日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、全翻訳済み)
6.4-STABLE-K, 7.2-STABLE-K, 8.0-STABLE-K は現在、 作成中で日々更新されています。 最新の snapshots を元に作成しています。
NETSTAT(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル NETSTAT(1)
名称
netstat - ネットワークの状態を表示する
解説
netstat コマンドは、ネットワークに関連したさまざまなデータ構造の情報を、
シンボル表記を交えて表示します。出力の形式は様々あり、指定したオプション
によって変わります。
netstat [-AaLnSW] [-f protocol_family | -p protocol] [-M core]
[-N system]
各ネットワークプロトコル、または特定の protocol_family あるいは単
一の protocol についてアクティブなソケット (プロトコル制御ブロッ
ク) の一覧を表示します。 -A も指定された場合、ソケットに結び付け
られたプロトコル制御ブロック (PCB) のアドレスを表示します。デバッ
グ用に使用します。 -a も指定された場合、すべてのソケットを表示し
ます。通常はサーバプロセスに使用されているソケットは表示しませ
ん。 -L も指定された場合、様々な listen 待ち行列の大きさを表示し
ます。 1 番目の数は、受け付けられなかった接続数です。 2 番目の数
は、受け付けられなかった不完全な接続数の合計です。 3 番目の数は、
待ち行列に繋がれた接続の最大数です。 -S も指定された場合、 (-n と
同じように) ネットワークアドレスを数字で表示しますが、ポートはシ
ンボル表記で表示します。
netstat -i | -I interface [-abdnt] [-f address_family] [-M core]
[-N system]
自動設定されているすべてのネットワークインタフェースまたは単一の
interface の状態を表示します (システムに静的に組み込まれていても
ブート時に存在していないインタフェースは表示されません)。インタ
フェース名の後の (``*'') は、そのインタフェースが ``down'' してい
ることを意味します。 -a も指定された場合、各イーサネットインタ
フェースおよび各 IP インタフェースアドレスについて、現在使用され
ているマルチキャストアドレスが表示されます。マルチキャストアドレ
スは、各々対応するインタフェースアドレスに続いて別個の行に表示さ
れます。 -b も指定された場合、入出力したバイト数を表示します。 -d
も指定された場合、取りこぼしたパケット数を表示します。 -t も指定
された場合、watchdog タイマの内容を表示します。 -W も指定された場
合、フィールド幅を広くしてインタフェース名を表示します。
netstat -w wait [-I interface] [-d] [-M core] [-N system]
すべての設定済みネットワークインタフェースまたは単一の interface
上のパケットトラフィックに関する情報を wait 秒間隔で表示します。
-d も指定された場合、取りこぼしたパケット数も表示します。
netstat -s [-s] [-z] [-f protocol_family | -p protocol] [-M core]
[-N system]
各ネットワークプロトコル、または特定の protocol_family あるいは単
一の protocol に対して、システム全体の統計情報を表示します。 -s
が繰り返された場合、値が 0 のカウンタは省略されます。 -z も指定さ
れた場合、統計情報を表示した後リセットします。
netstat -i | -I interface -s [-f protocol_family | -p protocol] [-M core]
[-N system]
各ネットワークプロトコル、または特定の protocol_family あるいは単
一の protocol に対して、インタフェースごとの統計情報を表示しま
す。
netstat -m [-M core] [-N system]
メモリ管理ルーチン (mbuf(9)) によって記録されている統計情報を表示
します。ネットワークは、独自にメモリバッファを確保しています。
netstat -r [-AanW] [-f address_family] [-M core] [-N system]
全て、または指定した address_family に関するルーティングテーブル
を表示します。 -A も指定されていた場合、内部 Patricia 木構造の内
容を表示します。デバッグ用に使用します。 -a も指定されていた場
合、プロトコル複製されたルート (親ルートを RTF_PRCLONING すること
によって生成されたルート) を表示します。通常これらのルートは表示
されません。 -W も指定されていた際には、各ルートの path MTU と、
広いフィールド幅のインタフェース名を表示します。
netstat -rs [-s] [-M core] [-N system]
ルーティングの統計情報を表示します。 -s が繰り返された場合、値が
0 のカウンタは省略されます。
netstat -g [-W] [-W] [-f address_family] [-M core] [-N system]
マルチキャスト (グループアドレス) ルーティングに関連した情報を表
示します。デフォルトでは、IP マルチキャスト仮想インタフェースおよ
びルーティングテーブルを表示します。
netstat -gs [-s] [-f address_family] [-M core] [-N system]
マルチキャストルーティングの統計情報を表示します。 -s が繰り返さ
れた場合、値が 0 のカウンタは省略されます。
いくつかのオプションは共通の意味で使えます。
-f address_family, -p protocol
指定された address_family または単一の protocol に関するレコードの
みを表示します。以下のアドレスファミリまたはプロトコルが指定できま
す。
ファミリ プロトコル
inet (AF_INET) bdg, divert, icmp, igmp, ip, ipsec,
pim, tcp, udp
inet6 (AF_INET6) bdg, icmp6, ip6, ipsec6, rip6, tcp, udp
pfkey (PF_KEY) pfkey
atalk (AF_APPLETALK) ddp
netgraph, ng (AF_NETGRAPH) ctrl, data
ipx (AF_IPX) ipx, spx
unix (AF_UNIX)
link (AF_LINK)
このプログラムは protocol が不明であったり対応する統計ルーチンが存
在しなかったりした場合には文句を言います。
-M デフォルトで使用される /dev/kmem の代わりに指定した core から、ネー
ムリストに関連する各値を取り出します。
-N システムが起動されたカーネルイメージのかわりに、指定したシステムか
らネームリストを取り出します。
-n ネットワークアドレスを数字で表示します。通常、 netstat コマンドは、
ネットワークアドレスとポートを可能な限り解決してシンボル表記で表示
しようとします。
-W ある表示において、欄が溢れる場合でも、アドレスを縮めません。
デフォルトのアクティブソケット表示では、ローカルおよびリモートアドレス、
送受信キューのサイズ(バイト単位)、プロトコル、そしてプロトコルの内部状態
がそれぞれ表示されます。アドレス形式については、 ``host.port'' もしくは、
ソケットのアドレスがネットワーク単位でしか特定できない場合には
``network.port'' という形式が採用されます。ホストもしくはネットワークアド
レスがデータベース hosts(5) や networks(5) の内容にしたがって変換可能であ
る場合、各アドレスはシンボル表記で表示されます。このような変換が不可能な
場合、もしくは -n オプションが指定された場合には、アドレスはアドレスファ
ミリに従って数値で表示されます。インターネット IPv4 の ``ドット形式'' に
ついてさらに知りたい場合には、 inet(3) を参照して下さい。特にアドレスが指
定されてない場合や、アドレスが ``ワイルドカード'' 指定されている場合に
は、その部分のアドレスやポート番号のところには ``*'' が表示されます。
インタフェース表示では、パケット転送、エラー、コリジョンに関する累積統計
情報を見ることができます。また、インタフェースのネットワークアドレスおよ
び最大転送可能ユニットサイズ (``mtu'') も見ることができます。
ルーティングテーブル表示では、利用可能なルートとその状態が表示されます。
各ルートは、到達先ホストもしくはネットワークと、パケットの転送 (forward)
に使用されるゲートウェイから成ります。フラグフィールドは、ルートに関する
情報の集合が表示されます。フラグフィールドの個別のフラグに関する内容は、
route(8) および route(4) でより詳細に論ざれています。表示される文字とフラ
グの間の対応は以下の通りです。
1 RTF_PROTO1 プロトコル特有のルーティングフラグ #1
2 RTF_PROTO2 プロトコル特有のルーティングフラグ #2
3 RTF_PROTO3 プロトコル特有のルーティングフラグ #3
B RTF_BLACKHOLE パケットを破棄 (更新中)
b RTF_BROADCAST ブロードキャストアドレスを表現するルート
C RTF_CLONING 使用時にルートを新たに生成する
c RTF_PRCLONING 使用時にプロトコル特有のルートを新たに生成する
D RTF_DYNAMIC (リダイレクトによって) 動的に生成される
G RTF_GATEWAY ゲートウェイ等による中継を必要としている到達先
H RTF_HOST ホストエントリ (これ以外はネットワーク)
L RTF_LLINFO リンクアドレスへ変換できるプロトコル
M RTF_MODIFIED (リダイレクトによって) 動的に変更される
R RTF_REJECT 到達不可能なホストもしくはネットワーク
S RTF_STATIC 手動で追加された
U RTF_UP 使用可能ルート
W RTF_WASCLONED クローンした結果として作成されたルート
X RTF_XRESOLVE 外部の daemon がプロトコルからリンクアドレス変換を
行なう
直接到達可能なルートは、ローカルホストにアタッチされた各インタフェースご
とに生成されます。このようなエントリのゲートウェイフィールドは、対外イン
タフェースのアドレスを表します。 refcnt フィールドは、使用されているルー
トの現在数を示します。コネクション指向のプロトコルは、通常、コネクション
の間中単一のルートを保持します。他方で、コネクションレス型のプロトコル
は、同じ到達先に対してパケットを送る場合にも、新たにルートを確保します。
use フィールドは、そのルートを通って送られたパケット数を表示します。イン
タフェースエントリは、そのルート用に用いられるネットワークインタフェース
を表示します。
netstat が -w オプションと wait インターバル引数を与えられて起動された場
合、ネットワークインタフェースに関連した統計情報を定期的に表示します。ほ
とんど使われませんが、オプション指定なしで数字だけを netstat の引数として
指定することもでき、本オプションと同様の動作をさせることができます。しか
し、この使い方は以前との互換性のためにのみ存在します。デフォルトでは、本
表示はすべてのインタフェースについてのサマリ情報からなります。 -I オプ
ションを用いることで、特定のインタフェースの情報を表示させることが可能で
す。
関連項目
fstat(1), nfsstat(1), ps(1), sockstat(1), inet(4), route(4), unix(4),
hosts(5), networks(5), protocols(5), services(5), iostat(8), route(8),
trpt(8), vmstat(8), mbuf(9)
歴史
netstat コマンドは、 4.2BSD にはじめて登場しました。
IPv6 サポートは WIDE/KAME プロジェクトが追加しました。
バグ
エラーの概念については、定義が間違っています。
FreeBSD 4.9 September 7, 2001 FreeBSD 4.9