FreeBSD QandA 632

FreeBSD QandA

Q. あるホストのディスクを、他のホストのテープ装置を使ってバックアップ
   したいのですが。

A. tar、dump コマンドは バックアップの出力先ファイルに
     ユーザー@ホスト:出力先ファイル
   という形式を指定できます。rmt(8)rcmd(3) のマニュアルを参照して下さい。
   以下に具体的な使用例を示します。 

   hostA   テープ装置のあるホスト
   hostB   バックアップしたいホスト

   1. hostAの設定をします。

   テープ装置をアクセスするユーザーを追加します。
     tape:*:888:5::0:0:tape:/home/tape:
   このユーザーは operator グループに所属している必要があります。

   /home/tape/.rhosts に 以下の行を記述します。
     hostB root
   このファイルは、tape または root に所有され、所有者以外の書き込みが禁
   止されている必要があります。

   /etc/inetd.confファイルの以下の行を有効にします。
     shell stream tcp nowait root /usr/libexec/rshd rshd

   2. hostBでのバックアップ。

   # dump 0uf tape@hostA:/dev/nrst0 /dev/rwd0s1a

   # tar cvpf tape@hostA:/dev/rst0 .

   [注]
   FreeBSD の デバイスファイルは tar (GNU tar) で正しくバックアップをとる
   ことができません。このためシステム全体のバックアップをとる場合は dumpや
   cpio 等を使う方が良いでしょう。

   また、この設定は、場合によってはセキュリティホールとなる場合も考えられ
   ますから tcp_wrapper(tcp_wrappers)等を併用することも検討して下さい。

間違い・追加情報を見付けた場合は、 修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで お知らせください。