--- [管理番号 372] (最終更新 2001/04/18 02:12:12) Q. 以下のような、ISA PnP の LAN カードは使えますか? 例: アライドテレシス LA-ISA (ed) AceR ISA PnP Ethernet ALN-101T (ed) 3Com 3C509-TPO EtherLink III (ep) A. 使えますが、以下に述べる作業が必要な場合があります。 通常、カードの設定を参照、変更する DOS 用の utility software がつい ているはずですので (ベンダーが web で公開している場合もあります)、 それを用いて他の ISA カードと IRQ、I/O アドレスが衝突していないか確 認し、必要なら変更します。 4.0-RELEASE 以降は、ISA PnP をきちんと扱うようになっていますので、 特にリソースを指定する必要はありません。 具体的には、kernel configuration file の記述は 3Com 3C509 を使う場合、 device ep だけにし、 at isa? port 0x280 irq 10 iomem 0xd8000 のようなリソースの指定は省略します。 2-STABLE、3-STABLE では ISA PnP はうまく扱えませんので、上記 utility で PnP を OFF にし、確認した IRQ、I/O port 及び iomem の情 報を指定する必要があります。 尚、これらリソース情報は、kernel を再構築しなくても、kernel.conf ファ イルや、boot 時の userconfig で指定可能です。 --- [管理番号 439] (最終更新 1999/02/17 23:58:45) Q. PnP って何ですか? A. PC に差すボードは、IRQ/DRQ/IOアドレス などの値が他と重複しないよう に管理する必要があります。広義には、これらの値(I/O 資源)をソフトウェア で調停する枠組のことを、Plug and Play あるいは PnP といいます。 PCI や PCMCIA など、比較的設計の新しいバスでは、設計の早い段階でこ の I/O 資源の調停をソフトウェアで行う枠組を考えていますが、ISA の場合 は最初はそのような調停を行っていませんでした。そこで、ISA でもソフトウェ アで統一的に設定する枠組が考えられました。これが (狭義の) PnP です。通 常 PnP と言った場合には、こちらの意味の文脈がほとんどです。 ISA バスの PnP は、ISA バスのボードが広く普及した後にあとづけで設計 された等の理由で、かなりトラブルの原因になることが多いようです。 --- [管理番号 759] (最終更新 1999/02/17 23:58:45) Q. 3com 3c509(PnP)のカードの PnPを Offにするにはどうしたらいいのでしょ うか? A. 以下の手順で作業しましょう。 (1) DOSを起動する。 (2) 3C509附属のインストールFDで、インストール・プログラムを起動する。 (a: INSTALL) (3) "Configuration Dialog Box"に、 Plug and Play Enabled というのが設定されているので、これを Plug and Play Disabled にする。 (4) 上記の設定をセーブする。 (5) 電源を切って再起動する。 Installメニュー以外の方法として PNPDSABLを実行する方法もあります。 () --- [管理番号 1556] (最終更新 2003/10/16 23:20:29) Q. Plug & Play の内蔵モデムを使いたい。 A. まず、そのモデムが (いわゆる) WinModem で "ない" ことを確認してくだ さい。WinModem の場合、一部モデルに関しては専用のデバイスドライバが ports にあります。[管理番号 832] を参照してください。 内蔵モデムの一般的な使用法は [管理番号 574] を参照してください。ここ では Plug & Play (以下 PnP) の内蔵モデムについての特記事項のみ示します。 実は FreeBSD FAQ にそのものズバリの説明が記載されていますので、まずは こちらを参照してください。 http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/faq/hardware.html#AEN979 この URL の内容を簡潔にまとめると次の説明のように、カーネル再構築を最大 で2回行う必要があります。 1. カーネルの PnP サポートを有効にするため、カーネルコンフィギュレーショ ンファイルに以下の行を加えてカーネルを再構築します。 controller pnp0 2. 再構築したカーネルをインストール、再起動すると PnP サポートが有効に なるので、再起動時に PnP モデムが次の例のように認識されます (dmesg コマンドで確認できます)。重要なのは、PnP ID (例では 0x0302aa1a) と ベンダー ID (例では FUJ0203) です。 CSN 2 Vendor ID: FUJ0203 [0x0302aa1a] Serial 0x08001a17 Comp ID: @@@0000 [0x00000000] sio1: type 16550A 3. /sys/i386/isa/sio.c の 2777 行目 (FreeBSD のバージョンにより異りま す) 付近の siopnp_ids[] に、上記で調べた PnP ID とベンダー ID を書 き加えます (/*...*/ 部分はコメントですので書かなくても OK です)。 static pnpid_t siopnp_ids[] = { { 0x5015f435, "MOT1550"}, { 0x8113b04e, "Supra1381"}, { 0x9012b04e, "Supra1290"}, { 0x7121b04e, "SupraExpress 56i Sp"}, { 0x11007256, "USR0011"}, { 0x30207256, "USR2030"}, { 0x31307256, "USR3031"}, { 0x90307256, "USR3090"}, { 0x0100440e, "Cardinal MVP288IV"}, { 0x0302aa1a, "FUJ0203"}, /* 追加部分 */ { 0 } }; 4. ふたたびカーネル再構築、インストール、再起動して以下のような起動時 メッセージが出てくれば成功です。下記例ではモデムが sio0 に認識され ています。 CSN 2 Vendor ID: FUJ0203 [0x0302aa1a] Serial 0x08001a17 Comp ID: @@@0000 [0x00000000] sio1: type 16550A sio1 (siopnp sn 0x08001a17) at 0x3e8-0x3ef irq 9 on isa 5. 可能ならばこれらの情報を、パッチを付けて send-pr(1) してください。 上手くすれば次の FreeBSD のリリースでは、何もしないで使えるようにな るかもしれません。なお、send-pr については [管理番号 19] を参照して ください。