Q. root のパスワードを忘れてしまいました。
/etc/ttys で console を insecure に設定している為、[管理番号 464] の
様にシングルユーザモードに入ってパスワードを再設定しようとしても、root
のパスワードを要求されるのでそもそもシングルユーザモードに入れません。
A. Fixit フロッピーを利用すれば /etc/ttys の console 行の insecure を
secure に変更することが出来、シングルユーザモードで root のパスワード
を変更出来るようになります。
(1) Boot、mfsroot、fixit フロッピーを利用して Fixit モードに入ります。
(2) / パーティションにあたる device を mount します。
例えば、/ パーティションが /dev/wd0s1 の場合は:
Fixit# mount /dev/wd0s1 /mnt
(device は FreeBSD 4.x で ATA なら ad、SCSI なら da となります。
あなたのシステムに合わせて下さい)。
(3) Fixit には ex/vi が含まれていますので、ex/vi を用いて /etc/ttys を
編集し, console と書いてある行の insecure を secure に変更します。
ex を使用する場合は
Fixit# /stand/ex /mnt/etc/ttys
/^console/p
s/insecure/secure/p
w
q
(尚、ここで用いている command はそのまま ed でも通用するはずです)。
(4) /mnt を unmount するのを忘れないようにしましょう。
Fixit# umount /mnt
(5) あとはリブートすればシングルユーザモードに入る際に root パスワード
が要求されませんので、[管理番号 464] などを参考に root のパスワー
ドを変更すれば良いでしょう。
(6) /etc/ttys の console 行を secure から insecure に戻すのを忘れない
ようにしましょう。
おまけ:
一般ユーザでログインできる場合は、/etc/ttys をコピーして編集し、
その後 fixit モードで cp を使ってコピーするという手もあります。
(確認は FreeBSD/i386 3.4-RELEASE、4.0-RELEASE で行なわれています)。
グループ名: boot-s