日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、全翻訳済み)
6.4-STABLE-K, 7.2-STABLE-K, 8.0-STABLE-K は現在、 作成中で日々更新されています。 最新の snapshots を元に作成しています。
PAM(8) PAM Manual PAM(8)
名称
PAM - プラグ可能認証モジュール群
書式
/etc/pam.conf
解説
本 マニュアルの目的は、 PAM のクイックイントロダクションで
す。更なる情報は、 Linux-PAM system administrators' guide
を御覧ください。
PAM は、システム上でアプリケーション (サービス) の認証作業
を行うライブラリシステムです。本ライブラリは、一般的な不変
のインタフェース (アプリケーションプログラミングインタフェ
ース - API) を提供します。 (login(1) や su(1) のような) 特
権 許可プログラムがこの API に従うことで、標準の認証作業を
遂行するようになります。
PAM アプローチの基本的な特徴は、認証作業の性質を動的に設定
可能とすることです。言い換えると、個々のサービス提供アプリ
ケーションがユーザを認証する方法を、システム管理者は自由に
選 択 で き ま す。この動的設定は、単一の PAM 設定ファイル
/etc/pam.conf の内容で設定されます。また、ディ レ ク ト リ
/etc/pam.d/ に個々の設定ファイルを置くことで、設定を行うこ
ともできます。 この ディ レ ク ト リ が あ る と PAM は
/etc/pam.conf を無視します。
こ の マニュアルが対象とするシステム管理者にとっては、 PAM
ライブラリの内部動作を理解することは最重要ではありません。
理解すべき重要なことは、設定ファイルがアプリケーション (サ
ービス) と実際に認証作業を行うプラグ可能認証 モ ジュ ー ル
(PAM) との間の接続を 定義することです。
PAM は、 認証作業を次の 4 個の独立した管理グループに分割し
ます: account management (アカウント管理); authentication
management ( 認証管理); password management (パスワード管
理); session management (セッション管理)。 (設定ファイルで
グループを表すために使用する短縮形を目立たさせています。)
簡単に言うと、これらのグループは、それぞれ、ある制限された
サービスに対する典型的なユーザ要求が持つ、異なった側面の面
倒をみています。
account - アカウント証明型のサービスを提供します。「ユーザ
のパスワードが期限切れになったか?」「このユーザは、要求す
るサービスにアクセスを許されているか?」といった事柄を扱い
ます。
authentication - ユーザが名乗っている人物本人であること を
確 定 します。この確定は、通常は、ユーザが満すべき「挑戦 -
応答」の要求で実現されます。例えば「あなたが名乗っているそ
の 人 本 人 であるなら、あなたのパスワードを入力してくださ
い。」が該当します。全部の認証がこの型であるわけではなく、
( スマートカードや生物測定学デバイスなどを使用する) ハード
ウェアベースの認証方法があり、適切なモジュールを使用するこ
とで、より標準的な認証アプローチをシームレスに置き換え可能
です - これが PAM の柔軟性です。
password - このグループの責任は、認証機構を更新すること で
す。このようなサービスは auth グループのサービスと強く結び
付いているのが普通です。認証機構によっては、自己の更新をこ
の機能に任せているものがあります。標準の UN*X のパスワード
ベースのアクセスは、明らかな例です。「代わりのパスワードを
入力してください。」がこれに該当します。
session - このグループの仕事は、サービス提供の前後に実行さ
れるべきことをカバーします。このような作業には、認証記録の
維持と、ユーザのホームディレクトリのマウントが含まれます。
開始時と終了時にユーザが利用可能なサービスに影響を与えるモ
ジュ ールへのフックを提供するので、 session 管理グループは
重要です。
設定ファイル
PAM を意識した特権許可アプリケーションは、開始時に PAM-API
への取り付けを起動します。この起動により多くの作業が行われ
ますが、最重要事項は設定ファイル /etc/pam.conf の読み込 み
で す。これは、 /etc/pam.d/ ディレクトリの内容であることも
あります。
これらのファイルは、このサービスが要求する認証作業を 行 う
PAM の一覧と、個々の PAM が失敗したときの PAM-API の適切な
動作の一覧をリストします。
/etc/pam.conf 設定ファイルの文法は次の通りです。ファイルは
ルールのリストから構成されます。個々のルールは普通は単一行
ですが、 `\<LF>' で行末をエスケープすることで複数行に渡 る
こ とが可能です。コメントは、前に `#' マークを置き、行末ま
で続きます。
各ルールは、空白で区切ったトークンの集合です。最初の 3 つ
は大文字小文字を区別します:
service type control module-path module-arguments
/etc/pam.d/ ディ レ クトリ中のファイルの文法は、 service
フィールドが無い以外は同じです。この 場 合、 service は
/etc/pam.d/ ディレクトリ中のファイルの名前です。このファイ
ル名は小文字であることが必要です。
PAM の重要機能は、ある認証作業用に多くの PAM のサービス を
組 合 せ る目的で、多くのルールを 積み重ね可能ということで
す。
service は、普通は、対応するアプリケーションの親しみのある
名前です。 login や su は良い例です。 service 名 other は
デフォルトルールを与えるために予約されています。現在のサー
ビスに関して言及する行のみが (そのような行が存在しない場合
は other エントリが)、指定したアプリケーションに関連付けら
れます。
type は、そのルールに対応する管理グループです。後続するモ
ジュールをどの管理グループに関連付けるべきかを指定するため
に 使用されます。有効なエントリは account; auth; password;
session です。これらのトークンの意味は前述してあります。
第 3 のフィールド control は、PAM-API がこの認証作業に失敗
し たときにどうすべきかを示します。有効な control の値は次
の通りです。 requisite - この PAM が失敗すると、認証処理は
即ちに終了します; required - この PAM が失敗すると、究極的
には PAM-API は失敗を返しますが、それはこの (service お よ
び type の) 積み重なっているモジュールの残りが呼び出された
あとです; sufficient - この種のモジュールが成功すると、 モ
ジュ ー ル の 積 み 重ねの認証条件を満します (これより前の
required モジュールが失敗していた場合、このモジュールの 成
功 は 無視されます); optional - この service+type に関連付
けられているモジュールの積み重ねにおける唯一のモジュールで
ある場合のみ、このモジュールの成否は意味を持ちます。
module-path - アプリケーションが使用する PAM の完全なファ
イル名です。
module-arguments - 空白で区切られたトークンのリス ト で あ
り、 指 定 した PAM の特定の動作を修正するために使用可能で
す。引数については、個々のモジュールについて記述されている
でしょう。
関連ファイル
/etc/pam.conf - 設定ファイル。
/etc/pam.d/ - PAM の設定ディレクトリ。本ディレクトリが存在
する場合、 /etc/pam.conf ファイルは無視されます。
/usr/lib/libpam.so.X - 動的ライブラリ。
/usr/lib/pam_*.so - PAM。
エラー
ライブラリの PAM システムが発生する典型的なエラーは、 sys-
log(3) に書き込まれます。
準拠
DCE-RFC 86.0, October 1995.
現 在 DCE-RFC 委員会で検討されている追加機能も含まれていま
す。
バグ
知られているものはありません。
関連項目
システム管理者用、 モジュール開発者用、 アプリケーション開
発者用の、3 つの Linux-PAM ガイド。
PAM 0.56 1997 Feb 9 PAM(8)