FreeBSD QandA 492
Q. FreeBSD などの BSD 系の OS で、「daemon」や「daemon process」という
名前をよく聞くのですが、daemon とは何ですか?
A. 真夜中に FreeBSD を使っていると、何もしてなくてもハードディスクが
カリカリ鳴る体験をしたことがないですか? FreeBSD は default の設定
だと cron が、(install 後設定を変更していなければ) 真夜中に
/etc/periodic/daily ディレクトリ下の実行ファイルを起動して、システム
のチェックを自動的に行なってくれます。この cron のように、人知れず
いろいろ重要な処理をしてくれるプロセスのことを、BSD 系の OS では
「daemon process」と呼んでいます。
辞書では、
daemon : (ギリシャ神話の)ダイモン、守護神
demon : 悪魔、鬼
となっています。このように、BSD 系の OS では、
「daemon == (人知れず仕事をしてくれる、便利な)小人さん」
というような意味で用いられています。決して、「daemon == demon」ではあ
りません。さらに詳しく知りたい人は、
<URL:http://www.catb.org/~esr/jargon/html/D/daemon.html>
や、
Eric S. Raymond: "The New Hacker's Dictionary"
福崎俊博訳: 『ハッカーズ大辞典』、アスキー出版局、ISBN4-7561-0374-X
を見てください。
# 「ゾンビ」なんてのもあるんですよ :)
自分のマシンで、どんな daemon process が動いているかを知るには、
% ps -ax
してみてるといいでしょう。この表示中の、(pagedaemon), (vmdaemon),
syslogd や getty などが daemon process です。
間違い・追加情報を見付けた場合は、
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QandA@jp.FreeBSD.org まで
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