FreeBSD QandA 1480
Q. FreeBSD 3.3-RELEASE でインストーラからブートマネージャをインストール
したところ、Windows 用 ウイルスチェックプログラム「SYMANTEC Norton
AntiVirus(2000.00)」を使用すると、
「コンピュータに次のウイルスが感染しています」
「BloodHound.MBR」
と、警告されました。
A. この件について株式会社シマンテックからは
「このメッセージは、MBRが別のプログラムに更新されたことに対する警告で
す。ウイルスに感染した恐れがあるという意味のメッセージであり、感染
したかどうかの判定ではありません」
との回答がありました。
これは FreeBSD のブートマネージャが BootEasy から FreeBSD boot0 ブー
トマネージャに変更されたことによるもので、たまたまパターンマッチの都
合上、3.2-R までは警告表示されなかったのでしょう。或は SYMANTEC でも
折込済みだったかです。もしかしたら新版では対応されるかもしれませんが、
気になるようなら FreeBSD 配布 CD-ROM や FTP サイトなどの tools ディ
レクトリから、BootEasy (bootinst.exe、boot.bin) や osbs.exe(osbs20b8)
など、別のブートマネージャに入れ替えれば警告は出なくなります。なお、
boot0 に関しては 3.4-R でも変更がなかったので、同じように警告される
でしょう。
また、この件に関する質問は同社ユーザサポート窓口にて確認することがで
きます。
株式会社 シマンテック
(英文名称 Symantec Japan, Inc.)
ユーザサポート
TEL:03(3476)1156 FAX:03(3476)1159
FreeBSD 2.2 系では BootEasy を標準のブートマネージャに採用していまし
たが、基本的に FreeBSD 外部のプログラムのためメンテナンスしにくいと
いう問題があり、これを解決するために boot0 と呼ばれるブートマネージャ
が新たに作られ、3.0-R 以降では標準採用されています。インストーラ
(sysinstall) によって MBR にインストールされるなど、表面的には
BootEasy とほぼ同じですが、boot0cfg(8) を使って設定を変更することが
できます。ソースコードは /usr/src/sys/boot/i386/boot0/ にあり、シス
テム構築後バイナリは /boot/boot0 に置かれます。
間違い・追加情報を見付けた場合は、
修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで
お知らせください。