FreeBSD QandA 22
Q. FreeBSD では MO, PD, DVD-RAM は使えますか?
A. FreeBSD のバージョンによってサポートされているレベルが異なりますが、もち
ろん使用できます。サポートしているドライバは、2.2 系では od(4) ドライバ、
3.0 以降は da(4) ドライバが対応しています。da トライバは HDD などの
Fixed Direct Access メディアと Removable メディアの共用になっています。
od ドライバは 3.0R で SCSI サブシステムが CAM に移行する際、開発が中断さ
れシステムから削除されてしまいました。
注意していただきたいのは 3.0R から 3.3R まで、これらのシステムには
/dev/od0* が存在していますが、実体は /dev/da* 即ち一番目の HDD を指して
います。このため、MO の boot block をクリアしようとして、間違えて HDD の
disk slice を破壊した人は多いようです。また、2.2 系からアップグレードし
たシステムでは、sd(4), od(4) から da(4) に統一されるため、SCSI ID の割り
当てによっては更に注意が必要でしょう。3.4R では /dev/od0* は作成されない
ようになっていますが、アップグレードした場合などは残ったままになりますの
で、この危険を未然に防ぎたければ rm /dev/od* すべきでしょう。
da ドライバの問題点として 512 bytes/sector にしか対応していない点が挙げ
られます。そのため 640MB 及び 1.2GB MO や DVD-RAM は使えません。また、そ
れ以外でも色々細かな問題が報告されています。
これらの点をふまえ、3.3R 以降、od ドライバが秋山さんによって公開されまし
た。これは現状では FreeBSD の標準ではなく、別途パッケージからインストー
ルする必要があります。まずは以下の URL をご覧ください。
マスターサイト
<URL:ftp://daemon.jp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD-jp/OD/>
動作実績については以下の URL を参照してください。
<URL:[BROKEN!] http://www-ishii.ics.nitech.ac.jp/~bobson/FreeBSD/MO-REPORT.html>
また、PAO3 CVS リポジトリに上記パッケージはマージ済みで、3.3R 用の
PAO3-19991220 からは od ドライバを含みます。
それ以前の古いリリースについての事情は以下のようになっています。
PC/AT互換機版の場合
・2.1.0-RELEASE 以前ではサポートされていません。この際ですから 3.4R 以降
に移行することをお勧めします。
・2.1.5-RELEASE & 2.1.6-RELEASE の場合事前にカーネルの再構築が必要です。
CONFIG ファイルに "device od0" を追加すると 512 bytes/sector のタイプ
(128MB, 230MB, 540MB) が使えます。
・2.2.x-RELEASE 系は 標準で含まれており、512 bytes/sector のタイプが使え
ます。さらに 2048 bytes/sector タイプのものが使いたければ、
<URL:ftp://daemon.jp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD-jp/OD/od-driver-2.2.7R.tar.gz>
をインストールしてください。これは 2.2.8R にも対応しています。
PC-9801/PC-9821用の場合
2.1.x 系では正式にサポートされていません。2.2.x 系以降では PC/AT 互換
機用と同一です。
間違い・追加情報を見付けた場合は、
修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで
お知らせください。