日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、全翻訳済み)
6.4-STABLE-K, 7.2-STABLE-K, 8.0-STABLE-K は現在、 作成中で日々更新されています。 最新の snapshots を元に作成しています。
PASSWD(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル PASSWD(1)
名称
passwd, yppasswd - ユーザのパスワードを変更する
書式
passwd [-l] [user]
yppasswd [-l] [-y] [-d domain] [-h host] [-o]
解説
passwd ユーティリティは、ユーザの local, Kerberos, NIS パスワードを変更し
ます。ユーザがスーパユーザでない場合、 passwd は最初に現在のパスワードを
求め、正しいパスワードが入力されない場合には処理を停止します。
新規パスワード入力時、パスワードは表示されません。通りがかりの人にパス
ワードを見られることを避けるためです。 passwd ユーティリティは、タイプミ
スを検出するため、2 度新規パスワード入力を求めます。
新しいパスワードは、少なくとも 6 文字以上 (ユーザのログインクラスに対する
login.conf(5) の ``minpasswordlen'' 設定が優先します) で、アルファベット
だけにならないようにすべきです。パスワードの最大文字数は、 _PASSWORD_LEN
(現在は 128 文字) より短いことが必要です。
新規パスワードは大文字と小文字を混合して含む必要があります (ユーザのログ
インクラスに対して login.conf(5) の ``mixpasswordcase'' の設定を使用する
ことで、上書き可能です)。小文字だけのパスワードのみ許可可能な場合に、小文
字パスワードを許すと有用でしょう。例えば Windows クライアントを認証するた
めに Samba を使用する場合が、該当します。他のすべての場合、数字、大文字、
メタ文字が推奨されます。
新しいパスワードが確認されたら passwd は新しいパスワードを Kerberos 認証
ホストに伝えます。
次のオプションを使用可能です:
-l Kerberosデータベースではなく、ローカルマシンのパスワードだけを変
更します。ローカルマシンのパスワードだけを変更する場合は、
pwd_mkdb(8) がパスワードデータベースの更新に使われます。
ローカルまたは NIS パスワードを変更する場合、ユーザのログインクラスの
``passwordtime'' ケーパビリティに基づき、次にパスワードを変更すべき日付が
設定されます。
別のユーザの Kerberos パスワードを変更するには、 kinit(1) を実行してか
ら、 passwd を実行する必要があります。スーパユーザがローカルマシンのパス
ワードを修正するときにかぎり、現在のパスワードの入力は不要です。
NIS との相互作用
passwd ユーティリティは NIS のサポートが組み込まれています。もしユーザ名
が NIS のパスワードデータベースの中にあり、ローカルにはない場合、 passwd
は自動的に ``yppasswd'' に切り替わります。指定されたユーザ名がローカルの
パスワードデータベースにも、 NIS のパスワードマップにも存在しない場合、
passwd はエラーを返します。
NIS のパスワードを変更するとき、非特権ユーザは確認のために現在のパスワー
ドの入力を求められます ( rpc.yppasswdd(8) デーモンはいかなる変更でも NIS
パスワードマップに加える前に現在のパスワードの入力を求めます)。この制限は
スーパユーザにも適用されますが、大きな例外があります。 NIS マスタサーバの
スーパユーザはパスワードの確認が省略されるのです。したがって、NIS マスタ
サーバのスーパユーザは、すべてのユーザの NIS パスワードを無制限に変更でき
ます。しかし、NIS クライアントや NIS スレーブサーバのスーパユーザは変更に
パスワードが必要です。
以下のオプションは NIS のためのものです:
-y passwd は強制的に NIS 用になります。
-l NIS が有効な場合に passwd を強制的にローカル用にします。このフラ
グは同じログイン名で NIS のユーザとローカルなユーザが存在するとき
に、 ``ローカルユーザの'' パスワードエントリを変更するために使わ
れます。例えば、システム用の bin や daemon といった ``場所取り''
エントリは NIS パスワードマップとローカルユーザデータベースの両方
に存在することが、よくあります。この場合デフォルトでは passwd は
NIS のパスワードを変更しようとします。 NIS ではなくローカルのパス
ワードを変更するとき -l を使います。
-d domain
NIS パスワードを変更するとき、ドメイン名を指定します。デフォルト
で passwd は、システムのデフォルトドメイン名を使います。このフラ
グは主に NIS マスタサーバのスーパユーザが使用するものです。一つの
NIS マスタサーバが複数のドメインを扱っている場合や、NIS マスタ
サーバではドメイン名が設定されていない (NIS サーバは必ずしもクラ
イアントになる必要はありません) 場合に、 passwd コマンドがどのド
メインを扱うのかを指定する必要があります。
-h host
NIS サーバの名前を指定します。このオプションを -d オプションと共
に用いることで、非ローカルな NIS サーバ上の NIS パスワードを変え
ることが出来ます。 -d オプションでドメイン名を指定し、 NIS マスタ
サーバの名前が決定できない (おそらく、ローカルのドメイン名が設定
されていないため) ときには、 NIS マスタサーバは、 ``localhost''
であると仮定されます。このサーバ名を -h で指定することが出来ま
す。指定するホスト名は NIS マスタサーバでなくても構いません。 NIS
マスタサーバ名はドメイン内の NIS (マスタもしくはスレーブ) サーバ
に問い合わせることで決定されるので、スレーブサーバを指定しても構
いません。
-o NIS マスタサーバにおいて、スーパユーザの確認を省略しません。
'old' モードにします。このフラグはあまり実用的ではありませんが、
パスワードのテストに使うことが出来ます。
関連ファイル
/etc/master.passwd パスワードのマスタファイル
/etc/passwd Version 7 形式のパスワードファイル
/etc/passwd.XXXXXX パスワード変更時に作られるテンポラリファイル
/etc/login.conf ログインクラスケーパビリティデータベース
/etc/auth.conf 認証サービスの設定
関連項目
chpass(1), kerberos(1), kinit(1), login(1), login.conf(5), passwd(5),
kpasswdd(8), pwd_mkdb(8), vipw(8)
Robert Morris and Ken Thompson, UNIX password security.
注
yppasswd は実際には passwd へのリンクです。
歴史
passwd コマンドは Version 6 AT&T UNIX から登場しました。
FreeBSD 4.9 June 6, 1993 FreeBSD 4.9