FreeBSD QandA 83
Q. FreeBSD を FTP proxy 経由でインストールしたいのですが、
どうすれば良いのでしょうか?
A. FTP のプロキシサーバには大きく分けて二種類あり、プロキシとクライアント
との通信で FTP を使うものと HTTP を使うものがあります。FreeBSD をイン
ストールする際は、インストーラ (sysinstall) がクライアントとなりますが、
HTTP を使うタイプのものは 4.0-RELEASE で初めてサポートされました。これ
より前にリリースされた 3.4-RELEASE 以前は FTP を使うタイプしかサポート
していません。
FTP をサポートしている HTTP proxy では、ftp://host[:port]/path 形式の
URL を受け付けて
HTTP (ftp URL) FTP
client <================> proxy <=========> remote_server
という形で動作します。(ブラウザの proxy 設定で HTTP と FTP について同
じ host/port を指定するのはこのタイプです。例えば、squid や wwwoffle、
また、delegate も設定によってはこのモードで動作します)
このタイプは 3.4R 以前の installer では対応できません。事前に wget や
Web ブラウザを使うなどして、必要とされる FreeBSD 配布ファイルを入手し
ておかなければなりません。一旦手元に配布ファイルを取り寄せてしまえば、
後は local mirror server を立てるなり、DOS パーティションにコピーする
などインストール方法は任意です。
一方で FTP proxy は
FTP FTP
client <=========> proxy <=========> remote_server
という動作をします。こちらはプロキシの実装にいくつかの種類がありますが
大抵 installer から直接扱えます。(例は delegate のマニュアル、ncftp3
の firewall 関連の設定マニュアルなどを参照してください)
プロキシが "ユーザ名: 誰々@どこそこ.co.jp" でアクセスするタイプの場合、
普通の FTP インストールと違うのは、インストーラの Options メニューから
FTP username を選んで、
ユーザ名に anonymous@ftpサーバのFQDN
パスワードに自分のメールアドレス
を入力しておく事と、Media -> FTP -> URL と選んで
ftp://proxy_host[:port]/pub/FreeBSD/releases/
としておくことです。なお、proxy_host はホスト名または IP アドレスで
指定し、必要ならポート番号を ":" に続けて記述します。
また、delegate では以下のような URL を指定する方法も使えます。
ftp://proxy_host[:port]///ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/
プロキシのホスト名のあとの "/" 3 本がみそです。
URL 記述では host 名は '/' までで、それ以降が directory path として
扱われるので、host///dir の形では host の //dir を参照することになり、
結果としてプロキシに接続した後でインストーラが
cd //ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/
を実行することになります。
[求む!その他のproxyでの方法]
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