FreeBSD QandA 671
Q. 既存の FreeBSD システムにハードディスクを増設する手順を教えて下さい。
A. 以下の手順になります。
0) バックアップをとります。
以下の作業は大変 *危険* で、ほんのちょっとした間違いで既設のハードディ
スクの内容を失う可能性があります。必ずバックアップを取ってから作業を行
ないましょう。
1) ドライブを接続します。
注) SCSI ドライブから FreeBSD をブートしていて、IDE ドライブを増設した
り、FreeBSD を IDE のプライマリ・マスタ以外のドライブに入れている場合
には注意が必要です。[管理番号 85] を確認してください。
2) 再起動後、dmesg で新しいドライブが認識されていることを確認します。
SCSI ボードと、SCSI ドライブを増設した場合の例を下に示します。(具体的
な表示は製品によって変わります)
aic0 at ...
aic0 waiting for scsi devices to settle
(aic0:0:0): "SEAGETE ST32155N 0594" type 0 fixed SCSI 2
sd0(aic0:0:0): Direct-Access 2049MB ( 4197405 512 byte sectors)
この例では、以下の作業の対象は "sd0" ドライブであることが確認できまし
た。自分が増設したドライブが確認できない場合は *絶対* この先に進んでは
いけません。
3) root権限で /stand/sysinstall を起動します。
4) スライス情報を書き込みます。
「設定」/「パーティション」(Configure/Partition) を選びます。ディスク
の選択画面が表示されます。増設したドライブを選択します。(ここで間違う
と既存のドライブのデータを失うことになります)
「A」でディスク全体を FreeBSD で使うようにするのが最も簡単です。いくつ
かのスライスに分けたい時や既存のスライスを保存/解放したいときなどは
必要な操作を行なってください。
「W」で書き込みます。ブート・マネージャに関しては、このドライブからブー
トしない場合は気にする必要はありません。適当に設定して下さい。
注) 下記 5) 参照
「Q」でこの画面を終了します。
5) ディスクラベルを書き込み、ファイルシステムを作ります。
「ディスクラベル」(Label) を選択します。
「C」で新たな FreeBSD のパーティションを作成します。最初にパーティショ
ンのサイズを聞かれますが、デフォルトで使用可能な全ブロックサイズが指定
されますから、ディスク全体を一つのパーティションで使用する場合はこのま
まで良いでしょう。次にパーティションのタイプを聞かれますから、ファイル
システムを選択します。さらにそのパーティションをマウントする位置を聞か
れます。/mnt などのパスを指定します。このとき、指定したディレクトリが
なければ、自動的に作成されます。
「W」で書き込みます。このとき、
「マウントエラー /dev/sd0s1e デバイス, /mnt マウントポイント:
Invalid argument」
などと出た場合、一旦 /stand/sysinstall を終了し、4) で「W」の書き込みを
せずに、もう一度 3) から作業をしてください。
「Q」でこの画面を終了し、/stand/sysinstall を終了します。
6) ここまでで、ファイルシステムができあがっているはずです。5 で作成
したパーティションをマウントしてみましょう。
# fsck /dev/rsd0s1e 念のために確認
# mount -t ufs /dev/sd0s1e /mnt マウント
7) 起動時に自動的にマウントさせるには、以下の行を /etc/fstab に追加
します。
/dev/sd0s1e /mnt ufs rw 1 1
8) 中・上級者向けへの注意事項ですが、デバイス・スペシャル・ファイルの
作成についても、自動的に /stand/sysinstall が作成してくれます。手動で
# cd /dev;./MAKEDEV sd0s1a
とする必要はありません。
間違い・追加情報を見付けた場合は、
修正案の投稿のしかた を読んだ上で、
QandA@jp.FreeBSD.org まで
お知らせください。