--- [管理番号 24] (最終更新 2003/01/22 21:13:31) Q. FreeBSD では PC Card (PCMCIA) が使えますか? A. FreeBSD 4.x をお使いの場合、PC/AT互換機(i386版)では 4.0-RELEASE から、 FreeBSD(98) では 4.1.1R-Rev01 からほぼ問題なく使えるようになりました。 ただし、一部の機種・カードで動作しないものがありますので、リリースノート などのドキュメントをよくお読み下さい。 使用できると思われるカードについては [管理番号 2132] も参照してください。 それに対して 32-bit CardBus PC Card については、5.0-RELEASE 以降に含 まれる NEWCARD という機能を使うことで利用できるものもあります。 FreeBSD 2.2.x や FreeBSD 3.x では、FreeBSD 標準では PC Card サポート が貧弱ですから、 PAO や、 PAO98 を使ってください。 --- [管理番号 227] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. 16-bit PC Card (PCMCIA) の持っている情報 (CIS tuple) を確認するには どうしたらいいですか? A. PC Card をカードスロットに挿入して、 % /usr/sbin/pccardc dumpcis とします。カードスロットの番号を指定しなければ、全てのスロットに挿入さ れているカードの CIS タプルを表示します。詳しい使い方は pccardc(8) を 読んでください。なお、現状では CardBus PC Card は正しく扱えません。 --- [管理番号 228] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. 16-bit PC Card (PCMCIA) のアトリビュートメモリの内容を確認するには どうしたらいいですか? A. PC Card をカードスロットに挿入して、 % /usr/sbin/pccardc rdattr で見られます。特別な整形をせず、16進ダンプ形式で表示します。 詳しくは pccardc(8) を読んでください。 --- [管理番号 602] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. Ninja SCSI という PCMCIA SCSI カードは FreeBSD で使えますか? A. 3.5-RELEASE 用の PAO3 からは、NetBSD/pc98 から移植された nsp ドライバで サポートしています。また、4.2-RELEASE 以降は FreeBSD 自体にマージされま したので、パッチなしでデフォルトのまま使えるようになりました。 --- [管理番号 1104] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. FreeBSD が内蔵ハードディスクにすでに install されているノートパソコ ンに PCMCIA の SCSI カードを使用して SCSI ハードディスクを外付け追加す るときの方法を教えて下さい。 A. /etc/fstab に /dev/da0s1e /hoge/hoge ufs rw,noauto 0 0 のように追加ディスクの mount 位置を追加します。このとき、noauto にして おかないと FreeBSD の起動時の mount に失敗して、立ち上げられません。 なお、デバイスファイル名は、FreeBSD のバージョンによって以下のように 読み換えてください。 2.2.x(PAO2) 3.x,4.x 3.3以降のPAO3 HDD sd da da MO, PD od da od CD-ROM cd cd cd 使用するときは、SCSI カードを挿入してから、 mount /hoge/hoge 使用後は、SCSI カードを抜く前に、 umount /hoge/hoge とします。 [注意] 1. SCSI カードが抜かれてしまってからでは umount できません。ですから、 /etc/pccard.conf の中で、使用している SCSI カードのエントリに remove umount /hoge/hoge を追加しても無意味です。FreeBSD 稼働中に SCSI カードを抜く前には、必ず 手動で SCSI ハードディスクを umount しましょう。うっかり umount を 忘れて SCSI カードを抜いた場合、kernel が panic あるいはもっと悪い 状態になることがありますので注意しましょう。 2. 該当する SCSI カードのエントリを、/etc/defaults/pccard.conf から /etc/pccard.conf にコピーし、そこに insert mount /hoge/hoge を追加しておくと、立ち上げ時はもちろん、後から SCSI カードを挿入しても、 SCSI ハードディスクが自動的に mount されますが、前述の通り umount は 自動化できません。SCSI カードを抜く前に umount するのを忘れがちに なりますので、この設定はしない方が無難かもしれません。 --- [管理番号 1408] (最終更新 2004/04/09 05:05:56) Q. PC Card タイプの Ethernet カードを挿入したとき ed0: device timeout という表示がでて機能しません。 A. 使用するドライバによってメッセージは多少異なりますが、この原因は多くの 場合、PC Card に割り当てられた IRQ が、実際には他のデバイスに使われて いることにより、正常に割り込み処理が行えないことにあります。 新たに PC Card がマシンに挿入されると、pccardd(8) が未使用の IRQ を その PC Card に割り当てようとしますが、FreeBSD がサポートしていない サウンドカードなどは、使うべき IRQ がシステムに登録されていないため、 結果的に重複して IRQ を割り当ててしまうことになります。 この状況を確認するには、まず自分のマシンにどんなハードウェアが搭載され ていて、そのデバイスがどういう風にリソースを割り当てているのか正確に 把握する必要があります。 a) マニュアル等でマシン仕様を確認します。 b) Windows などのシステムプロパティで確認します。 c) PCI デバイスは BIOS の認識メッセージや、 scanpci か pciconf などのコマンドでも判ります。 次に対策としては 3つの方法が考えられます。 1. 認識されていないデバイスをなんとか FreeBSD に認識させる。 2. マシンの BIOS 設定でそのデバイスを無効にする。 3. pccardd(8) にその問題の IRQ を使用しないよう指示する。 具体的には、 1. 認識されていないデバイスをなんとか FreeBSD に認識させる。 まず、そのデバイスを FreeBSD がサポートしているのかどうか調べます。 各種ドキュメントや LINT を参考にして、カーネルを再構築することになる でしょう。その結果、サポートされないデバイスであったり、使用予定が 無いドライバをカーネルから削除した場合、次の対処法に移ります。 2. マシンの BIOS 設定でそのデバイスを無効にする。 全てのマシンで可能なわけでは無いのですが、BIOS 設定において問題の デバイスを無効化します。ただ、最近の NOTE-PC 等ではこれらの設定が 行えないものも多く、運悪くそういうマシンに当ったときは次の手段しか 残されていません。 3. pccardd(8) にその問題の IRQ を使用しないよう指示する。 次の二通りの方法がありますが、両方とも指定されると i) より ii) が 優先されますので、混乱しないように注意してください。どちらかと言えば i) の方をお勧めします。なお、PAO を使用している場合は事情が異ります。 i) pccard.conf(5) の irq に指定する方法 /etc/defaults/pccard.conf でデフォルト値が設定されていますが、こちら は変更せず、/etc/pccard.conf に使用可能な IRQ をリストします。次のよ うにタイプしてから PC Card を挿し直してください。 # echo "irq 10 11" > /etc/pccard.conf # kill -HUP `cat /var/run/pccardd.pid` ii) rc.conf(5) で pccardd_flags に指定する方法 同様に使用可能な IRQ を pccardd(8) への `-i ' オプションで指定 します。/etc/rc.conf を変更したら reboot するのが確実です。 pccardd_flags="-z -i 10 -i 11" --- [管理番号 2125] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. ノートパソコンで /etc/rc.conf に xntpd_enable="YES" と書いて ntpd を起動すると、ntp server と正常に通信が行えず時刻が同期 しません。何か良い手はありませんか。 A. PC card NIC を認識して IP アドレスが割当てられる前に ntpd が 起動するために、正しい自分の IP アドレスではなく 127.0.0.1 か ら ntp server と通信しようとするのが原因です。 /etc/rc.conf 内の pccardd_flags に -z を追加すれば、PC card が 認識されるまで起動処理を待つようになり、正常に動作するように なります。 --- [管理番号 2132] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. FreeBSD での PC Card の動作リストはどこにありますか。 A. FreeBSD 4.x-RELEASE 以降は /etc/defaults/pccard.conf をご覧になるのがいい でしょう。cvsweb 経由で閲覧する場合は以下 URL でご覧になれます。 FreeBSD 2.x-RELEASE および 3.x-RELEASE で PAO を用いて PC CARD を 使用している場合には、下記 URL のリストを見るのがよいでしょう。 (日本語) ただし上記のリストに出ている場合でも、カードのリビジョン違いによる 仕様変更などにより動かないこともありえます。念のため ML 等も検索する ことをお勧めします。 またベンダーによっては下記の URL のように FreeBSD での「動作確認リスト」 をまとめている所もあるので参考にするといいでしょう。