日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、全翻訳済み)
6.4-STABLE-K, 7.2-STABLE-K, 8.0-STABLE-K は現在、 作成中で日々更新されています。 最新の snapshots を元に作成しています。
PS(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル PS(1)
名称
ps - プロセスの状態の表示
書式
ps [-aCcefHhjlmrSTuvwxZ] [-M core] [-N system] [-O fmt] [-o fmt] [-p pid]
[-t tty] [-U username[,username...]]
ps [-L]
解説
ps ユーティリティは、制御端末を持つ自分 (あなた) のプロセスの情報を、ヘッ
ダ行に続いて表示します。この情報は、制御端末順に整列され、その中ではプロ
セス ID 順に整列されます。
表示される情報は、一連のキーワードによって選ばれます (-L, -O, -o オプショ
ンを参照)。デフォルトの出力フォーマットは、各プロセス毎に、プロセス ID,
制御端末・cpu 時間 (ユーザ時間とシステム時間の両方)・プロセス状態・プロセ
スに関連するコマンドから成ります。
プロセスファイルシステム ( procfs(5) 参照) は、 ps が実行されている時にマ
ウントされているべきです。そうでない場合、すべての情報が利用可能になるわ
けではありません。
オプションを以下に示します。
-a 自分のプロセスに加え自分以外のプロセスの情報も同様に表示します。
この機能は、 security.bsd.see_other_uids sysctl を 0 に設定するこ
とで無効化できます。
-c ``コマンド'' 桁の出力を、すべてのコマンドラインを表示するのではな
く、実行形式名だけを表示するように変更します。
-C cpu パーセンテージの計算を、``常駐'' 時間を無視する ``生'' cpu 時
間を使う方法に変更します (通常これは影響ありません)。
-e 環境 (変数) も同時に表示します。
-f スワップアウトされたプロセスに関して、コマンドラインと環境の情報
を表示します。ユーザの uid が 0 である場合のみ、このオプションが
有効になります。
-H 各プロセスに関連する、すべての カーネルから見えるスレッドを表示し
ます。使用中のスレッドパッケージに依存し、プロセスのみの表示か、
カーネルスケジュールエンティティのみの表示か、全プロセススレッド
の表示のいずれかになります。
-h ページ毎に 1 つヘッダが入るようにします。
-j 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, ppid, pgid,
jobc, state, tt, time, command。
-L 有効なキーワードの一覧を表示します。
-l 次のキーワードに関する情報を表示します: uid, pid, ppid, cpu, pri,
nice, vsz, rss, mwchan, state, tt, time。
-M 名前リストの値を取り出すとき、デフォルトの /dev/kmem の代わりに、
指定した core から取り出します。
-m プロセス ID 順ではなく、メモリ使用量順に整列します。
-N デフォルトの /boot/kernel/kernel の代わりに、指定された system か
ら名前リストを取り出します。
-O デフォルトで表示される情報に加え、指定されたキーワードに関する情
報を、プロセス ID の後に挿入する形式で表示します。各キーワードの
後ろには、等号 (``='') と文字列を追加しても構いません。この場合、
標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。
-o 指定されたキーワードに関する情報を、表示します。キーワードは、空
白またはコンマで区切って指定可能です。また、複数の -o オプション
を使用することでも、複数のキーワードを指定可能です。各キーワード
の後ろには、等号(``='')と文字列を追加しても構いません。この場合、
標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。
-p 指定したプロセス ID に関する情報を表示します。
-r プロセス ID 順ではなく、現在の cpu 利用率順に整列します。
-S プロセス時間を計算するのに、終了した子プロセスの時間を親プロセス
に合計するように変更します。
-T 標準入力のデバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。
-t 指定された端末デバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示しま
す。
-U 指定された username (複数指定可) に属するプロセスを表示します。
-u 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, %cpu, %mem,
vsz, rss, tt, state, start, time, command。 -u オプションを指定す
ると -r オプションも暗に指定したことになります。
-v 次のキーワードに関する情報を表示します: pid, state, time, sl, re,
pagein, vsz, rss, lim, tsiz, %cpu, %mem, command。 -v オプション
を指定すると -m オプションも暗に指定したことになります。
-w デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132 桁幅で表示します。一度
より多く -w オプションを指定すると、 ps はウィンドウ幅にかかわら
ず、必要なだけの幅を使用します。
-x 制御端末のないプロセスの情報も表示します。
-Z ps が情報を表示するキーワードリストに、ラベルを追加します。
有効なキーワードの全リストを以下に示します。いくつかのキーワードに関して
はさらに詳しく述べます。
%cpu プロセスの cpu 利用率です。実時間で最近 1 分間の減衰平均です。
計算の基点となる時間は変化するので (プロセスはまだ生れたばかり
かもしれないので)、 %CPU フィールド全部の合計は 100% を越える可
能性もあります。
%mem プロセスで使われている実メモリのパーセンテージです。
flags インクルードファイル <sys/proc.h> でプロセスに定義されたフラグ
です。
P_ADVLOCK 0x00001 プロセスは POSIX 提案ロックを保持し
ている
P_CONTROLT 0x00002 制御端末を持っている
P_INMEM 0x00004 メモリに読み込まれている
P_NOCLDSTOP 0x00008 子プロセスが停止しても SIGCHLD を送
らない
P_PPWAIT 0x00010 親プロセスが、子プロセスが
exec/exit するのを待っている
P_PROFIL 0x00020 プロファイル付きで実行された
P_SELECT 0x00040 select 中; wakeup/waiting は危険で
ある
P_SINTR 0x00080 sleep は割り込み可能
P_SUGID 0x00100 最後の実行以来、id 特権が設定されて
いる
P_SYSTEM 0x00200 システムプロセス: シグナルや stat
やスワップが無い
P_TIMEOUT 0x00400 sleep 中にタイムアウトした
P_TRACED 0x00800 デバッグプロセスはトレースされてい
る
P_WAITED 0x01000 デバッグプロセスは子プロセスを待っ
ている
P_WEXIT 0x02000 終了動作中
P_EXEC 0x04000 プロセスは exec で呼ばれた
P_OWEUPC 0x20000 次の ast プロセスが addupc() 呼び出
しの借り
P_SWAPPING 0x40000 プロセスはスワップされている
label プロセスの MAC ラベルです。
lim setrlimit(2) の呼び出しで指定される、メモリ使用量のソフトリミッ
トです。
lstart コマンドの実行が始まった正確な時刻を、 strftime(3) に記述された
``%c'' フォーマットで表示します。
lockname プロセスが現在ブロックされているロックの名前です。名前が不正ま
たは未知の場合、 ``???'' が表示されます。
mwchan プロセスが通常のブロック状態ではイベント名であり、プロセスが
ロックでブロックされている場合にはロックの名前です。詳細は、
キーワード wchan と lockname を参照してください。
nice プロセススケジューリングにおける増加値です (setpriority(2) 参
照)。
rss プロセスの実メモリ(常駐分)の大きさ(1024バイト単位)です。
start コマンドが開始された時間です。コマンドが開始されたのが 24 時間
以内なら、開始時刻は strftime(3) で記述された ``%l:ps.1p''
フォーマットで表示されます。コマンドが開始されたのが 7 日以内な
ら、開始時刻は ``%a6.15p'' フォーマットで表示されます。さもなく
ば、開始時刻は ``%e%b%y'' フォーマットで表示されます。
state プロセスの状態を文字の列で表示します。例えば、 ``RWNA'' の最初
の文字は、プロセスが runnable 状態であることを示しています。
D プロセスはディスク (あるいは他の割り込み不可能な短期間
の) 待ち状態です。
I プロセスは idle 状態 (20 秒以上 sleep している) です。
J プロセスは jail(2) 中のものです。牢屋のホスト名は
`/proc/<pid>/status' に記述されています。
R プロセスは runnable 状態です。
S プロセスは 20 秒未満の sleep 状態です。
T プロセスは stop している状態です。
Z プロセスは死んでいる状態 (``ゾンビ'') です。
さらにこの後に文字があれば、さらなる状態情報を示します。
+ プロセスはその制御端末のフォアグラウンドプロセスグルー
プに属しています。
< プロセスは CPU のスケジュール優先度が上げられています。
> プロセスはメモリ要求に対するソフトリミットが指定されて
おり、現在そのリミットを越えています。このようなプロセ
スは (必然的に) スワップされていません。
A プロセスはランダムなページ置換 ( madvise(2) における
MADV_RANDOM のことで、例えば、 lisp でのガーベージコレ
クション) を要求しました。
E プロセスは終了しようとしています。
L プロセスは実メモリ中にロックされたページ (例えば、raw
I/O 用) を持っています。
N プロセスは CPU スケジューリング優先度 ( setpriority(2)
参照) が下げられています。
S プロセスは FIFO ページ置換 ( madvise(2) における
MADV_SEQUENTIAL のことで、例えば、仮想記憶の多量のデー
タを順次アクセスする大規模画像処理プログラム) を要求し
ました。
s プロセスはセッションリーダです。
V プロセスは vfork(2) の間、一時中断されています。
W プロセスはスワップアウトされています。
X プロセスはトレースされているか、デバッグされています。
tt もしあれば、制御端末のパス名の省略形です。省略形は /dev/tty に
続く 3 文字か、コンソール場合の ``con'' です。もはやプロセスが
その制御端末に到達できない (即ち、revoke された) 場合、後に
``-'' が付きます。
wchan プロセスが待っているイベント (システム内のアドレス)。数字で表示
される時には、アドレスの最初の部分は削られてその結果が 16 進で
表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。
キーワード command には、すでに終了しているのに親がまだ wait してくれてい
ないプロセス(即ちゾンビ)は ``<defunct>'' と表示されます。終了しようとして
ブロックされているプロセスは ``<exiting>'' と表示されます。 ps ユーティリ
ティは、メモリやスワップ領域を検査して、プロセスが生成されたときのファイ
ル名や引数を推測します。この方法は、本質的に少々信頼できるものではなく、
プロセスはとにかくこの情報を破壊することができます。だから、表示されるコ
マンド名や引数をあまり信用しすぎてはなりません。一方、キーワード ucomm (
アカウンティング名) は信用できます。
キーワード
以下は有効なキーワードとその意味の全リストです。そのうちいくつかは別名が
あります。
%cpu cpu 使用率 (別名 pcpu)
%mem メモリ使用率 (別名 pmem)
acflag アカウンティングフラグ (別名 acflg)
command コマンド名と引数
cpu 短期間 cpu 使用係数 (スケジューリング用)
flags 16 進数のプロセスフラグ (別名 f)
inblk 総ブロック読み出し数 (別名 inblock)
jobc ジョブコントロール数
ktrace トレース中フラグ
label MAC ラベル
lim メモリ利用のリミット
logname プロセスを開始したユーザのログイン名
lstart 開始時刻
majflt 総ページフォールト数
minflt 総ページ再生数
msgrcv 総メッセージ受信数 (パイプ/ソケットからの読み込み)
msgsnd 総メッセージ送信数 (パイプ/ソケットへの書き込み)
lockname 現在ブロックされているロック (シンボル名)
mwchan 現在ブロックされているチャネルまたはロック
nice nice 値 (別名 ni)
nivcsw 総強制的コンテキストスイッチ数
nsigs 総シグナル受け入れ数 (別名 nsignals)
nswap 総スワップイン/スワップアウト数
nvcsw 総自発的コンテキストスイッチ数
nwchan wait チャネル (アドレスで表示)
oublk 総ブロック書き込み数 (別名 oublock)
paddr スワップアドレス
pagein ページイン数 (majflt と同じ)
pgid プロセスグループ番号
pid プロセス ID
poip 進行中のページアウト数
ppid 親プロセス ID
pri スケジューリング優先度
re 実メモリ常駐時間 (秒単位; 127 = 無限)
rgid 実グループ ID
rgroup グループ名 (rgid に基きます)
rlink run 行列における逆リンク (あるいは 0)
rss 常駐セットサイズ
rtprio 実時間優先度 (101 = 実時間プロセスではない)
ruid 実ユーザ ID
ruser ユーザ名 (ruid から得られたもの)
sess セッションポインタ
sig 遅延されたシグナル (別名 pending)
sigcatch 捕獲されたシグナル (別名 caught)
sigignore 無視されたシグナル (別名 ignored)
sigmask ブロックされたシグナル (別名 blocked)
sl sleep 時間 (秒単位; 127 = 無限)
start 開始時刻
state 記号でのプロセス状態 (別名 stat)
svgid setgid プログラムでの saved gid
svuid setuid プログラムでの saved uid
tdev 制御端末のデバイス番号
time ユーザ + システムの合計 cpu 時間 (別名 cputime)
tpgid 制御端末プロセスグループ ID
tsid 制御端末のセッション ID
tsiz テキストサイズ (K バイト単位)
tt 制御端末名 (2 文字の省略形)
tty 制御端末の完全な名前
uprocp プロセスポインタ
ucomm アカウンティングで使われるコマンド名
uid 実効ユーザ ID
upr システムコールから帰る時のスケジューリング優先度 (別名 usrpri)
user ユーザ名 (uid から得たもの)
vsz k バイト単位の仮想記憶サイズ (別名 vsize)
wchan wait チャネル (シンボル名で表示)
xstat 終了ステータスまたは stop ステータス (stop プロセスかゾンビプ
ロセスの時のみに有効)
環境変数
次の環境変数が ps の実行に影響します:
COLUMNS 設定されている場合、ユーザの好む出力幅をコラム数で指定します。デ
フォルトでは、 ps は自動的に端末幅を取得しようとします。
関連ファイル
/dev/kmem デフォルトのカーネルメモリデバイス
/dev/lomac lomac(4) KLD への問い合わせに使用するインタフェー
ス
/var/run/dev.db /dev 名前データベース
/var/run/kvm_kernel.db システム (カーネル) の名前リストデータベース
/boot/kernel/kernel デフォルトのシステムの名前リスト
/proc procfs(5) のマウントポイント
関連項目
kill(1), w(1), kvm(3), strftime(3), lomac(4), procfs(5), pstat(8),
sysctl(8), mutex(9)
歴史
ps コマンドは Version 4 AT&T UNIX に登場しました。
バグ
ps はシステムより速く実行できず、他のプロセスと同様にスケジュールされて実
行されるので、表示される情報は正確ではあり得ません。
FreeBSD 4.9 April 18, 1994 FreeBSD 4.9