FreeBSD QandA 2000年6月6日 更新分
管理番号 1620 (新規)
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Q. WindowsNT/2000 上の VMware で FreeBSD を使うと、起動時に
IPv6 アドレスのエラーが起きます。
lnc0: starting DAD for fe00:0001::0250:56ff:fe00:1a83
lnc0: DAD detected duplicate IPv6 address fe00:0001::0250:56ff:fe00:1a83: 1NS, 0NA
lnc0: DAD complete for fe00:0001::0250:56ff:fe00:1a83 - duplicate found
lnc0: manual intervention required
A. おそらくネットワークを bridged モードで使用しているのが原因です。
host-only モードではこのようなエラーは起きません。
対策としては /etc/sysctl.conf に
net.inet6.ip6.dad_count=0
と書いて再起動すれば、DAD のチェックを行わなくなります。
管理番号 1622 (新規)
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Q. FreeBSD 4.0-STABLE を使っていますが、ping は通っても telnet や HTTP
等で繋がる先と繋がらない先があります。繋がらない接続先のサービスが
止まっているわけでもありません。
A. sys/i386/i386/in_cksum.c のネットワークのチェックサムをを計算するコー
ドが 4-STABLE/5-CURRENT で2000年の春に書き換えられたのですが、
/etc/make.conf の COPTFLAGS で -O2 などとしているとこのような不具合
が発生するようです。
COPTFLAGS の最適化オプションを -O に下げるなどしてカーネルを再構築
し、再起動してください。
管理番号 1624 (新規)
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Q. ppp(8) によるダイアルアップが出来なくなりました。/var/log/ppp.log を
見ると、chat script の
set dial "......"
の部分に書いた $N1=1 という部分が表示されていません。
A. もし、/etc/ppp/ppp.conf の "set dial" の引数に "$" 記号が含まれれば
変更が必要です。具体的には次のような設定の場合、
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT OK-AT-OK
ATQ0V1X0$N1=1 OK \\dATS7=50&K3 OK ATDT\\T TIMEOUT 30 CONNECT"
以下のように書き換えなければなりません。
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT OK-AT-OK
ATQ0V1X0\$N1=1 OK \\dATS7=50&K3 OK ATDT\\T TIMEOUT 30 CONNECT"
つまり、
ATQ0V1X0$N1=1 → ATQ0V1X0\$N1=1
と、"$" を "\" でエスケープしなければいけません。
2000/3/21 に、4.0-STABLE/5.0-CURRENT の ppp が変更され、"$" で始まる
文字列は環境変数への参照とみなされるようになりました。FreeBSD 4.0-RELEASE
より後のバージョンをお使いの方は気を付けて下さい。