--- [管理番号 219] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. PAO とは何? A. PAO は FreeBSD によるモーバイルコンピューティングユーザたちのための 総合的なパッケージです。FreeBSD 3.x 以前の FreeBSD で PC カード (Ethernet, Wireless LAN, FAX/Modem, ISDN, Digital Cellular, SCSI, Flash ATA, ATA HDD, ATAPI CD-ROM) を使えるようにします。さらに、APM への対応や PC Card の "ホットプラグ" も可能にします。 "PAO" 自体のメンテナンスは FreeBSD 3 系列までで終了しました。この活動に よって得られた成果のほとんどは無事 FreeBSD 4 系列などに還元されましたの で、現在では普通に FreeBSD をインストールするだけで PC Card が使用でき るようになります。 --- [管理番号 222] (最終更新 1999/08/08 00:22:04) Q. PAO boot.flp は FreeBSD 標準の boot.flp とどう違うのですか? A. PAO boot.flp は主にノートパソコンにインストールするために作成されて います。PAO boot.flp では起動後に PC Card を探すので、PC Card スロットが 一つしかなくかつフロッピードライブも PC Card を用いるタイプのノート にもインストールできます。 また,容量の問題から boot.flp に含まれているデバイスドライバーから 必要性が低いものも削除してあります。また、いくつか機能制限もあり メニューには表示されますが使用できません。 - 2.2.7-RELEASE : PPP および SLIP インストールなし - 2.2.8-RELEASE : NFS, PPP および SLIP インストールなし PAO3 for 3.x-RELEASE においては FreeBSD 3.x-RELEASE と同様インストール フロッピーが二枚組になりました。また、PAO boot.flp にカーネルパッチを 詰め込む方式はやめて、FreeBSD の標準配布ファイルと同じ形式で paobin, paosrc を用意しました。 - boot.flp : PAO ブートフロッピー (2.88MB)、CD-ROM boot や LS120, ZIP などで使用します。 - kern.flp : PAO カーネルフロッピー (1.44MB 一枚目) - mfsroot.flp : PAO MFS ルートフロッピー (1.44MB 二枚目)、普通の FDD を使うのであればこの二つを用意します。 - paobin : PAO バイナリ配布ファイル、PAO 対応のカーネル、 userland、man page などを含みます。 (install.sh, paobin.aa, paobin.ab, ...) - paosrc : PAO ソース配布ファイル、PAO で変更されたカーネルソー ス、PAO-FAQ や SUPPORTED.CARDS などのドキュメントを 含みます。カスタムカーネルを作るつもりなら、カーネ ルソース ssys を同時に選択してください。 (install.sh, paosrc.aa, paosrc.ab, ...) - paodist.tar : paobin, paosrc を tar でまとめたもの。 --- [管理番号 225] (最終更新 1999/08/08 00:21:45) Q. PAO boot.flp を利用して、PC Card を利用して FreeBSD のインストールを 行ったのですが、インストール後 PC Card が利用出来なくなってしまい ました、なぜなんでしょう? A. PAO boot.flp は boot.flp に PC Card を利用するために必要なパッケージ である PAO の機能を組み込んで、インストール時に PC Card の利用が可能 となるようにしたブートフロッピーです。 A1. PAO3 for 3.x-RELEASE の場合 PAO バイナリ配布ファイル (paobin) のインストールを忘れたり、/kernel の PAO 版への置き換えが行なわれないとその様になります。 単に /kernel の置き換えが失敗しているのが原因なら、 # chflags noschg /kernel # mv /kernel /kernel.old # install -c -m 555 -o root -g wheel -fschg /kernel.PAO /kernel そうでないなら、 PAO バイナリ配布ファイル (paobin)、PAO ソース配布ファイル (paosrc) を DOS パーティションや FTP サイトに用意して、distribution メニューに おいて paobin, paosrc のみを選択して追加インストールします。paosrc は 必須ではありませんが、カスタムカーネルを作成するためには必要ですし、 PAO-FAQ や SUPPORTED.CARDS 等のドキュメントを含みますので、目を通すよ うにしましょう。また、PAO boot.flp の pccard.hlp も参考になります。 A2. PAO2 for 2.2.x-RELEASE の場合 しかし、このブートフロッピーでインストールされるバイナリセットに含ま れる kernel は、標準的な GENERIC カーネルであり PC Card のサポートは 含まれていません。このため、インストール終了後 HDD からシステムが起動 した時点では PC Card は利用できない状態になります。 PC Card を利用するためには、以下のいずれかの方法で PAO を組み込む必要 があります。注意点として、事前に最低限カーネルのソース (ssys) をイン ストールしてください。 ・インストール終了でリブート後、ルートでログインして、 /stand/sysinstall -> [設定] -> [PC カード] と実行すると PAO 対応の kernel をインストールできます。 ・PAO-1999xxxx.tar.gz の様なパッチキットを入手して、ドキュメントに したがってインストールして下さい。 --- [管理番号 2132] (最終更新 2002/02/20 10:50:33) Q. FreeBSD での PC Card の動作リストはどこにありますか。 A. FreeBSD 4.x-RELEASE 以降は /etc/defaults/pccard.conf をご覧になるのがいい でしょう。cvsweb 経由で閲覧する場合は以下 URL でご覧になれます。 FreeBSD 2.x-RELEASE および 3.x-RELEASE で PAO を用いて PC CARD を 使用している場合には、下記 URL のリストを見るのがよいでしょう。 (日本語) ただし上記のリストに出ている場合でも、カードのリビジョン違いによる 仕様変更などにより動かないこともありえます。念のため ML 等も検索する ことをお勧めします。 またベンダーによっては下記の URL のように FreeBSD での「動作確認リスト」 をまとめている所もあるので参考にするといいでしょう。