FreeBSD QandA 1243

FreeBSD QandA

Q. NAT によって異なるネットワークに分割されている Windows 機の間で、 
   ファイルやプリンタの共有を行いたいのですが。 

A. ファイル共有やプリンタ共有は次の要領で行います。 

    ・プロトコルを TCP/IP とする。 
    ・WINS を立ててどのマシンがどこに属しているかを教える。
       (もしくは、LMHOSTS で指定する)   
    ・静的NAT情報を設定する。 

   以下に設定例を示します。ここでは、Windows におけるコンピュータ名の
   解決に LMHOSTS を使い、また NAT として FreeBSD2.2.8 で IP Filter3.2.10
   を用いているものとします。また、この例では、 
      hostA: public なネットワーク上 (123.45.67/24) の Windows 機
      hostB: local  なネットワーク上 (192.168.1/24) の Windows 機
   とし、この2機間で共有を行うとします。 

   1. Windows 機で LMHOSTS を設定する。 

     ・hostA の LMHOSTS 
         IPアドレス: IP filter 機 に割り当てられている public なIPアドレス
         ホスト名:   hostB の Windows 上におけるコンピュータ名

     ・hostB の LMHOSTS
         IPアドレス: hostA に割り当てられている public なIPアドレス
         ホスト名:   hostA の Windows 上におけるコンピュータ名
         (hostAにおける Window s上のコンピュータ名を、DNS で指定されている
          ホスト名と同じにしている時は、hostB の LMHOSTS を設定しなくても良い
          場合がある。)

   2. NAT 機で静的 NAT の設定をする。 IP Filter の場合、/etc/natrulesに、 
        rdr de0 123.45.67.0/24 port netbios-ssn -> 192.168.1.1 port netbios-ssn
        rdr de0 123.45.67.0/24 port netbios-dgm -> 192.168.1.1 port netbios-dgm
      を加える (192.168.1.1は hostB のIPアドレス、de0 は NAT 機の public 側の
      ネットワークインターフェースのドライバ)。

   (投稿者の環境では、hostA、hostBいずれからでも[ネットワークコンピュータ]
    では相手のマシンが見えません。[スタート]-[検索]-[ほかのコンピュータ]
    とし、さらに相手のコンピュータ名を明示して検索することで、相手を
    見ることが出来ます。)

間違い・追加情報を見付けた場合は、 修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで お知らせください。