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4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、全翻訳済み)
6.4-STABLE-K, 7.2-STABLE-K, 8.0-STABLE-K は現在、 作成中で日々更新されています。 最新の snapshots を元に作成しています。
PING(8) FreeBSD システム管理者マニュアル PING(8)
名称
ping - ICMP ECHO_REQUEST パケットをネットワーク上のホストへ送る
書式
ping [-AaDdfnoQqRrv] [-c count] [-i wait] [-l preload] [-M mask | time]
[-m ttl] [-P policy] [-p pattern] [-S src_addr] [-s packetsize]
[-t timeout] [-z tos] host
ping [-AaDdfLnoQqRrv] [-c count] [-I iface] [-i wait] [-l preload]
[-M mask | time] [-m ttl] [-P policy] [-p pattern] [-S src_addr]
[-s packetsize] [-T ttl] [-t timeout] [-z tos] mcast-group
解説
ping ユーティリティは、 ICMP の ECHO_REQUEST データグラムを用いて、指定し
たホストやゲートウェイからの ICMP ECHO_RESPONSE を引き出します。
ECHO_REQUEST データグラム (``ping'') には IP および ICMP ヘッダ、
``struct timeval'' 、パケットの残りを埋める適当な数の ``pad'' バイトが順
にあります。オプションは以下の通りです:
-A 聴覚モード。次のパケットを送信する前にパケットを受け取らないと、
ベル (ASCII 0x07) 文字を出力します。送信間隔よりも往復時間が長い
場合のために、未受信パケット数の最大値を増加させた場合のみ、それ
を越えて喪失したパケットがベルを鳴らします。
-a 聴覚モード。パケットを受け取った時に、出力にベル (ASCII 0x07) 文
字を含みます。このオプションは、別形式のオプションがある場合は無
視されます。
-c count
ECHO_RESPONSE パケットを count 回送出 (そして受信) してから終了し
ます。本オプションが指定されない場合、 ping は割り込まれるまで動
作を継続します。
-D フラグメント無しフラグを設定します。
-d 使用する socket に SO_DEBUG オプションを設定します。
-f ECHO_REQUEST ping を垂れ流します。パケットが返って来るとすぐ、も
しくは 100 分の 1 秒に 1 回のいずれか多い回数だけパケットを出力し
ます。 ECHO_REQUEST パケットを送るたびに ``.'' が表示され、
ECHO_REPLY パケットを受信するたびにバックスペースが表示されます。
これによりどれだけのパケットが欠落したのかをすばやく表示すること
ができます。スーパユーザのみ使用可能です このオプションはネット
ワークに非常に負荷をかけるので、注意して使用する必要があります。
-I interface
与えられたインタフェースアドレスに対して、マルチキャストパケット
を送ります。このフラグは、ping の宛先アドレスがマルチキャストアド
レスの場合だけに適用できます。
-i wait
wait で指定した秒数だけパケットの送出間隔を空けます。デフォルトで
は送出間隔は 1 秒です。より小さい値を指定できますが、 1 より小さ
い値を指定できるのはスーパユーザだけです。このオプションは -f オ
プションとは同時に指定できません。
-L マルチキャストパケットのループバックを抑制します。このフラグは、
宛先アドレスがマルチキャストアドレスの場合だけ適用できます。
-l preload
指定した preload 値だけ ECHO_REQUEST パケットを出来るだけ速く送信
し、通常の動作に戻ります。スーパユーザのみがこのオプションを使用
できます。
-M ICMP_ECHO の代りに ICMP_MASKREQ または ICMP_TSTAMP を使用します。
mask では、リモートマシンのネットマスクを表示します。
net.inet.icmp.maskrepl MIB 変数を設定すると、 ICMP_MASKREPLY が有
効になります。 time では、起点、受理、送信のタイムスタンプが表示
されます。
-m ttl 出力パケットの IP Time To Live を設定します。指定しないと、カーネ
ルは net.inet.ip.ttl MIB 変数の値を使用します。
-n 数値のみ出力します。ホストアドレスに対する名前を調べるようなこと
はしません。
-o 応答パケットを 1 個受け取ると、成功状態で終了します。
-P policy
policy は、ping セッションの IPsec ポリシを指定します。詳細につい
ては ipsec(4) と ipsec_set_policy(3) を参照してください。
-p pattern
送出するパケットを埋める ``pad'' バイトを指定します。 ``pad'' バ
イトは 16 バイトを上限とします。これはネットワーク上でデータ依存
の問題を診断するときに有効です。たとえば ``-p ff'' は全て 1 の送
出パケットを生成します。
-Q いくらか静かな出力にします。自己が行なった問い合わせに対しての応
答に含まれる ICMP エラーメッセージは表示されません。もともとは、
-v オプションがそのようなエラーを表示するために必要でしたが、 -v
オプションは全ての ICMP エラーメッセージを表示します。忙しい機械
上では、この出力は更に負荷になるでしょう。 -Q オプションを指定し
ないと、 ping は、自己の ECHO_REQUEST メッセージに起因する ICMP
エラーメッセージを表示します。
-q 出力を抑制します。開始時と終了時の要約行しか表示しません。
-R 指定ホストまでの到達経路を記録します。 ECHO_REQUEST パケット中に
RECORD_ROUTE オプションをつけ、返送パケット上の経路バッファを表示
します。IP ヘッダには経路を 9 個収める大きさしかないことに注意し
てください; 特定の宛先に対してパケットを経路づけるには、通常
traceroute(8) コマンドを使う方が良いでしょう。不正に偽ったパケッ
トによるなどしてしかるべき経路数よりも大くの経路が帰って来た場
合、 ping は経路リストを表示し、正しい位置にまで縮めます。多くの
ホストは RECORD_ROUTE オプションを無視するか捨てます。
-r 通常のルーティングテーブルを無視し、直接接続されているネットワー
ク上のホストに対して送信します。指定接続されたネットワーク上にホ
ストが存在しない場合には、エラーが返されます。このオプションは経
路情報を持たないインタフェースを経由してローカルホストに ping を
かけるのに用いられます (たとえばインタフェースが routed(8) によっ
てドロップされた後)。
-S src_addr
引き続いて指定する IP アドレスを、出力パケットの送信元アドレスと
して使用します。複数の IP アドレスを持つホストでは、このオプショ
ンを使用することにより、プローブパケットを送信するインタフェース
以外の送信アドレスを強制可能です。 IP アドレスがこのマシンのイン
タフェースアドレスではない場合、エラーが返され、送信は行われませ
ん。
-s packetsize
送出するデータのバイト数を指定します。デフォルトでは 56 バイトで
す。これは ICMP ヘッダデータの 8 バイトと合せて 64 ICMP バイトに
なります。スーパユーザのみ、デフォルト値より大きな値を指定可能で
す。
-T ttl マルチキャストパケットの IP 寿命時間 (Time To Live) を設定しま
す。このオプションは、宛先アドレスがマルチキャストアドレスの場合
だけ適用できます。
-t timeout
タイムアウトを、秒単位で指定します。タイムアウトすると、受信パ
ケット数にかかわらず ping が終了します。
-v 冗長出力を有効にします。 ECHO_RESPONSE 以外の受信 ICMP パケットも
表示されます。
-z tos 指定されたタイプのサービスを使用します。
問題の切り分けのために ping を用いるにはローカルインタフェースが up かつ
running であることを確認するため、まずローカルホスト上で実行します。その
後により遠くのホストやゲートウェイに ``ping'' します。経路周回時間 (round
trip time) と消失パケットの統計が計算されます。重複したパケットが受信され
た場合、そのパケットは消失パケットの計算には含まれませんが、経路周回時間
の統計の計算には使われます。指定されたパケットの数が送信され (受信され)
たとき、もしくはプログラムが SIGINT で終了した場合、簡単な要約が表示され
ます。要約は、送出したパケット数、受信したパケット数、そして経路周回時間
の最小/平均/最大/分散です。
ping が SIGINFO シグナル ( stty(1) に対する status 引数を参照) を受信した
場合、現時点で送信および受信されたパケット数、経路周回時間の最小/平均/最
大/分散を、標準エラー出力に書き込みます。
このプログラムは主にネットワークのテスト、計測、管理に用いられことを想定
しています。 ping はそれ自体ネットワークに負荷をかけるので、トラブルのな
いときや自動スクリプトで用いることは勧められません。
ICMP パケットの詳細
オプションなしの IP ヘッダは 20 バイトです。 ICMP ECHO_REQUEST パケットは
さらなる 8 バイトの ICMP ヘッダとそれに続く任意の大きさのデータからなって
います。この大きさは packetsize によって指定されます (デフォルトでは 56
バイトです)。このように受信した IP パケット内の ICMP ECHO_REPLY データ量
は常に指定されたデータ (ICMP ヘッダ) の大きさよりも 8 バイト大きくなりま
す。
データ領域が少なくとも 8 バイトあるとき、 ping は最初の 8 バイトを経路周
回時間の計算に用いるタイムスタンプを書くために用います。指定された pad の
大きさが 8 バイトより小さい場合経路周回時間は得られません。
重複パケットと障害パケット
ping ユーティリティは重複パケットと障害パケットを報告します。重複パケット
はユニキャストアドレスに対しては起こるはずのないものですが、リンク層での
不適切な再送信によって引き起こされるようです。重複は様々な状況で起こる可
能性があります。低いレベルの重複の存在は必ずしも警告にならないかもしれま
せんが、よい兆候ではありません。ブロードキャストもしくはマルチキャストア
ドレスに ping する時には、重複が起こることが期待されます。実際に重複する
のではなく、異ったホストから同じ要求に対して応答が行われからです。
障害を受けたパケットは明らかに重大な警告です。多くの場合、 ping パケット
の経路のどこか(ネットワーク内かホスト内)のハードウェアの故障が考えられま
す。
異なったデータパターンの試行
(インター)ネットワーク層はデータ部分に含まれるデータによってパケットの扱
いを変えません。不幸にもデータ依存性の問題がネットワークに侵入し長い間検
知されないままとなる可能性が知られています。多くの場合、問題を引き起こす
特殊なパターンはたとえば全部 1 や全部 0 のようなもの、あるいは右端以外が
0 であるような十分な ``遷移'' を持たないものです。コマンドラインで(たとえ
ば) 全部 0 のデータパターンを指定するだけでは不十分かもしれません。なぜな
ら問題のパターンはデータリンク層にあり、コマンドラインで指定したものとコ
ントローラが送信するものとの間の関係は複雑だからです。
このことはデータ依存性が問題となるとき、それを見付けるために多くのテスト
をしなければならないということを意味します。運がよければ、あるネットワー
クを通して送れない、あるいは同じような長さのファイルよりもずっと長時間か
かるファイルを見付けることができるかもしれません。この場合、そのファイル
を調べ繰り返し現われるパターンを ping の -p オプションを使ってテストでき
ます。
TTL の詳細
IP パケットの TTL 値はパケットが捨てられずに通過できる IP ルータの最大数
を表わします。今のところインターネット上の各ルータは TTL フィールドをちょ
うど 1 だけ減らすと期待できます。
TCP/IP の仕様では TCP パケットの TTL フィールドを 64 にすべきと推奨してい
ますが、多くのシステムはもっと小さい値を用いています (4.3BSD では 30、
4.2BSD では 15 を用いています)。
このフィールドに許される最大値は 255 です。そして多くの UNIX システムでは
ICMP ECHO_REQUEST パケットの TTL フィールドを 255 にしています。これが
(ping) は出来るのに telnet(1) や ftp(1) で入れないホストが発生する理由で
す。
通常 ping は受け取ったパケットの ttl 値を出力します。リモートシステムが
ping パケットを受け取るとき、その応答における TTL フィールドに関し以下の
3 つのうちの 1 つを行なうことができます。
+o 変更しない;これは 4.3BSD-Tahoe リリース前の BSD システムが行なってい
たことです。この場合、受け取ったパケット中の TTL 値は 255 から周回経
路におけるルータの数を引いた数です。
+o 255 にセットする; これは現在の BSD システムが行なっていることです。こ
の場合、受け取ったパケット中の TTL 値は 255 から、リモートシステム か
ら ping しているホスト までの経路におけるルータの数を引いた数となりま
す。
+o ある他の値にセットする。マシンによっては 30 あるいは 60 のような TCP
パケットで用いるのと同じ値を ICMP パケットに使います。また全く異なる
値を用いるマシンもあるかもしれません。
戻り値
ping ユーティリティは、指定した host から少なくとも 1 回の応答を受信した
場合、終了値 0 を返します; 送出は成功したものの応答を受信できない場合は 2
を返します; エラーが発生した場合は、他の値 (<sysexits.h> が返されます。
関連項目
netstat(1), ifconfig(8), routed(8), traceroute(8)
歴史
ping ユーティリティは 4.3BSD から登場しました。
作者
オリジナルの ping ユーティリティは、 Mike Muuss が US Army Ballistics
Research Laboratory にて記述しました。
バグ
多くのホストやゲートウェイは、 RECORD_ROUTE オプションを無視します。
最大IPヘッダ長は、 RECORD_ROUTE オプションを付加するには小さ過ぎます。し
かしながら、これについては出来ることは多くありません。
ping を垂れ流しにするのは、一般に勧められません。特にブロードキャストアド
レスに対して ping の垂れ流しを行なうのは、きちんと条件を整えた場合におい
てのみにとどめるべきです。
FreeBSD 4.9 October 2, 2002 FreeBSD 4.9