FreeBSD QandA 1461

FreeBSD QandA

Q. Ghostscript を用いて PostScript の図を印刷したいのですが

A. [管理番号 1460] の表などから gs のデバイスドライバの当たりをつけます。
   ここでは仮に Canon の laser printer を例にとります。
   するとドライバはたとえば lips3 となります(以下の説明では 'lips3' を
   適宜自分のプリンタの該当するものに置き換えてください)。

   また、自分のプリンタにピッタリな説明がなくても同じ会社のもの、とか
   適当に当たってみると動くものがあることもあります。プリンタの仕様の
   言語の欄などを参考にいろいろ試してみてもいいかもしれません。未知の
   プリンタの場合は、適当に近そうなドライバをいくつか試して試行錯誤する
   ことが必要かもしれません。

   (grep lips3 などと gs の doc directory でやるなどして
   関連ドキュメントは読んでおく; driver の配布元があればそこも
   見ておくのがなお良いでしょう)

     % cat tiger.ps | gs -q -dSAFER -dNOPAUSE -dBATCH -sDEVICE=lips3 -sOutputFile=/tmp/gstest.bin - quit.ps

   として、/tmp/gstest.bin を作ってみてください。/tmp/gstest.bin の
   ファイルサイズが妙に小さければ、gs が正常に機能していません。

   color ならたとえば大体、
      解像度に応じたドット数 × CMY(K) × 各色 8bit 
   というようなデータサイズになるはずです。ただしデータを圧縮する機能を
   持つドライバもあるので、必ずこの大きさになるわけではありませんが。

   上記コマンドを実行した際に gs がなにかしら文句を言ってくるようで
   あれば、それを良く読んでください。このメッセージがプリンタの制御
   コードに混ざってしまうと、フィルタとして実行する際に邪魔になります。

   次に less (jless) で /tmp/gstest.bin を見てみましょう。
     "/tmp/gstest.bin" may be a binary file.  See it anyway? 
   と言われますが、構わず見てみて、わけわからないデータであれば気に
   しなくていいです。通常、プリンタ用のデータは わけのわからない
   バイナリ形式になっています。逆に英語の warning メッセージのような
   ものが書いてあったら、要注意でしょう。良く読んでください。

   次に 
     # cat /tmp/gstest.bin > /dev/lpt0 
   してみてください。テストデータファイル名やプリンタデバイス名は
   適宜合わせてください。tiger.ps なら虎の画像が A4 一面にでるはずです。

   ここで inkjet 系のプリンタについて注意:
     擦れたり、横に線(スジ)が入って印刷される場合があります。
     それらは多くの場合、プリンタヘッドが詰まっているなどが原因で、
     ドライバの問題ではないかもしれません。何度かクリーニングを
     しましょう。プリンタヘッドが問題の場合は、Windows で印刷を
     行っても同様の結果になります。

間違い・追加情報を見付けた場合は、 修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで お知らせください。