日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.2-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K は、全翻訳済み)
6.4-STABLE-K, 7.2-STABLE-K, 8.0-STABLE-K は現在、 作成中で日々更新されています。 最新の snapshots を元に作成しています。
AMD(8) FreeBSD システム管理者マニュアル AMD(8)
名称
amd - 自動マウントファイルシステム
書式
amd -H
amd [-F conf_file]
amd [-nprvHS] [-a mount_point] [-c duration] [-d domain] [-k kernel-arch]
[-l logfile] [-o op_sys_ver] [-t timeout.retransmit] [-w interval]
[-x log-option] [-y YP-domain] [-C cluster-name] [-D option]
[-F conf_file] [-O op_sys_name] [-T tag] [directory mapname [-map-
options]] ...
解説
amd は、ファイルシステムがアクセスされたときに自動的にそのファイルシステ
ムをマウントするデーモンです。マウントされたファイルシステムは、アクセス
がなければ自動的にアンマウントされます。
amd は、自分自身をNFSサーバとして、指定された directory に結び付けます。
その指定ディレクトリ内でのファイルアクセスは amd によって処理されます。
amd は、 mapname で定義されたマップを使って、あるディレクトリにどのファイ
ルシステムを割り当てるかを決定します。一般に mapname は、ホスト名やファイ
ルシステムの情報、マウントオプションから構成されます。
前述の最初の形式では、 amd は短いヘルプ文字列を表示します。第 2 の形式で
は、オプションを指定しないか、 -F が使用されると、 amd は設定パラメータを
ファイル conf_file から読み込みます。設定ファイルのデフォルトは
/etc/amd.conf です。最後の形式についてはここから記述します。
オプション
-a temporary-directory
実際にファイルシステムをマウントする位置を指定します。デフォルト
は /.amd_mnt です。
-c duration
ディレクトリが使われないときに、探索に使われた名前をキャッシュし
て保持する秒数を指定します。デフォルトは5分です。
-d domain
ローカルドメイン名を指定します。もしこのオプションが与えられなけ
れば、ドメイン名はホスト名から決定されます。
-k kernel-arch
カーネルアーキテクチャを指定します。これは単に ${karch} セレクタ
を指定するだけです。
-l logfile
マウントおよびアンマウントのイベントを記録するログファイルを指定
します。もし、 logfile が ``syslog'' という文字列なら、ログメッ
セージは syslog(3) によってシステムログデーモンに送られます。デ
フォルトの syslog ファシリティは LOG_DAEMON です。変更したい場合
は、ログファイル名の後にコロンで区切って、その名前を付けてくださ
い。例えば、 logfile が文字列 ``syslog:local7'' である場合、 amd
は、 syslog(3) の LOG_LOCAL7 ファシリティを使用してログを取ります
(ただしシステムに本ファシリティが存在する場合)。
-n ホスト名を正規化します。${rhost}で参照される名前は、使われる前に
ホストデータベースに関連づけて正規化されます。これは、エイリアス
を ``公式 (official)'' ホスト名に変換する効果があります。
-o op_sys_ver
組み込まれているオペレーティングシステムバージョン番号を上書きし
ます。後方互換性のために、組み込みのバージョン番号が望ましくない
場合に有用です。例えば、組み込みのバージョン番号が ``2.5.1'' の場
合、 ``5.5.1'' で上書きして、後者を意識して書いた古いマップを使用
することができます。
-p プロセスIDを表示します。 amd のプロセス ID を標準出力に出力して、
ファイルに保存することができます。
-r 存在するマウントをリスタートします。 amd はマウントファイルテーブ
ルをスキャンして、現在マウントされているファイルシステムを判断し
ます。ファイルシステムが自動マウントされたものであれば、 amd は、
その情報を継承します。
-t timeout.retransmit
NFS/RPC のリトライの間隔、すなわち NFS タイムアウト間隔を、 10 分
の 1 秒単位で指定します (UDP のみ)。デフォルト値は 0.8 秒です。2
番目の値は再送カウンタを変更します。デフォルト値では 11 回の再送
です。カーネルは、両方の値を使用して amd と通信します。どちらか一
方か、両方の値が設定されていなければ、適当なデフォルト値が設定さ
れます。
amd は、カーネルの RPC 再送機構がマウントリトライの引き金となるこ
とに依存しています。これらのパラメータ値は、総合的なリトライ間隔
を変更します。間隔が長くなり過ぎると、対話応答が劣化します。間隔
が短くなり過ぎると、リトライが増え過ぎます。
-v バージョンを表示します。標準エラー出力に設定情報を表示します。
-w interval
キャッシュする時間を超えたファイルシステムのマウントを解除する時
間を秒単位で指定します。デフォルト値は2分です。
-x options
実行時に何をログに記録するかを指定します。 options には次のものを
コンマで区切って使用できます: fatal, error, user, warn, info,
map, stats, all。
-y domain
NIS マップをとってくる際に用いる NIS ドメインを指定します。デフォ
ルトはシステムのドメイン名です。このオプションは、NIS を動かして
いないときには無視されます。
-C cluster-name
代わりの HP-UX クラスタ名を指定します。
-D option
デバッグオプションの種類を選択することができます。 option の頭に
no をつけると、そのオプションの逆の影響を与えます。オプションは並
べて指定することができます。もっとも役に立つのは all です。
-D はデバッグのときにだけ使うものであるため、ここでは他のオプショ
ンについては説明しません。サポートされているオプションは -v オプ
ションで表示されますが、詳細はソースコードに記述されています。
-F conf_file
使用する amd 設定ファイルを指定します。ファイル形式については
amd.conf(5) を参照してください。この設定ファイルの用途は、コマン
ドラインにて多くのオプションをタイプする代りに、これらのオプショ
ンを指定することです。 amd.conf ファイルは、 amd が持つすべてのコ
マンドラインオプションに対するディレクティブと、設定ファイルに
よってのみ利用可能な多くの設定を含みます。本オプションで指定され
た設定ファイルは、他のオプションすべてが処理された後で処理されま
す。本オプションがコマンドラインのどこに置かれていたかは無関係で
す。
-H ヘルプと使用方法の文字列を表示します。
-O op_sys_name
組み込まれているオペレーティングシステム名を上書きします。後方互
換性のために、組み込みの名前が望ましくない場合に有用です。例え
ば、組み込みの名前が ``sunos5'' の場合、 ``sos5'' で上書きして、
後者を意識して書いた古いマップを使用することができます。
-S amd の走行中の実行可能ページをメモリにロックしません。 amd の性能
向上のために、 plock(3) コールをサポートするシステムでは amd プロ
セスをメモリにロック可能です。この場合、オペレーティングシステム
が必要に応じて amd プロセスをスケジュールしたり、ページアウトした
り、スワップする機会が減ります。 amd の性能は向上する傾向がありま
すが、 amd プロセスが使用するメモリを (他のプロセスが使えないよう
にして) 予約してしまうというコストとなります。この動作が望ましく
ない場合、 -S を使用します。
-T tag amd.conf(5) が使用するタグを指定します。タグが付いている全マップ
エントリが処理されます。タグが付いていないマップエントリは常に処
理されます。 tag 以外のタグが付いているマップエントリは処理されま
せん。
関連ファイル
/.amd_mnt
動的にファイルシステムがマウントされるディレクトリ
/etc/amd.conf
デフォルトの設定ファイル
警告
マウントマップを作成する場合には注意が必要です。
NFS ファイルシステム上のシンボリックリンクは、信じられないほど非効率的で
す。 NFS を実装した多くのシステムでは、シンボリックリンクの展開結果はカー
ネルがキャッシュせずに、 lookuppn (パス名変換)時にシンボリックリンクに出
会うたびに NFSサーバに対してRPCコールを行うようになっています。キャッシュ
をどこかに加えることによって、かなり大きな性能の向上が得られるはずです。
上手に実現したオートマウントシステムで symlink(2) を置き換えれば大きくス
ピードアップすることができますが、同時に多くのコンテキストスイッチも起こ
します。
amd のすべての機能を駆使できれば非常に便利ですが、それにはかなりの想像力
が必要になります。
関連項目
domainname(1), hostname(1), syslog(3), amd.conf(5), mtab(5), amq(8),
mount(8), umount(8)
Amd - The 4.4 BSD Automounter..
http://www.cs.columbia.edu/~ezk/am-utils/
作者
Jan-Simon Pendry <jsp@doc.ic.ac.uk>, Department of Computing, Imperial
College, London, UK.
Erez Zadok <ezk@cs.columbia.edu>, Department of Computer Science,
Columbia University, New York, USA.
am-utils の、他の作者および貢献者は、 am-utils とともに配布されている
AUTHORS ファイルに記述されています。
歴史
amd は 4.4BSD にはじめて導入されました。
FreeBSD 4.9 April 19, 1994 FreeBSD 4.9