FreeBSD QandA 225

FreeBSD QandA

Q. PAO boot.flp を利用して、PC Card を利用して FreeBSD のインストールを
   行ったのですが、インストール後 PC Card が利用出来なくなってしまい
   ました、なぜなんでしょう?

A. PAO boot.flp は boot.flp に PC Card を利用するために必要なパッケージ
   である PAO の機能を組み込んで、インストール時に PC Card の利用が可能
   となるようにしたブートフロッピーです。


   A1. PAO3 for 3.x-RELEASE の場合
     PAO バイナリ配布ファイル (paobin) のインストールを忘れたり、/kernel 
     の PAO 版への置き換えが行なわれないとその様になります。

     単に /kernel の置き換えが失敗しているのが原因なら、
        # chflags noschg /kernel
        # mv /kernel /kernel.old
        # install -c -m 555 -o root -g wheel -fschg /kernel.PAO /kernel
     そうでないなら、
       PAO バイナリ配布ファイル (paobin)、PAO ソース配布ファイル (paosrc)
       を DOS パーティションや FTP サイトに用意して、distribution メニューに
       おいて paobin, paosrc のみを選択して追加インストールします。paosrc は
       必須ではありませんが、カスタムカーネルを作成するためには必要ですし、
       PAO-FAQ や SUPPORTED.CARDS 等のドキュメントを含みますので、目を通すよ
       うにしましょう。また、PAO boot.flp の pccard.hlp も参考になります。


   A2. PAO2 for 2.2.x-RELEASE の場合
     しかし、このブートフロッピーでインストールされるバイナリセットに含ま
     れる kernel は、標準的な GENERIC カーネルであり PC Card のサポートは
     含まれていません。このため、インストール終了後 HDD からシステムが起動 
     した時点では PC Card は利用できない状態になります。

     PC Card を利用するためには、以下のいずれかの方法で PAO を組み込む必要
     があります。注意点として、事前に最低限カーネルのソース (ssys) をイン
     ストールしてください。

     ・インストール終了でリブート後、ルートでログインして、
                /stand/sysinstall -> [設定] -> [PC カード]
       と実行すると PAO 対応の kernel をインストールできます。

     ・PAO-1999xxxx.tar.gz の様なパッチキットを入手して、ドキュメントに
       したがってインストールして下さい。

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