FreeBSD QandA 2002年3月7日 更新分
管理番号 745 (更新)
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Q. FreeBSD で音楽 CD の曲データ (CD-DA) を CD-ROM, PD ドライブを用いて
取り出せますか?
A. ドライブの機種に依存しますが、次の樣な方法があります。最近のドライブで
はほとんど問題ないと思われますが、一部の古いドライブなどでは不具合が
報告されています。
1. ATAPI CD-ROM
a) FreeBSD 4.3-RELEASE 以降を使っている場合
もはや特別なソフトウェアは不要です。読み出し時の block size を
2352 bytes に指定してコピーするだけです。
まず必要とするトラック番号までのデバイススペシャルファイルを作ってお
きます。次の例は 50 トラック (t50) としています。
# cd /dev; ./MAKEDEV acd0t50
CD メディアをドライブにセットしたら、OS に目次を読み込ませます。
ついで、どのトラックを吸い出そうとしているのか確認します。
% cdcontrol -f /dev/acd0c info
吸い出したいトラック番号を # とすると、以下のコマンドで raw データ
がファイル track#.raw に吸い出せます。
% dd if=/dev/acd0t# of=track#.raw bs=2352
後は、好きな順番に並び替えて My best CD を cdrecord や burncd で
焼くも良し、MP3 にエンコードするも良し。
% gogo -nopsy -offset 0 track#.raw
WAV 形式で保存するのであれば、適切な 44Byte のヘッダを付けなければなり
ません。
ヘッダには、サンプリング周波数,長さその他各種の情報が格納されています。
AFsp (ports/audio/afsp) を利用した場合の例:
% CopyAudio -t noheader -F WAVE -P 'integer16, 0, 44100, native, 2, 1.0' track#.raw track#.wav
また、 sox (ports/audio/sox) を利用して変換を行うことが可能です。
b) cdda2wav (ports/sysutils/cdrtools) を使います。
<URL:http://www.fokus.gmd.de/research/cc/glone/employees/joerg.schilling/private/cdrecord.html>
ATAPI CD-ROM の場合はオプションで -I cooked_ioctl とすると
よいでしょう。
c) dagrab (ports/audio/dagrab) を使います
<URL:http://web.tiscali.it/marcellou/dagrab.html>
ただし、一部の CD-ROM ドライブにおいて dagrab を用いて取り出しを行うと、
出力にノイズが混じるという事例が報告されています。
2. SCSI CD-ROM
a) tosha (ports/audio/tosha) を使います。
b) ATAPI CD-ROM と同様、SCSI CD-ROM でも cdda2wav (ports/sysutils/cdrtools)
が使えます。
3. SCSI PD
松下 LF-1000 では tosha-0.6 に以下のパッチが必要です。
---ここから---
*** tosharc Wed Jan 13 15:37:42 1999
--- tosharc Mon Jan 18 22:24:51 1999
***************
*** 66,71 ****
--- 66,72 ----
# This one was tested with "MATSHITA" "PD-1 LF-1001" "A105":
+ "MATSHITA" "PD-1 LF-1000" "" 0xd8 0 0x00 0 10 0
"MATSHITA" "PD-1" "" 0x28 1 0x00 0 10 0
# Someone reported the following setting for his
---ここまで ---
Appendix. 参考情報
<URL:http://www.kobe1995.net/~kaz/FreeBSD/cd_rip.html>
管理番号 2179 (新規)
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Q. FreeBSD(98) x.xR-instxx (x は数字) というバージョンを見かけたのですが、
これはリリースバージョンとは違うのですか?
A. inst?? (後ろ2文字は連番) は、正式リリース前にテストを行う目的で
作成されるバージョンです。従って、正式な配布物ではありませんし、
インストールや動作に不具合がある可能性もあります。
メーリングリストや NetNews などに inst?? についての質問をしても、
誰も答えられないかもしれません。FreeBSD(98) 自体の開発以外の目的で
利用される場合は、正式にリリースされた配布物をインストールされる
ことを強くお薦めします。
テストに協力したいという方は、以下の Web ページをよく読んでいただき、
FreeBSD(98) testers メーリングリストに加入して、テストのレポートを
送って下さい。
<URL:http://www.jp.FreeBSD.org/pc98/ml/index.html#freebsd98-testers>
管理番号 697 (更新)
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Q. ZIP ドライブは使えませんか?
A. 20020215 現在、ZIP ドライブのインタフェイスには、SCSI、IDE/ATAPI/PCMCIA、
パラレル、USB、FireWire などのさまざまな種類があり、メディアには 100MB
のものと 250MB のものがあります。インタフェイスとメディアの組み合わせで、
実際のドライブには、いくつかのバリエーションが存在します。
ZIP ドライブに関してはチュートリアルがありますので、まずはこちらを
読むことをおすすめします。
<URL:http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/ja/tutorials/zip-drive/article.html>
1. SCSI につなげる ZIP ドライブは、sd デバイスとして認識されます。
FreeBSD のバージョンによっては da デバイスとして認識されます。
250MB のドライブも da デバイスとして認識されます。
SCSI とパラレルポートの両方につなげられる ZIP Plus ドライブに関する
情報は、ここにはありません。
2. パラレルポートにつなげる ZIP ドライブは、FreeBSD2.2.x-RELEASE では
サポートされていません。 FreeBSD3.0-current 以降でサポートされます。
しかし 2.2.x-RELEASE でもドライバーを組み込むことで使えます。
このドライバーには、ppbus と ppa3 の二つあります。ppbus ドライバーは、
ppa3 ドライバーを発展させたもので、現在 ppa3 ドライバーはサポートされ
ていません。そこでまず ppbus ドライバーを
<URL:[BROKEN!] http://www.prism.uvsq.fr/~son/PPBUS/ppbus.html> から
もらってきて試してください。
このドライバーで使えないときや 2.1.x-RELEASE で使うときには、
古い方の ppa3 ドライバーを
<URL:[BROKEN!] http://www.prism.uvsq.fr/~son/ppa3.html> から
もらってきて試してください。
パラレルポートにつなぐ周辺機器というと、プリンターがあります。これと
ZIP ドライブは、同時に使うことができます。ただし相性があるらしく、
ppbus ドライバーでは同時に使えなくとも、ppa3 ドライバーでは同時に使え
ることがあります。もちろん ppa3 ドライバーでも同時に使えないという可能
性もあります。
FreeBSD 4.1 RELEASE 現在の vpo ドライバは 100M ドライブも 250M ドライブも
同様に扱うことができます。
3. IDE/ATAPI につなげる ZIP ドライブは、大容量フロッピードライブ
LS-120 のためにつくられた wfd ドライバーで使えます。このドライバーは、
FreeBSD2.2.6-RELEASE 以降に含まれています。また最新版が
<URL:http://configure.sh/FreeBSD/ls120-j.html> より得られます。
4. USB につなげる ZIP ドライブも、動作報告があります。
<URL:http://www.clave.gr.jp/ml/bsd-nomads/200105/msg00012.html>
PCMCIA と USB の両方のインタフェイスを持つドライブもありますが、
PCMCIA 経由では認識されず、USB として使用できます。