2、Knews、nntp-t5、tiff、dgs、slurp 
  package は 2000年問題が解決されていませんので注意してください。
・標準のカーネルに PAO 用のカーネルをマージしました。
・上記のマージに伴い sio ドライバは、高橋 佳大氏(nyan@jp.FreeBSD.org)作成
  の高速シリアルドライバとなっています。
・98readme 配布ファイルのファイル名が変更されました。

FreeBSD(98) 2.2.8R-Rev01 からの変更点は以下の通りです。

・インストーラのメッセージの間違いを修正。
  XFree86 3.3.2.3 → XFree86 3.3.3
・カーネルを 2.2-stable の最終版に更新しました。
・ETHERNET NEC SV-98/2-B05,B06 が認識されない問題を修正。
・640M バイト MO 装置の od ドライバを組み込みました。従ってインストール直
  後から 640M バイト MO 装置が使えます。(640M バイト MO 用の od ドライバは
  秋山俊輔さんが作成されたものを取り込んだものです)
・boot 部分に od 用のブート部分を組み込みました。従って MO 装置にインスト
  ールすれば、ブート部分やカーネルの変更なしに MO 装置から起動できます。
  Instal98.txt の「8. MO (od) 装置へのインストール」を参照してください。
・PC-9801-86 音源ボードの Mixer 機能を /dev/mixer で使用できるようにしまし
  た。
・bs ドライバの flags 0x50000 で、ICM IF-2766/2769 のバスマスタでの動作が
  確認されました。
・fe ドライバに BRIDGE 機能を追加しました。
・lnc ドライバの multicast 処理のバグが修正されました。NetaTalk が正常に動
  作するようになります
・IDE ディスクがなくても CD-ROM が認識されるようになりました。(3.0R, 3.1R
  では解決済みです)
・X-Mate および Canbe の一部で起こっていた、sysinstall のデバイスプローブ
  時にカーネルが panic する問題が修正されました。
・ファイルシステムの割り当ての際「ディスク全体を使用」でも、他のオペレーテ
 ィングシステムを同居させる余地を残さなくてもよいようになりました。

以下は、2.2.8R-Rev01 でもサポートされていましたが、リリースノートから洩れ
ていたものです。

・Ungermann-Bass Access/PC (MB86960 搭載モデル) がサポートされました (fe
  ドライバ)。
・SMC EtherEZ98 がサポートされました (ed0 ドライバ)。
・amd ドライバを有効化しました。MELCO IFC-DP が動作する可能性があります。

追加された注意事項です。
・2.2.8R-Rev01、3.0R では配布ファイルも 1.44M と 1.23M(2HD)(2.2.8Rのみ)の
  フロッピーディスクからもインストールできるとなっていましたが、1.44M のフ
  ロッピーディスクではインストールができないことが判明しました。
  2.2.8R-Rev02 の場合、配布ファイルを入れるフロッピーディスクは 1.2M(2HC)
  と 1.23M(2HD) 形式の二種類です。
・NEC SV-98/2-B05,B06 は不安定だという報告がありますが、報告された時期が古
  く、最近の状況は不明です。該当するカードをお使いの方は、移植チームに状況
  を報告して下さい。

FreeBSD(98) 2.2.7R-Rev01 からの 98 版での変更点は以下の通りです。

・ベースが 2.2.8-RELEASE になりました。
・ブートフロッピーの名称が MD-DOS の 8.3 形式で見た場合、わかりづらいこと
  がありましたので変更しました。
  変更は boot.144.flp→boot144.flp, boot.ide2.flp→bootide2.flp,
  boot.ide4.flp→bootide4.flp です。
・従来の boot.ide2.flp, boot.ide4.flp は 1.2MB(2HC) 形式でしたが、
  bootide2.flp, bootide4.flp は 1.44MB(2HD) 形式に変更しました。
・従来 1.2MB(2HC) 形式の boot.flp と 1.44MB(2HD) boot144.flp の内容は同じ
  ものでしたが、今回より 1.2MB(2HC) boot.flp には PCI バス用のドライバが含
  まれていません。PCI バス接続された HDD や CD-ROM, その他の装置を使う場合
  は boot144.flp, bootide2.flp, bootide4.flp のいずれかを使用してください。
・長い間、ROLL UP/ROLL DOWN キーが逆になっていました。古い版の一部には正し
  いものもありました。AT 互換機の Page UP キーは ROLL DOWN と同じ、
  Page Down キーは ROLL UP キーと同じというのが正しいキーのアサインです。

なお、次の点に注意して下さい。
・NEC SV-98/2-B0[56] は、lnc ドライバで使えるのですが、ftp で大量データを
  転送した場合等にカーネルが落ちるという障害報告があります。
・FreeBSD(98) 2.2.7R から help.flp というインストール用フロッピーディスク
  が必要になりました。このファイルは boot.flp フロッピーに入り切らなくなっ
  たメッセージファイルが入っています。ただし、このフロッピーが必要なのは
  1.2MB(2HC) 形式の boot.flp を使ってインストールする場合です。1.44MB(2HD)
  形式のインストールフロッピーディスク (boot144.flp, bootide2.flp,
  bootide4.flp) の場合は必要はありません。help.flp を入力しなくてもインス
  トールを継続することができます。この場合いくつかのメッセージファイルが表
  示できなくなります。help.flp フロッピーデスクは 1.2MB(2HC) 形式で、作成
  方法は boot.flp と同じです。


README98.txt にも記述していますが、てっとり早いアップグレードは 98bin の下
で
sh install.sh
を実行してカーネルの再構築です。

---- ここから ----
2.2.8R-Rev02 からのアップグレード:
インストール用の FD を使用してアップグレードもできますが、配布ファイルの
98bin/ で install.sh を実行、98src/ で install.sh sys を実行した後、カーネ
ルを再作成することでアプグレードすることもできます。

    # cd /somewhere/98bin ; sh install.sh
      次は現在のシステムのカーネルソースがインストールされていない場合に実
      行します。
    # cd /somewhere/src ; sh install.sh sys # 既にカーネルソースがあれば不要
    # cd /somewhere/98src ; sh install.sh sys

注) 98bin をインストールした後は直ちに再立ち上げしてください。libc が変更
    されますので、コマンドが動かなくなる場合があります。
---- ここまで ----

AT 互換機用に FreeBSD(98) 2.2.8R-Rev03 からコマンドとライブラリのみを切り
出した

     ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-PC98/tars/2.2.8R-SA-Y2K.tar.gz

を用意しています。
    tar --unlink -C / -xpvzf 2.2.8R-SA-Y2K.tar.gz
    & 再起動
でコマンドとライブラリを置き換えられます。

--
kogane@jp.freebsd.org

[ 戻る | 生メール ]

www@jp.freebsd.org