FreeBSD QandA 489
Q. FreeBSD 上から FAX を送受信するにはどうしたらよいですか?
A. FAX を送受信できるソフトウェア (FAX サーバー) をインストールしましょう。
FAX サーバーには,筆者の知る限り以下の3つが存在します。
- hylafax
- mgetty+sendfax
- efax
このうち、mgetty+sendfax だけは、class 1 の FAX モデムに対応していません。
class 2/2.0 は、すべてのソフトによってサポートされています。FreeBSD の
ports コレクションには、hylafax と mgetty+sendfax が含まれています。
mgetty+sendfax の ports/packages をインストールすると、自動的に設定スク
リプトが実行されるので、質問に答えていけば設定が完了します。受信を行う
ためには、/etc/ttys を変更して mgetty を実行する必要があります。また、
Software Design 1997年12月号に、mgetty+sendfax に関する記事があります。
hylafax は、ports/packages からインストールした後、次に何をすべきか表示
されるので指示にしたがってください。やるべきことは、
- /usr/local/sbin/faxsetup を実行する。
- inted に HUP シグナルを送る。
- /etc/ttys を修正し、faxgetty で FAX を受信できるようにする。
- init に HUP シグナルを送る。
- せっかくだから、/usr/local/etc/rc.d/hylafax.sh.sample を
hylafax.sh に変更し、実行許可ビットをたてておく。
です。faxsetup ではまりそうなところは、
- なぜか結果が /var/spool/fax/etc/config.cuaa# に反映されないことが
ある (自分が悪いのか faxsetup が悪いのか謎)。あとで、エディターで
修正すれば良い。
- hfaxd を inetd から起動するように書き換える。
- ModemClass は FAX モデムプロトコルのクラスではない。したがって、
"Class1" とかではなく、
group名:デバイス名
を正規表現であらわす。
- /usr/local/lib/fax/typerules のバイトオーダーが逆になっているので
頑張って全部または必要な部分だけ修正する。
- 日本語を通すには、
* 日本語の分かる ghostscript をインストールする。このとき tiffg3
か tiffg32d のデバイスを有効にしておく必要がある。
* /usr/local/lib/fax/typerules を書き換え、ascii ファイルの変換
を textfmt ではなく a2ps-j で行うようにする。当然、a2ps-j が
インストールされている必要があるが、これも ports/packages にある。
というところです。
間違い・追加情報を見付けた場合は、
修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで
お知らせください。