FreeBSD QandA 701
Q. デジタルカメラで撮ったデータを FreeBSD でやりとりしたい。
A. 以下の方法が考えられます。
1. デジタルカメラに付属もしくは別売のパソコン接続用キットを用いること
により、PC のシリアルポートとをつなぐ方法。
この方法で問題になるのは、接続用キットが FreeBSD をサポートしていなくて、
なおかつ通信のプロトコルが公開されていない場合がほとんどなことです。
とはいえ、シリアルポートを用いた簡単なデータのやりとりなので、通信を解
析してプロトコルを調べ、通信プログラムを作成することはできます。
実際、以下のようなものがあります。
- カシオのデジタルカメラ QV シリーズ用の通信プログラム qvplay
<URL:http://www.asahi-net.or.jp/~XG2K-HYS/qvindex.html>
- 富士フイルムのデジタルカメラ DS-7 用の通信プログラム get_ds7
<URL:http://www.yk.rim.or.jp/~mamo/Computer/DS-7/index.html>
DS-7 用ですが、富士フイルムの他のデジタルカメラにも使えるはずです。
- コダックのデジタルカメラ DC20 の画像データダウンロードプログラム
<URL:[BROKEN!] http://www.jiugms.mdx.or.jp/~mokada/Linux/DC20/>
- キヤノンのデジタルカメラ PowerShot および IXY 用の通信プログラム s10sh
<URL:http://www.kyuzz.org/antirez/s10sh.html>
上記のサイトでは IXY についての言及はありませんが、IXY200 で使用
できました。
2. デジタルカメラのメモリを PC-CARD ポート経由で読み書きする方法。
デジタルカメラが PCMCIA の Flash ATA を利用していたりスマートメディア
やコンパクトフラッシュのような PCMCIA に対応するアダプタが存在するメモ
リカードを利用している場合、簡単な方法です。ただし、当然 PC 側に
PC-CARD ポートが必要です。Flash ATA カードとして認識され、MSDOS ファイル
システムとして利用できます。
なお、SmartCard を FDD 経由で読み書きする FD-A1 というものが富士フイル
ムから出ていますが、これは残念ながら現時点では FreeBSD からは利用でき
ないようです。
3. デジタルカメラに付属もしくは別売のパソコン接続用キットを用いること
により、PC の USB ポートにつなぐ方法。
デジタルカメラのマニュアル等に "USB ストレージクラス対応" と書かれて
いる場合、または Windows でリムーバブルディスクとして読み書きできる
場合は、USB 接続で使える可能性があります。
PC につないだ時に umass ドライバがアタッチされた場合、SCSIディスクと
して認識され、MSDOSファイルシステムとして利用できます。
デジタルカメラによっては、以下の udsc ドライバが使えるかもしれません。
<URL:[BROKEN!] http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/4187/udsc/udsc-j.html>
上記のサイトによると、Nikon の CoolPix880 等に対応しているそうです。
デジタルカメラの機種によっては、そのままでは mount できず
cam/scsi/scsi_da.c に修正が必要があるようです。
bsd-usb:462 が参考となるでしょう。
間違い・追加情報を見付けた場合は、
修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで
お知らせください。